レコードショップ奮闘記 ジャズとロックの中古レコード屋のブログ

2005年8月から始めた横浜上大岡の中古レコード店ビッグ・ビート・レコードです。 楽しいことや苦しいこと。 ご意見待ってます。

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たまにお客さんから「おすすめのジャズ・レコードってある?」と訊ねられ困ってしまうことがあります。 

個人的に好きなジャズのレコードは沢山あるけれど、自分自身が好きだからといってそれを他人に勧めるっていうのはおかしな話かも。 

雑誌の評論にしろ、多くの人が作ってるブログ等で「私のおすすめ」っていう言葉を頻繁に目にしますが、そんあのは先ず信じない方がいいかもしれません。 

どうも日本人は(私も含めてですが)特に「名盤」、「名作」、「決定盤」等という言葉に弱い。 というよりもそれらが「絶対」と思ってしまうきらいがある。 

みなさんも、他人の「おすすめ」というものは一切無視して、実際にご自身で聴いてみて自分が気に入った作品を「自分自身の名盤」として是非ご自身で見つけて、いつまでも大事にしてもらいたいものです。 
さて、私の「おすすめ」ではないのですが、世間一般に「名作」といわれるソニー・ロリンズの「ニュークス・タイム」は確かに内容が素晴らしく、「おすすめ」としても先ず反論はないでしょう。 

あるとしたらロリンズの音が好きか嫌いかということでしょう。 確かにロリンズの音には癖があり、10人のうちの1人や2人が敬遠しても不思議ではありません。 

そういう意味では全てのジャズ・ファンに「おすすめ」出来るジャズ・レコードっていうのは無いかも知れません。 現にビル・エバンスが嫌いだ、というひねくれた?人も少なくありません。 

ここでの「おすすめ」は演奏に関する「おすすめ」ではなく、音に関する「おすすめ」です。


ご存知のとおり Newk's Timeはブルーノートの4000番台の一枚目となる記念すべき作品。 そういう意味では生半可な作品を第一号にした訳でもなく、ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオンは当時まだ新鋭だったソニー・ロリンズの才能を見抜いていたのでしょう。 

本作はロリンズにしては珍しくピアノの入ったカルテット演奏で、ピアノには Vee Jayの専属でマイルスのグループで活躍したウィントン・ケリー、強靭なベースはダグ・ワトキンス、そしてドラムスには存在感抜群のフィリー・ジョー・ジョーンズという布陣。 

ブルーノートは初期のレコードはレーベルの住所がレキシントン、そしてブルーノートが移転した際にレーベルの住所も 47 West 63rd NYと変わり、その後 New Yorkと簡素化され、リバティに売却されるとレーベルに Libertyの文字が入り、ユナイテッド・アーチストに移ると United Artistsの文字に変わるのをご存知のジャズ・ファンも多いと思います。 

本作のオリジナル盤のレーベルの住所は 47 West 63rd NYで、本来はその盤がオリジナルであることから再生される音も一番すごい筈。 但し、今、手元に New Yorkのモノラル盤があり、それを再生してその音の生々しさにぶっ飛びました。 スピーカーから出てくる音を聴いて、これはひょっとしたら 47 West 63rd NYの音よりすごいのではないか、と。 

ヴァン・ゲルダー・サウンドといういわゆる音のブランドのようなものを創りあげたエンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーがひょっとしたら New Yorkレーベルに変更する際に手を加え、音を改善した可能性がないともいえない。 

特にロリンズがフィリー・ジョーとバトルを繰り広げる The Surrey With The Fringe On Topのサウンドが凄く、すぐそこでフィリー・ジョーがドラムを叩いているのではないかと錯覚を覚えるぐらい。 

ま、カートリッジやアンプなんかの特性で、なんともいえないかも知れませんが。 また、時々 United Artits盤の何々というレコードの音がいい、と聞くことがあり、それとはちょっと違うかも知れませんが、いずれにしてもこのNewk's Timeの New York盤はその音の凄さで「おすすめ」と言えます。

「このアーチスト達にぞっこん!」書庫の記事一覧

閉じる コメント(5)

ロリンズの好きなアルバムの一枚ですが、キムジタクさん解説を読んで、そんな凄い音がするんだ、とちょっとため息が出ました。
日本プレスのLPしか持っていませんし、プレイヤーが壊れていて現在はもっぱらCDでしか聴いてません。
オーディオの知識も技術も無いのでそこそこのセットでしか聴いてませんが、それでもやはりこの辺りのロリンズはいいです。

2010/1/26(火) 午後 5:47 nonkig3

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この作品はCDであっても演奏の良さは抜群ですね。ただ、音の良さという点ではCDは音が圧縮されて電気処理されていますから本来の音が再現されないのは致し方ないと思います。そういう意味ではCD世代の方が古い音源を生に近いアナログ盤で聴けないのはちょっと気の毒な気もします。返事が遅れて申し訳ございませんでした。

2010/2/1(月) 午後 10:11 ビッグ・ビート・レコード

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ジャズマニアの中には、あくまでもオリジナルのファーストに拘り、セカンド以降をバカにする輩も多いと思いますが、そういう間違った聴き方をする人たちにこの記事を読ませてあげたいですね。
このアルバムは、フィリー・ジョーのドラムが凄いこと、ピアノがケリーであることなどから、本当に好きなアルバムの一枚です。

2010/3/13(土) 午後 7:11 mat*noa*

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他にもセカンド・プレスの方が音がいいレコードもあると思います。 そういうのを探すのも、してやったり、というような気分になれていいかも知れません。 また George Wallingtonの Jazz For The Carriage Tradeのファースト・プレスはプレス・ミスのものしか存在しないようですから圧倒的にセカンドの方が断然音がいい。 コメント、ありがとうございました。

2010/3/14(日) 午前 0:29 ビッグ・ビート・レコード

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はじめまして!
だいぶ昔の記事ですが偶然見かけたので。
私も同じニュークスタイムのモノラルNY盤持ってます。
ジャケットはぼろぼろですが盤は音が良く、私にとっては神アルバムです。
正座して平伏しながら聴きたいぐらい音も演奏も好きです。
NY盤はセカンドぐらいになるんですかね?
なかなかファーストプレスの人気盤は手が届きませんが、これは私の宝物です(^^)

2018/1/19(金) 午後 5:41 [ ぼんちゃん ]


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