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デビッド・ボウイを始めて知ったのは中学生の頃だったか。 当時は全然聴く気がしなかったのをはっきりと覚えている。 「キッス」やら「ニューヨーク・ドールズ」あたりのグラム・ロックっていうのか、ああいうのと一緒にしていた。 化粧をしたり、綺麗な衣装を着飾って、いかにもサウンドよりも奇抜さや格好の方に力を入れている、悪く言えばチンドン屋的バンド、ミュージシャンと信じていた。 そんな偏見の目で見ていたデビッド・ボウイを初めて聴く気になったのは彼がプロデュースして、72年に発売されたモット・ザ・フープルの「すべての若き野郎ども」を聴いてからだ。 モット・ザ・フープルといえばB級ブリティッシュ・ロックの代表選手のようなグループで、解散寸前のところをデビッド・ボウイがプロデュースを行った本作で蘇ったからだ。 デビッド・ボウイがプロデュースした、そのモット・ザ・フープルの作品を聴いたところ、なかなかいいじゃないか、ということでデビッド・ボウイを聴き始めたという次第。 で、最初にボウイの作品を聴いたのがやはり72年に発売された「ジギー・スターダスト」だった。 彼の代表作だから内容は悪かろう筈がない。 シングル・カットされた Starmanの大ヒットもあり、本作でデビッド・ボウイは見事メジャーの仲間入りを果たした。 前作「ハンキー・ドリー」で結成された Spiders From Marsのミック、 トレヴァー、 ウッディの演奏もシンプルかつ大胆でお見事という他ない。 当初からいいセンスを持っていたようで、彼の作る楽曲はどれも高水準で、メロディ・ラインもしっかりとしており、それが化粧及び衣装とサウンドが妙なコントラストを生んでいる。 それにしても原題タイトルは長ったらしいな。 その後、ディスコ調であったり、テクノ・ポップ風であったりとある種つかみどころのない面を次々とリスナーに提示し、「レッツ・ダンス」で再度脚光を浴びたりはしている。 しかし、いつまで経っても色褪せない「ジギー・スターダスト」を越える作品はその後、残念ながら発表していないように思うのは私だけだろうか。 いずれにしても、音楽を先入観を持って聴いたらダメだってことを証明した偉大な作品です。 |

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