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「着ないの?」 一仕事終えた、とばかりにメーテルがふぅとため息をつくと、入り口から声がしたので、メーテルは音がしそうな位、縮み上がって驚いていた。 (だ、誰もいないと思っていたのに!!) 仮にも元戦闘のプロ。 この自分が人の気配に気付かないなんて! でも無理もない。 相当考え込んでいたのだから。 メーテルは真っ赤になって、いっぱいいっぱいになりながら、まずい所を見られたと思った。 よりによって、一番見られたくない人に見られた。 メーテルは、とにかく誤魔化そうと考えた。 「ななな、何の事だ?」 明らかに動揺している自分の声に、メーテルは泣きそうになった。 これでは誤魔化しているのではなく、何かありますよ、と言っているのも同然だった。 「………」 責める訳でもなく、茶化される訳でもなく、ただただじっと見つめる視線。 メーテルの頬は焼けるように熱くなった。 「………」 ズカ、ズカ、ズカ。 その人が、無言で部屋の中に入ってくる。 けれど、メーテルは、入ってくるなとは決して言えなかった。 逆に何を言われるのだろう、とびくびくしながら怯えていると、その人はメーテルの目の前にあるクローゼットの引き出しを、一気に引き抜いたのだった。 (あああ…!!!) 予想外の事に、メーテルは今にも叫びたいのを、手で口を覆って声を押し殺してじっと我慢した。 だが、次の瞬間、クローゼットの中身が床にぶちまけられるに至って、とうとう観念したのだった。 メーテルは燃え尽きたかのように、肩を落とした。 「いい加減に着たら?こんなに溜まってるんだし?」 その人は決してメーテルを責めている訳ではない。 「ノートンの味方をするのも癪だけどさ」 ベイリーはいつまで経っても変わらない母メーテルの態度に、心から呆れ果てているのだった。 (第三話に続く) |

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着ないなら毎年買わなくてもいいのにぃぃ
2007/9/4(火) 午後 11:26
クライシスさん
そこがノートンというかなんというか^^;
読み進めば理由が見えてきますので、どうか宜しくお願いします☆
2007/9/8(土) 午後 6:18