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さすがに、ベイリーに、ソレを見られたくなかった、とメーテルは思う。 それが嫌で隠していたのもあった。 着るのも嫌だし、ソレを洗濯して干してある所をベイリーやボウモアに見られてしまったらと思うと、もっと恥ずかしかった。 そんなメーテルを叱り付ける様にベイリーは次々と言った。 「これを洗濯して私達に見られるのが嫌だと思ったでしょ?」 ぎくり。ベイリーには、メーテルはとうてい叶わない。 「アイロンで乾かすとか、乾燥機使うとか、そういう発想、湧いてこなかったんでしょ?家の外に天日干ししようとしてたでしょ!?」 そ、その通りです。 「いつの時代の話よ!?下着を外に干すなんて!」 ベイリーが心底呆れ果てたように呟いた。 そして、今度は手のひらを返したように怒り出した。 「だいたい、なんでノートンがランジェリーの扱いに詳しい訳?」 ぴくり。 今、決して聞き逃してはならないフレーズがあったような気がする。 いや、確実にあった。 まさか…ノートンの奴、ベイリーの下着を盗んだとか? 女好きだとは思っていたが、まさか娘のベイリーにまで手をかけようとしたのか? あの馬鹿! メーテルは怒り心頭した。 「あいつ、ベイリーに対して、何か如何わしい事をしたのか?」 ノートンが人として許されない行動に出たのだったら、もはやいつもの様な鉄拳制裁じゃ済まされない。警察に突き出してやる。メーテルの正義の怒りが爆発した。 「あのね…ノートンがアタシの下着に興味ある訳ないでしょぉ?ありえない!」 「だって、あいついつも着替えを覗くし、私の風呂を覗くし、嫌だって言ってるのにいつも一緒に風呂に入りたがるぞ!?」 大真面目にメーテルが言うので、ベイリーは相手がメーテルでなかったら惚気るなーと張り倒したかった。 が、男心が未だに分からないこの人は常に本気で言っていると思うと、簡単に張り倒すことも出来ず、ぐぅと息を呑んで、諦めて諭すように言った。 「あのね…ノートンとママは夫婦でしょ?子供じゃないんだし、いい加減に一緒にお風呂位入ってあげたら?」 この手の話にいい加減に慣れてほしいと娘のベイリーは思うのだが、母メーテルはシューッと湯気が出そうな位真っ赤になって俯いていた。 そして、ボツボツと呟いている。 「そ、そんなこと…出来る訳ないだろ…」 そして本気で照れるから、手に負えないわとベイリーは思った。 夫婦仲がいいのは良い事だが、たまには毎度毎度惚気られる娘の身にもなってほしい。 「なんで?ノートンが言ってたよ、付き合う前は一緒にお風呂入ってたのに…って、遠い目しながら」 「うわぁぁぁ〜」 なんでベイリーにそんな昔の事を言うんだ!?とメーテルは頭を抱えて唸っている。 「普通、逆でしょ?それ、おかしいよ、ママ」 「いや、だからそれは…色々事情があったっていうか。ただ、私がいつも男風呂に入っていたからたまたまノートンと一緒にお風呂に入ったことになってただけで、他にも大勢人はいたし…二人で入ってた訳では…」 「ママ、そっちの方がおかしい。そっちの方が絶対、恥ずかしい」 通常の常識を持ち合わせていない母の行動に、ベイリーは白い目を向けた。 「だ、だから、あの時はだなぁ…」 メーテルはこれ以上言い訳をしても仕方がないと腹をくくったらしく、男湯に日常的に入っていた件については口を噤んだ。 「っていうか、好きだから、余計に一緒に入るのが恥ずかしいんじゃないか!」 終にメーテルが顔を真っ赤にして言い切った。 「はぁ…そうですか」 …これだもの。 ベイリーは何も言えなかった。 さすがに日頃敵対しているノートンにも、ちょっとは同情せざるおえなかった。 (第四話へ続く) |
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まさか、、、ノートンは下着フェチ!?
変態??
2007/9/9(日) 午後 0:47
クライシスさん
いつもありがとうございます♪
メーテルがボクサーパンツを愛用しているので、自然と下着ふぇちになってしまったのでしょうね。。。哀れ。
二人は結婚していますので、メーテル限定の変態でお願いします(苦笑)
2007/9/9(日) 午後 1:14