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原発が動かないと、この夏、電力が足りなくなると関西電力や東京電力等電力各社が口を揃える。 本当なのだろうか。 電力各社は原発停止で火力発電に切り替えていることでコストが高くなっているという。 4月からの大口顧客向け電気料金値上げに対して先月、枝野経済産業相は「開いた口がふさがらない。東電は経営体質を抜本的に見直して欲しい」と提言した。 はて、東電の姿勢を今の政府に置き換えてみたらどうだろうか。 政府は税収が少ないからといって消費税を導入するという。 東電と同じようなことをしているようでならない。 野田さんは消費税増税に「政治生命をかける」と豪語している。 ところが、議員定数削減や国の無駄遣いの話はどこに行ってしまったのだろうか。 本来、公務員改革等の無駄の削減の実行に伴う内々の反発に対して「政治生命をかけても断固として実施する」というのであれば話はわかる。 先日、G20に参加していた安住外相がEU支援の為、IMFに日本は600億ドル(5兆円)を拠出すると発表した。 英国でさえ150億ドルの拠出、米国にいたっては財政難で資金拠出は見送った。 震災後でお金はいくらあっても足りないのに日本のどこにそんな資金があるのだろうか。 数日前、野田さんはミャンマーに対する過去の円借款による債権約3千億円を2段階に分けて放棄することを決めた。 ミャンマーとの今後の国交を考えれば決断としては悪くないかも知れないが、どうも民主党政権になってからは日本は対外的に大盤振る舞いを行っている。 どれもこれも消費税増税を見込んでのことだろうか。 田中直紀防衛相と前田武志国土交通相への問責決議を提出し、前面審議拒否を行っていた自民党が消費税法案の特別委員会が実施される見通しで審議拒否は撤回されるようだ。 自民党の方針転換は民意を気にしてのことだと思うが情けない。 そもそも2閣僚の問責を盾に自民党が審議拒否するのはポイントがずれているような気がする。 民主党も自民党もどうしようもない。 いずれにしても野田さんの頭の中で描いている絵とはどんなものなのだろうか。 ただの絵に描いた餅なのだろうか。 未だに見えない。 絵に描いた餅を海外では Nothing but a pie in the skyまたは Castle in the airという。 意味は違うが、似たような言葉を用いた It's only a paper moonという73年に製作された映画があった。 舞台は1935年の大恐慌真っ只中のアメリカ。 各家を回り、ただの聖書を高額で売りつける詐欺師まがいのセールスマンをライアン・オニールが扮し、亡くなった恋人の娘を実際の娘テイタム・オニールが扮した名作。 次第に親子のような愛情が芽生えるという、ほのぼのとした映画で、ロード・ムービーのはしりだ。 映画のタイトルの「ペーパー・ムーン」とは、劇中挿入歌として使われている同年の流行歌"It's Only a Paper Moon"からきたものだ。 絵に描いた餅とは違い、ペーパー・ムーンという言葉にはどこか信じれば叶うという夢がある。 Say, its only a paper moon Sailing over a cardboard sea But it wouldn’t be make-believe If you believed in me ボール紙で出来た海に浮かぶ 紙で出来たお月様 あなたが私を信じてくれるなら それは本物になる Yes, it’s only a canvas sky Hanging over a muslin tree But it wouldn’t be make-believe If you believed in me モスリンの木の上に広がる キャンバスで出来た空も あなたが私を信じてくれるなら それは本物になる 作詞はビリー・ローズとエドガー・ハーバーグで、作曲はハロルド・アーレン。 この曲は多くのジャズメンが好んで取り上げており、ピアニストのケニー・ドリューもその一人。 彼は56年のリバーサイドからのデビュー作で取り上げ、57年にもジャドソンというリバーサイドの傍系レーベルから A Harold Arlen Showcaseという作品で再度取り上げている気に入りよう。 どちらの作品でもドリューの小気味良いタッチのピアノが楽しめる傑作。 |

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