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書庫環境問題

原発は倫理に反する

◎原発は倫理に反する
 
原発や核燃料サイクル施設は地域格差を前提に、すべて過疎的な地域に立地されてきました。
大都市圏では、潜在的リスクを過疎地に押し付けている事を意識しないまま電気の大量消費の恩恵に浴しています。

ウラン採石場の汚染問題をはじめとし、核燃料の様々なプロセスで、格差、差別問題を内包していて、社会的弱者に不利益を押し付ける構造を持っているのです。
 
核燃料サイクルは、地球環境やエネルギー、ライフスタイルの変革など技術だけで解決できない事であり、今の時代だけではなく、次の世代、そのまた次の世代が受けるメリット、デメリットをも考えなければなりません。
 
原発の反倫理性をまとめると次のようになります。
1、立地が過疎地に押し付けられている。

2、被曝労働がなければ原発は動かない。

3、放射性廃棄物の長期間管理が必要(未来の世代に押し付ける事になる)

4、通常運転時にも放射能を放出し、健康への影響がある。

5、事故があれば、環境を汚染し、個人の営みだけではなく社会全体を丸ごと消滅させる。
 
ドイツではどのようにして原発を止めようとしたか。
1、苛酷な事故が、高度な技術国といわれた日本で起こった事。

2、事故後数週間が経っても、破局の終わりが見えない事。(損害規模も確認できない、被害地域の空間的広がりも分からないという事実)

3、一連のプロセスを見ると、原発はこのプロセスを乗り越えられるような設計になっていなかったという事実。
 
議論の結果、是か非かの両方の考えを持つ人の意見が同じ結論になった。

それは「環境や経済や社会と適合し得る度合いを考慮しながら、原発の能力をリスクの低いエネルギーで置き換える程度に応じて原発の利用をできるだけ早く終息させるべき」というものでした。

持続可能性と責任が倫理的論議を規定する事で、結局やらない方が良いという判断になったのです。
 
イメージ 1

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画像は借りています

2014年6月1日 七つ森書館・発行
今西哲二、海老澤徹、川野眞治、小出裕章、小林圭二、瀬尾健・著
「熊取六人衆の脱原発」より抜粋、要約
 
若紫
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