|
ピンク・フロイドといえば「Dark Side of The Moon 狂気」であり、「狂気」といえばピンク・フロイドというほどの傑作だ。 「狂気」はピンク・フロイドの代表作であって、プログレッシヴ・ロックの頂点を成す作品といっても過言ではないでしょう。 プログレッシヴ・ロックとは無縁のようなアメリカでチャートの第1位に輝き、以後15年間もチャートの200位圏内に居座った超ロング・セラーで、車でいうとトヨタ・クラウンみたいな存在だ。 丁度、エヴェレスト山のような作品であり、他のグループの追随を許さないほどの険しい山といえる。 ピンク・フロイド自身も「狂気」以上の作品を作れないでいるのも仕方のないことで、見方を変えれば、彼らはその後、決して第二の「狂気」を作ろうとしているのではなく、「狂気」を越えるつもりもなく、全く新たな山を作ろうとしているのかも知れない。 ライヴ盤 「Delicate Sound Of Thunder 光」から実に6年ぶりに発表した「The Division Bell 対」という作品がある。 グループがロジャー・ウォータースとデヴィッド・ギルモアの二つに分裂後、デヴィッド・ギルモア主導のスタジオ録音第二弾ということでギルモア色は健在だ。 基本的には前スタジオ作「A Momentary Lapse Of Reason 鬱」の路線を踏襲したような内容だが、ギルモア色というよりもグループの統一感に溢れるサウンドが楽しめる。 音を聴いていると「狂気」とは全くの別のカテゴリーの音楽といえるような内容で、ファンならずとも好き嫌いは分かれるだろう。 普通、ロックのグループはメンバー交代などで音がガラッと変わることがある。 しかし、ピンク・フロイドの場合、決して新たなメンバーが参加した訳でもなく、ロジャー・ウオータースが抜けただけで、こうも音が変わってしまうのかと驚かされる。 それとも「狂気」が初期のピンク・フロイドの集大成だとしたら、次の集大成と呼べる作品はいつ聴けるのだろうか。 「対」には限定カラー・ヴィニール仕様というのが存在し、色は少なくとも水色、緑と茶色の3種類があるようです。 携帯電話を購入する際に色で悩むのと同じように、このレコードを購入の際、どの色にするかで悩んだ人もいたのではないだろうか。 ピンク・フロイド・マニアだったらひょっとしたら3つとも購入してたかも知れない。 色違いのパンツを3枚買うのとは訳が違うからマニアの人達も大変である。 再生される音はみんな同じだからだ。 その辺りはレコード会社もしたたかだという他ない。 |

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- ミュージシャン



