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世の中にはブームという現象が起こるときがある。 個人がある特定の商品を好きで買う、必要として買うというのは健全な消費のあり方だ。 しかし、ある特定の商品をマスコミがテレビで取り上げたり、回りの人が持っているからといって買うの不健全な気がする。 特別に今、必要としないにも拘わらず、自分も買わなきゃいけない、持ってなきゃ、と思わせるような、ブームを煽るようなマスコミのあり方も問題かも知れない。 少し前にも「食べるラー油」というものが社会現象のようなブームだったが、今はスーパーに山積みになっていても誰も見向きもしない。 口コミで広がり、「売り切れるかも知れない」と煽られ、また実際に売り切れていたら余計に欲しくなってしまうのが人間の心理というものなのかも知れない。 しかし、その商品を手に入れることが出来るかどうかに関心が集まり、いざ手に入れてしまえば後はもう関心がなくなる。 ブームの良くあるパターンかも知れない。 それとは別にマイブームというものは世間の動きや関心とは無縁なところにある。 マイブームは他人に煽られずに自分ひとりが密かに楽しむ行為である。 当初はとあるスーパーで見つけたカレーうどんのカロリーが低かったから購入したにすぎなかった。 で、その商品を実際に食べたところ、実に美味しかったので、「じゃあ他の商品はどうなんだ」ということで他の商品も買い始めたのが始まりだ。 こうなったらどこのメーカーのカレーうどん、カレーラーメンが美味しいか、毎夜カレー選手権が我が家の台所で開催された次第である。 世界で日本人ほどカレーライスの好きな民族も珍しいだろう。 何年経っても子供の好きな食べ物のベスト・スリーには必ずや入っている。 大人になってもカレーライスほどポピュラーな食べ物はない。 観光地に行けば焼きソバか、カレーライスは決まってあるんじゃないだろうか。 さて、ジャズではブルーノート、演奏者ではジョン・コルトレーンやビル・エバンス等が世間のブームになり得る存在だ。 しかし、ことセロニアス・モンクに限れば間違ってもブームにはならないだろう。 セロニアス・モンクとていい作品もあればハズレのような作品もあるのがその、ブームにならない原因かも知れない。 モンクはずばりマイブームとして聴いて楽しむのが正しいだろう。 モンクのほとんどの作品には相棒といえるテナー・サックスのチャーリー・ラウズが参加しており、素晴らしい演奏を聴かせる。 また、マイルス・デイビス、ジョニー・グリフィン、ジョン・コルトレーン等一流のジャズメンとの共演盤も多い。 モンクはエピストロフィー、ルビー・マイディア、ラウンド・ミッドナイト等の名曲の作者でもあるが、ソロ・ピアノやトリオ演奏はちとしんどかったりする。 それを味わいがある、と言って許せるのもマイブームの成せる技かも知れない。 本作はモンクの諸作の中でも地味な方だが、当時カウント・ベイシー楽団で活躍していた名手サド・ジョーンズが参加しているのがポイント。 ある意味、モンクはグループとしてのアンサンブルに重きを置き、サドを初めとするメンバーの個性を十二分に引き出した傑作と呼べる作品だ。 モンクをマイブームと公言すると「変なヤツ」と言われるかも知れないのでくれぐれもご注意を。 |
食い意地 万歳、B級グルメ 万歳
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こんばんは。共感したのでコメントさせて下さい。
私、ジャズの入門がモンクでした。
不協和音に感動、演奏中の声もジャズっぽく感じられました。
後期のチャーリーラウズ共演盤をグリフィンやコルトレーンの
共演盤と比較して劣るといったことも言われますが、
良い意味で聴きやすくなり私は好きです。
『荒城の月』とか最高ですよね!
2011/10/22(土) 午後 10:59 [ 山 ]
ひょっとして山さんはかなりの変わり者ではないでしょうか?(笑)モンクは噛めば噛むほど味のある音を聴かせる。 ある意味、私のような凡人がモンクの世界を理解出来るまでにはかなりの時間がかかるかも知れない。 モンクは決してスタイルを変えることなく、自身の音楽観に対しては決して妥協しない、我が道を行くといったところでしょうか。 コメントありがとうございました。
2011/10/23(日) 午後 2:43