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『寄生虫館物語』 亀谷了著 ネスコ 秋刀魚の美味しい季節になりましたね。 今年は秋刀魚が豊漁らしく、既に1匹100円程度で購入することができます。 身のおいしさもさることながら、やはり内臓の苦みを忘れるわけにはいきません。 ビールにも、日本酒にも合います^^。 ところで、秋刀魚といえば目黒ですが、逆に目黒といえば何を連想しますか? やっぱり秋刀魚でしょうか? 私が目黒と言われて真っ先に連想するのが「目黒寄生虫館」です。 初めてその名前を知ったのがいつだったのかもう思い出せないのですが、ずっと気になる存在でした。 大学生の頃、一冊の本を読んでからは、いつか行ってみたい施設の一つとなっています。 その本が今回ご紹介する『寄生虫館物語』。 目黒寄生虫館の創設者・亀谷了さん(故人)が目黒寄生虫館を設立したときの話を含めて、寄生虫に関する面白エピソードなども盛り込みながらエッセイ風に書いた本です。 例えば、女子高生のお腹から全8匹、のべ45mのサナダムシが取り出された話だとか、世界初、シーラカンスの標本から寄生虫を探した話だとか、海外から寄生虫を持ち帰る際に、標本にせずに自分に寄生させて持って来ちゃう人がいた話だとか、生物好きな人なら興味深いだろう話がたくさん収録されています。 なかなか不気味な写真も満載です。モノクロ印刷なのでまだ良いのですが、これがカラーだったらちょっと。。。と思わずにはいられません^^;) 特に印象深いのが、寄生虫が宿主の行動にまで影響するという下り。 科学的にはメカニズムは解明されていないのですが、例えばカマキリに寄生するハリガネムシ。 カマキリはもともと水辺にはあまり行かないのですが、カマキリのお腹からハリガネムシが外に出ようとする晩夏から初秋にかけて、カマキリが水辺に出て行きます。 これはハリガネムシが何らかの方法でカマキリの行動に影響を及ぼしているのだとか。 吉富昭仁さんのコミック『RAY』には寄生虫により人間の行動を操ろうとする組織がでてきます。 残念ながらストーリーの中ではいつの間にかどっかに行っちゃった設定ですが、もっと突っ込んだら面白いテーマだったと思います。 また、陸生の巻き貝オカモノアラガイに寄生するレウコクロリディウムのくだりも興味深いです。この寄生虫は成長すると貝の触覚に入り込み、ぷっくりとふくれて鳥の目につきやすいようにすることによって、次の宿主である鳥に食べられやすくします。 どこかで聞いた話ですね。 篠田節子著『夏の災厄』で、新型日本脳炎を媒介するウイルスがやはりこの貝の目を膨らませることによって鳥に食べられるという設定が出てきます。 著者の篠田さんはきっとこの寄生虫のことを知っておられて、ウイルスに置き換えることで作品に登場させたのでしょうね。 一度行ってみたいと長年思ってはいるのですが、残念ながらまだ寄生虫館に行ったことはありません。
どうも私の周りには、奥さんも含めて積極的に行ってみようという人が少ないのです。 一人だけで行くというのも何だか寂しい。 というわけで、この記事を読んだ方で是非行ってみたいという方は、私までご連絡下さい。 場所はJR目黒駅西口から徒歩15分だそうです。 帰りに古本屋に寄るというツアーでも問題ないので(笑)、多数のご参加をお待ちしております。 |

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