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今年も8月15日が近づいてきました。
今回は学徒出陣で戦場に送られた方たちの歌をご紹介します。
昭和18年9月23日、敗戦の色濃くなりつつあった政府は、全
国の大学・高等専門学校の学生の徴兵猶予の停止・徴兵年齢の一
歳引き下げの非常措置をとりました。
全国の学生たちは直ちに本籍地ごとに徴兵検査を受け、病人と入
隊を延期された理工系の学生以外全員が出陣することになりまし
た。同年10月21日、雨が降る明治神宮外苑競技場で盛大に壮
行会が行われ、ペンを銃に持ち替えた多くの学生が戦場へ送られ
たのです。
生きて帰って来られた方は何人いらっしゃるのでしょうか。
◎怠らず 学びて来しは 正しきを
愛し遂ぐべき 今日の日の為
畔上 知時 上智大卒
◎許されし 後しばらくの 我が命
今日ある日を 想い出とせむ
片山 類助 法政大卒
◎海に生き 海に死ねとの 父の素心
今受け継ぎて 我は征くなり
川村 正二郎 早稲田大卒
◎君征くか 俺も征くぞと 肩とりて
学びの友と しばし声無く
久津間 寛 山口高商卒
◎爆音を 壕中にして 歌つくる
あはれ吾が春 今尽きんとす
蜂谷 博史 東京大卒
◎ただ一葉 はがきに何は あらねども
我読み読みぬ 母の手なれば
馬場 充貴 東京大卒
◎今日一書 明日一書と 読み重ね
いずれも二度と 見る事なけむ
木代 子郎 国学院大卒
◎吹かば吹け 荒れなば荒れよ 顧みず
大和島根を 護る吾が身は
木村 良一 慶応義塾大卒
◎戦ひの 終(つひ)の勝をぞ 遂げむ時
幸の限りと 我等は行かむ
白井 洋三 東京商大卒
◎湿りもつ 石段ひたひたと 登りつつ
戦ひ死なむ 心決めたり
吉野 昌夫 東京大卒
☆太平洋戦争:将兵万葉集・・・東京堂出版
山口志郎(編)より
写 真(鶴舞中央図書館・収蔵資料展より)
左・・・昭和20年5月12日(名古屋大空襲2日前)
金の鯱鉾を下ろした名古屋城天守閣
右・・・昭和20年5月14日(大空襲の日)
炎上する(国宝第1号)名古屋城天守閣
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