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エレベーターの中で息を殺して乗っているときのように、物音ひとつをたてずにだだっ広いホールで聴くソロ・ピアノのコンサートもジャズだし、なにやら難しい本を読みながらジャズ喫茶の中でひとり聴くのもジャズだ。 また、サパークラブで食事や雑談をしながら聴くのもジャズで、小さなライブハウスで演奏者も観客も一体となって拳を振り上げて楽しむのもジャズだ。 コンサート・ホールで聴くというシチュエーションからして観客は既に「真剣に聴かなきゃいけない」という立場に置かれている。 方や食事や雑談をしながら聴くというシチュエーションではそこで繰り広げられる演奏が食事と同じ位の重要性があるから食事しながらリラックスして音楽を楽しむというわけだ。 どうもジャズには他の音楽と違って、様々なシチュエーションで聴くことが出来る音楽なように思える。 例外はあるにせよ、そもそもジャズにはクラシックやラテンやロックのような定義がなかったりする。 ジャズというのはアドリブやインプロヴィゼーションがあるから面白いのかも知れない。 カウント・ベイシーはバンドをプッシュする点でも、アドリブするソロイスト達に対しても、それぞれ違ったキッカケを与えるというやり方で、自分のソロの終わりには次の演奏者の為のキッカケを作っていた。 たぶんアドリブは良いキッカケがあればそれだけソロイストは気持ち良く入り込め、持ち合わせているイマジネーションをフルに活用出来るだろう。 ジャズのコードと逸脱、感情を抑えた正確さと抑えきれないエモーション、テーマと自由な発想。 それらが入り乱れたり、現れては消えたり、繰り返されたり戻ったり。 しかし、きっとカウント・ベイシー楽団の生演奏はコンサート・ホールであろうが、サパークラブであろうが、小さなライブハウスであろうが、シチュエーションと場所を選ばずに同じように楽しめたんじゃないだろうか。 ベイシーの演奏自体が実は観客に対して音楽を楽しんでもらうという単なるキッカケだった気がする。 Count Basie & His Orchestra featuring Lester Young/Lester Leaps In (epic) ||http://bigbeat-record.jp/ Harry Edison (tp) Buck Clayton (tp) Ed Lewis (tp) Shad Collins (tp) Dan Minor (tb) Benny Morton (tb) Dicky Wells (tb) Earl Warren (as) Jack Washington (bars) Lester Young (ts, cl) Buddy Tate (ts) Count Basie (p) Freddy Green (g) Walter Page (b) Jo Jones (ds) Jimmy Rushing (vo) Helen Humes (vo) Al Killian (tp) Vick Dickenson (tb) |

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