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ジャズのライブでの楽しみは、やはりスリルと臨場感。 会場や店が小さければ小さいほど演奏者と観客の距離が近く、お酒を飲みながらその空間に身を置くのは実に心地良い。 予想外の即興であったり、観客の反応で生まれるグルーヴ感、熱を帯びたライブならではのスリリングなドライブ感はたまらない。 30人も入ったらいっぱいになるような店がいつのまにか満席になっていた。 店内のガヤガヤした雰囲気は実にいいものだ。 演奏が始まる直前のシンと静まり返った瞬間というのは、まるで船がこれから向き合うだろう様々な荒波をくぐり抜ける冒険への旅立ちを思わせたりもする緊張の瞬間だ。 終バスの関係がありファースト・ステージしか観れなかったが、ステージは今の季節にぴったりの曲、枯葉でスタートした。 工藤隆の弾くピアノはタイム感、ピッチ、テクニックのどれをとっても素晴らしいものがあり、そこに絡む池田清美のフルートは清々しく、ライブの醍醐味のひとつである疾走感があった。 フルートでジャズといえばエリック・ドルフィーが有名だが彼以外では突出したフルート奏者はそう多くはいない気がする。 そしてピアノとフルートの共演といえばビル・エバンスとジェレミー・スタイグの What's Newだろうか。 自動車事故で顔の半分が麻痺する怪我を負うが独特のマウスピースで鬼気迫るプレイを聴かせた。 その息遣いはまるで獣を威圧する時の唸り声のようでもあり、ジェレミーのプレイはフルートの持つ弱々しいイメージを覆したような気がする。 うなり声といえば工藤隆も演奏中ときおりキース・ジャレットやピーターソンほどではないが唸り声をあげる。 最近はそういうピアニストが実に多い。 プロ野球界でも沢村賞を受賞した楽天のマー君の唸り声というか雄叫びが取り沙汰されたがピッチャーがマウンドで闘志をむき出しにするのは悪くない気がする。 唸り声、雄叫び、ガッツ・ポーズってのはスポーツ選手は誰しも行う行為だろう。 福原愛ちゃんのサーッてのも構わないが、相手がミスしたときに見せるのはどうかと思うし、シャラポワのは唸り声というより呻き声で、音量が大きすぎるからボリュームを2目盛りほど下げるべきだろう。 |

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