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希望格差社会 山田昌弘著 筑摩書房 「パラサイト・シングル」という言葉を最初に提唱した社会学者の本。 図書館で借りてきて読んでみました。 「下流社会」と同じく現在の社会は2極化しているという趣旨のようです。 2極化した結果、努力してもどうせだめと希望を失った人々がフリーターなどに なって結論を先送りし、たとえば10年後に彼らが社会の不良債権となりかねない と警鐘を鳴らしています。 東京学芸大学教授という筆者の職業柄か、「下流社会」のように数字を 並べてこうだと言うよりも、理詰めでこうだからこうに違いない、という 形で進んでいきます。 私にはこちらの方が読みやすかったのですが、人によっては違和感を 感じるかもしれません。 また、たとえば女性は収入のある男性の奥さんになって生活の安定を 求めている、と決め付けているかのような論調には、少し違うのでは ないかという気がして、特に女性には受け入れがたいかもしれません。 アンケートや世論調査などをベースに議論する際には、どうしても マスで考えざるを得ないので、仕方のないことかもしれませんが。 「下流社会」では、中流にとどまろうという意欲のない人々が下流に
転落するという話でしたが、本書ではその意欲をなくす理由は、社会 構造が変わったことからくる”どうせ努力してもダメ”という希望の 喪失なのだ、という趣旨なので、「下流社会」とあわせて読むとより 良く理解できるかもしれません。 |

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