更新停滞中にも係らず、ブログを訪問してくださる方々へ贈る、 ノートンラブコメシリーズ第3弾・『らんじぇりー』 (※ R指定ではありません) 主な登場人物: ノートン家の人々=ノートン父・メーテル母・ボウモア&ベイリー双子16歳。 だいぶ前に書いた物なので、作品としては稚拙なものですが、 笑って読んでいただけたらと思います。 「あっ」 メーテルはソレを見て、思わず声を上げる。 そして、誰かに見られていない事を確認するかのように、周囲をキョロキョロと見回した。 誰もいないことを確認すると、彼女ははぁと、諦めたようにため息をついた。 「…ノートンの奴」 メーテルは消え入りそうな声で、ポツリとそう呟くと、見るのも躊躇われるのか、終始ソレから目を逸らし続けていた。 しかし、遂に覚悟を決めたように、恐る恐る、ソレを手に取った。 ヒラヒラとしたレースのソレ。 ほとんど透けていると言って正しいソレ。 機能性など全く感じられない…ソレ。 (…恥ずかしい) メーテルは終始顔を真っ赤にしたままだった。 (こんなもの…どうしろって言うんだ) 結婚記念日、ノートンの誕生日。 大切な日が近づくと、何故かメーテルのクローゼットの一番上に当然のように置かれているソレを見て、メーテルは頭を白黒させてうなっていた。 (私に着ろって事なのか?) 十中八九そうなのだ。 着ろという命令ではなく、着て欲しいというノートンの願望だ。 ノートンが直接、着て欲しいと言わないのは、直接言ったら確実に却下されるのが目に見えて分かっているからなのだろう。 だからこそ、特別な記念日に、こうやってクローゼットの中に、ノートンはこっそりと置いてゆく。 そして着てもらえるかもしれないとわずかな可能性にかけている。 そして、当日まで心底心を躍らせて待っているのかも…しれない。 これらは全てメーテルの推測に過ぎなかった。 なぜなら、今までソレを実際に着たことがないからだ。 (こんなもの、どこで売っているんだ?っていうか、どうやって買ってくるんだ、あいつ?ああ、もぅ) メーテルはくちゃくちゃと頭を掻いた。 もう、訳が分からない。想像するのも正直、辛い。 実際に着るのはもっと嫌だった。 (毎年毎年…懲りもせず買ってくるんだから…今までだって、着てないのがクローゼットの奥に溜まっているのに…あぁ、もう…どうしよう…) 色恋沙汰に関しては、戦闘のプロも幼児レベルの知識しか持ち合わせていない。 メーテルは必死にうなっていた。 一度位は、実際に着てあげたほうがいいのかもしれない、とメーテルも思うのだ。 でも、どうしてもそれを着ている自分というのが…想像出来ない。 柄でもないし、似合わないし、第一…とても恥ずかしい。 世間にはそういった類のソレが、ぴったりと似合う女性がいるのだと思う。 けれど、確実に自分は、そういった類のソレが似合うタイプではない。 それをノートンも分かってくれているはずだ。 それでもこうやってソレを置いていくという事は、物凄く切実に着て欲しいのだろう。 …そう思うと、ますますソレを着るのが恥ずかしくなる。 悪循環だ。 そして、果てしなく続く堂々巡りの終末の、行き着く所は、たった一つ。 (やっぱり…無理っ) メーテルは申し訳なく思いながら、クローゼットの一番奥に、ソレを押し込んだ。 しかし、これも一種のノートンからのプレゼントだと思うと、メーテルは簡単に捨てることも出来ず、着ることも出来ず、年々ソレは溜まっていくのだった。 (第二話へ続く) |
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ソレというのがランジェリーなんですね!!
これからどうなるんだろう・・
2007/9/4(火) 午後 11:22
クライシスさん
その通りです!
メーテルは普段ボクサー穿いてますからねぇ…女性の下着というのは刺激が強いようです。
タイトルをらんじぇりーにすると怪しい商用サイトのリンクを張られそうだったのでやめときました(汗)
2007/9/8(土) 午後 6:16
「ノートンは猫である」からずっと見て来ました^^
コメディ調が私にはない凄いところだな、と思い、
くすくす笑いながら読んでました〜
読んでいて幸せに笑える小説はすばらしいですね。
傑作押していきます。
2009/2/21(土) 午後 2:12 [ sas**i_rt ]
ちゃきさん
はじめまして!つたない作品ですが、読んでくださってありがとうございます!!!
本も好きだけど、漫画とかアニメも好きなので、こんなかんじになりました^^
続き、書けるように頑張ります〜!!
2009/2/21(土) 午後 4:26