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「私はアナログ人間だから」というようなことは良く耳にする。 さしずめ「私は古い考えの人間」、「機械に弱い」、「新しいものが苦手」といったところか。 意味としてはどれも理解は出来る。 ただ、「私はデジタル人間」というクールそうな人には未だお会いしたことがない。 音楽ではアナログはレコードであって、デジタルはCDと分類出来る。 CDはPCM方式でデジタル化されたオーディオ情報をプラスチックの円盤の片面にビット(溝)の連なりとして記録したもの。 CDは82年頃に登場し、それまでのレコードに取って代わってレコード業界は急速にCDという新しい音楽記録メディアを普及させ、レコードは古いものとして追いやられてしまった。 レコードはマスターテープから一度ラッカー盤にカッティングされ、メタルマスターが作られ、スタンパー処理が行われ、プレスして出来上がるという長い工程が必要だ。 ところがCDの場合はマスターテープから直接デジタル処理されていることから理論上、音はいい筈なのだが音の広がりが感じられない。 年々、やれ20ビットだ24ビットだと音の密度というかデータ転送速度を競っているようだが、もともとデジタル化処理された音とアナログの音は同じということはあり得ない。 またSACD、Blu-spec CDやSHM-CDなど異なる方式の登場で訳がわからなくなる。 レコードは片面が終われば手でレコードを持ち上げ、裏返して続きを再生しなきゃならない。 CDには片面に最高80分近くの音源が記録されているのでそのままで一枚がまるまる再生出来たり、ランダムプレイが楽しめるという利点はある。 CDは気楽に音楽が聴けて、ハンディな携帯性も含めて俄然便利というものだ。 だが、音楽CDは今後どうなっていくのだろう。 レコードの場合、再生前後にカートリッジの針先にたまった埃を掃除しなきゃならない。 レコードに指先で針をドキドキしながら、そっと下ろさなきゃならない。 これがいわゆるアナログ的作業と呼んでもいいかも知れない。 アナログ人間とはこういう面倒な作業を惜しまない人のことだろう。 レコードは綺麗に丁寧に扱ってやると驚くほどのいい音で鳴ってくれる。 それは人が他人に接する場合と同じような気がする。 数日前に発売された「季刊アナログ」33号に当店の記事が掲載されました。 リモコン等の機械操作が苦手な貴方、この雑誌は必見です! 立ち読み大歓迎! 是非、本屋さんでお手にとってご覧ください。 でも、お財布に余裕があったら買ってね。 |

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