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秋から冬に変わる季節は短いが好きだ。 うかうかしているとあっという間に過ぎ去ってしまうが、行楽にもってこいの季節だ。 秋の行楽といえば紅葉と相場は決まってる。 「そうだ、京都いこう」ということで京都で一番早く紅葉が楽しめると近所で評判だった高雄山神護寺にいざ出陣。 京都では500円の市バス専用一日乗車券カードが便利で我が薄い財布には優しい。 市内均一区間だと通常220円だから3回乗れば元が取れるし、下車時、支払いのときに慌てふためくこともない。 高雄は区間外だが、乗り換えのことを考えれば差額の300円を払えばなんのことはない。 京都駅からだと四条堀川または四条大宮あたりを経由して高雄までほぼ1時間半のバスの旅だからうまくするとうたた寝が出来るし、終点だから寝過ごすことも無い。 高雄山神護寺参道はいきなり急な下り坂が続く。 帰りにはこの坂をまた登って戻るのかと思ったらちょっと憂鬱な気分になるが、そこは高齢者の集まりの登山会で鍛えたこの締まりの無い偏平足。 酒を飲んでもいないのに、足元ふらつきながら朝日に照らされ黄金色に輝く緑の下の階段を一歩、また一歩と下りていく。 坂の途中で紅葉の天ぷらを売ってる小さな店を発見。 「う〜ん、その辺に落ちてる紅葉を天ぷらにして売るとは。。。お主、やるな」。 大阪の商人よりも商魂逞しいおばちゃんかも知れない。 せめて海老か好物の蓮根も一緒に揚げてて欲しかった。 参道のアップダウンは続くが境内の入口に着いたときには紅葉が見事なハーモニーで出迎えてくれてるようだった。 ひと通り境内の中の紅葉を散策したらお腹のタイマーがウルトラマンのように鳴り出したので境内の中にあるベンチに腰掛け、京都駅で買った弁当を広げる。 紅葉を眺めながらの少し早めの昼食は格別だったが、寺の住職に注意されないかヒヤヒヤした。 神護寺のある高雄山は京都でも屈指の紅葉の名所。 もみじを始め、樹齢500年以上の古木が多く残っている山だ。 まだ紅葉が色づき始めた時期だったが、秋が深まると更に雄大さが増し、紅葉の深い色は人々の心に染み入ることだろう。 山をドライブ、恋するふたりして景色を眺めるデートもおつなもの。 男性が貯金をはたいて買ったスポーツカーを山の中腹にある駐車場に停め、助手席から美形の彼女が車から颯爽と降り、肩に上着を引っ掛ける。 男性なら誰でも思わず「いかすぜ、ねえちゃん」と口走ってしまう場面だろう。 そんな女性に対する言葉をタイトルにしたのがジミー・スミスの「Crazy! Baby」だ。 この場合、当然 Crazyは「気ちがい」でもなければ「気が狂った」でも「どうかしてる」の意味ではない。 「すてき」、「素晴らしい」とか「夢中だ」という意味での Crazyだ。 また、Crazy! Babyはジミー・スミスの口癖だったそうだ。 本作は60年に吹き込まれたジミー・スミスのヒット作かつ代表作だ。 ギターがそれまでのエディ・マクファーデンから新人のクエンティン・ウォーレンに交代した新トリオでの演奏だ。 ウォーレンの新鮮なギター・ワークとスミスのグルーヴィなオルガンのインタープレイはかつて無いほどにエネルギッシュなものになっている。 その Crazy! Babyのジャケットにあるタイトルは通常は水色なのだが、何故か黄色のものが存在する。 これはたぶん単純な印刷ミスが原因と思われ、すぐに正規の水色に訂正されたと推測する。 その証拠に黄色のタイトルのジャケットに映る美女の肌の色どころか全体がくすんで見える。 それにしてもミス・プリントしたジャケットが出回ってしまうとは、当時のチェック体制の甘さがわかってしまう。 チェック体制の不備は読売の清武の乱のコンプライアンス問題といい勝負だろう。 こんなときに使う「Crazy! Blue Note」(どうかしてるよ、ブルーノート)という表現は正しいだろう。 |
登山バカ日誌
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