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閑 日 茶 話
長い間楽しい交流をありがとうございました。

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貧窮問答歌

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昨日、今日はちょっと歩けば汗が出るくらい暖かい日でした。

庭の沈丁花の蕾もだいぶん膨らみ、雲南月光花がたくさん咲いています。

皆様の所は如何でしょうか。

もう少しで今年も終わりですね。今年一年、多くの方々と交流ができ、大

変充実した年でした。

皆様のお陰と感謝申し上げます。ありがとうございました。

皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。
(お正月休み中は更新もお休みしたいと思います)

と言うことで、今年最後の更新です。

今、我が国でも「格差」の開きが問題になっていますが、昔はもっと大き

な格差がありました。世界を見てもまだまだこのような格差がある国は多

いですね。

寝る所、食べる物、着る物があり、今の時間PCを開いていられる境遇に感

謝しながら・・・。

貧 窮 問 答 歌  山上憶良  (万葉集)巻5-892  (長歌のみ)

風交じり 雨降る夜の 雨交じり 雪降る夜は すべもなく 寒くしあれば 堅塩(かたしお)を 取りつづしろひ 糟湯酒(かすゆざけ) うちすすろひて しばぶかひ 鼻びしびしに 然(しか)とあらぬ ひげ掻き撫でて 我を除(お)きて 人はあらじと誇ろへど 寒くしあれば 麻衾(あさぶすま) 引き被り 布肩衣(ぬのかたぎぬ) 有りのことごと 着襲(きそ)へども 寒き夜すらを 我よりも 貧しき人の 父母は 飢え寒(こ)ゆらむ 妻子(めこ)どもは 乞(こ)ふ乞ふ 泣くらむ この時は 如何にしつつか 汝(な)が世は渡る 天地は 広しといへど 我がためは 狭(さ)くやなりぬる 日月は 明かしといへど 我が為は 照りや給わぬ 人皆か 我のみや然る わくらばに 人とはあるを 人並みに 我のなれるを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)のごと わわけ下がれる かかふのみ 肩に打ち掛け 伏せ廬(いほ)の 曲げ廬の内に 直土(ひたつち)に 藁解(わらと)き敷きて 父母は 枕の方(かた)に 妻子どもは 足の方に 囲(かく)み居て 憂へ吟(さまよ)ひ 竃には 火気(ほけ)吹き立てず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣かきて 飯炊(いいかし)く ことも忘れて ぬえ鳥の のどよひ居(お)るに いとのきて 短き物を 端切ると 言へるがごとく しもと取る 里長(さとおさ)が声は 寝屋処(ねやど)まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり すべなきものか 世の中の道

(口 語 訳)

風にまじって雨が降る夜、雨にまじって雪が降る夜は、どうしようもな

く寒いので、堅塩を少しずつ摘まんでかじり、糟湯酒をちびちびすすっ

て、咳き込んで鼻をびちゃびちゃにさせ、立派でもない髭を掻き撫でて

は、自分以外に人物はあるまいと威張ってはいても、やはり寒いので麻

の夜具を引き被り、袖なしのありったけを着重ねてもそれでも寒い夜だ

と言うのに、私より貧しい人の父母は飢えて凍えているだろう。

妻や子はひもじがって泣いているだろう。こういう時、どうやって貴方

は世渡りしているのだろう。

天地は広いと言うが、私にとっては狭くなったのか、日や月は明るいと

言うが、私には照ってくださらないのか。人間皆そうか、私だけがそう

なのか。

運良く人間として生まれ、人並みの体を持ったのに、綿も入っていない

袖なしで、海藻の様に垂れ下がったボロばかりを肩に引っ掛け、伏せて

ひしゃげた小屋の中で、地べたに藁を撒き敷いて、父母は枕の方で、妻

子は足の方で輪になって、座ったまま辛がってうめき、竃に火を吹き立

てる事も無く、蒸し器には蜘蛛が巣をかけ、飯の蒸し方も忘れて、トラ

ツグミのようにヒイヒイ呻いているところへ、「特に短いやつの端を切

る」と言う諺のままに、鞭を持った里長の声は寝床まで来てわめきたて

る。

かくも仕方が無いものか、世間を渡る道とは。

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若紫
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