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電車や車の窓から富士山が見えたら誰でも「あッ!富士山だ!」と叫んでしまう。 しかし他の山だと、みんなそうは言わないような気がする。 何故なんだろう? 富士山以外の山の名前がわからないから? 富士山が日本一高い山だから? ひとめ見て富士山とわかるから? 富士山以外にも日本には立派な山がわんさかあるのに毎年のように登ってしまう。 今年は登らなかったが、富士山にはこれまで3、4回登ってる。 必死の思いで富士山頂に着いたときの喜びが格別なのは登ったことのある人ならばわかっている筈だ。 夏でも寒く感じる夜の暗い登山を歯を食いしばりながら一生懸命に登りきって拝むご来光。 いわゆる達成感ってやつかも知れない。 しかし下山途中には「こんなに疲れるんだからもう二度と登らない」と何回も誓ったりする。 登山は好きか?と聞かれたら「まあまあ」と曖昧に答えたりする。 嫌いか?と聞かれたら「そうでもない」ときっぱり返事したりする。 誘われたら登るが、ひとりで登る勇気も元気すらない。 ひとり黙々と登るのが嫌だから絶えず人に喋っていたい。 元来運動嫌いだから登ってる最中は「ひーひー、ぜーぜー」と文句ばかり垂れてる始末。 「ここからの眺めがいいから」とそれらしい理由をつけては常に休みたがる怠け者の登山者だ。 つい先日も親しい友人に誘われて、標高2,701mの西穂高独標に登ってきた。 奥飛騨新穂高ロープウエイの西穂高口近くで車内泊して翌朝一番のロープウエイで山頂近くまで一気に行けるから楽で楽しい登山だ。 好天の中、汗をかきかき、崩れやすい登山道をゆっくりゆっくり進んでいく。 頂上に近づくと歩いても歩いても岩ばかりなもんで足がふらつきだす。 最後には険しい岩肌にくらいつくようによじ登るのを繰り返しなんとか頂上に到達。 頂上は相撲が出来るか出来ないかぐらいの土俵ぐらいの広さだがそこから眺める景色は絶景。 平日で登山客が少なかったが、週末ともなれば頂上で押しくら饅頭が行われるのだろうか。 頂上近くの西穂山荘で飲んだ冷えた生ビールは格別で、ジョッキ800円は安い。 ふと見ると山荘には電線が下方からつながっている。 たぶんロープウエイ駅からつながっているのだろう。 山荘に泊まったらテレビも観れて快適な宿泊が堪能出来るのだろうか。 でも、山に登ってまでテレビを観る気はない。 寝るには早かったので山荘のデッキに座って夕涼み。 山荘備え付けの自動販売機で買ったコーラで持参したカンパリでコーラ割り。 温かいラーメンでも食べようかと思ったら午後4時で調理は終わってた。 食事は午前9時から午後4時までだったのでテントに戻りわびしくレトルト三昧の悲しい夕飯。 夕方にはテントに潜り込むが、外が真っ暗になり空を見上げると満天の星空。 といいたいところだが西穂山荘の明かりが邪魔をして感動にはあと星ひとつ。 こんなとき、星座の位置が頭に入っていたら喜びはひとしおなんだろうが、記憶力がいまいちだからどうしようもない。 長く退屈な夜の為にと思ってリュックに入れて重いのを我慢して担いできたカンパリと甘口のワインはほとんどが残ってしまった。 猿のように反省したことはいうまでもない。 リュックはデザインが好きで購入したジャック・ウルフスキンの35〜40リットルのものだが、機能性はあまり良くない。 デザインより機能性でリュックを選ばなきゃと実際に使ってみてつくづくそう思ったりする。 若くないからか、そんなに歩いてはいないのに疲れて早々にイビキをかいて朝まで熟睡してしまったようだ。 たぶん独標頂上への岩場をヒイコラヒイコラ言いながらよじ登ったのが響いたのだろう。 |
登山バカ日誌
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じいさん、ばあさんが中心の登山会に入ってますが話が合わないのが一番辛い。 それに年寄りは足が速い! しんどい目をして登ってなにが楽しいのか未だにわからないのに登ってるこの私はバカとしか言いようがない。 しかし知人には毎週のように登ってる信じられないようなオオバカがいるからまだましでしょうか。
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数年前、高尾山に登ったときのことです。 私の前を2人の女性登山者が会話をしながら登山道を歩いていました。 山ガールと呼ぶにはちょっと抵抗のある年齢のおふた方だ。 耳をダンボにして二人の会話を聞いていたら、一人が「最近、運動靴で山に登ってる人をよく見かけるわ」と話し出した。 そして、相手の女性は「そうなのよね、山をナメてるわよね」。 フムフム。 もっともだ。 しかし、彼女の足元を見ると街中で良く見かける踵のある革靴だった。 まあ、高尾山であれば革靴であろうが、スリッパであろうが、ハイヒールであろうがそんなには困らないだろう。 ただ、お二人の会話にあんまし納得がいかなかった私って小さなことにこだわる卑屈な人間なのだろうか。 Lady in a turban, cocaine tree Does a dance so rhythmically She's cryin', and singin' and having a time and gee that cocaine tree look fine You've got to put on your sailin' shoes Put on your sailin shoes Everyone will start to cheer When you put on your sailin' shoes 72年録音の第2作にして最高傑作の Sailin' Shoesはブルース、R&B、フォーク、ブギ等がうまくミックスしたリトル・フィートの最高傑作です。 デビュー作は後に高い評価を得ますが、発売当時はセールス的に芳しくなかったことから第二作ではロウエル・ジョージ自身の曲が増え、よりメリハリのある、コマーシャルなサウンドが増えています。 全ての曲が念入りに作られた隙のない出来で、デビュー作でも取り上げた Willin' を再度取り上げているのも面白い。 ただ、上述のタイトル・ナンバーの歌詞はほとんどが意味不明で、「コカインの木」とずばり表現されていたりします。 「"船旅の靴"を履けばみんな微笑む」は、やはり何かを表わしているのでしょうか。 因みにアルバムの二曲目の「Cold, Cold, Cold」という曲はラリってハイになっている状態を表現しているそうです。 タイトル曲にある Lady in a turbanという言い回しも意味がありそうで、普通、女性はターバンを巻かない筈ですから何かを表現しているのでしょう。 やはりフランク・ザッパの元での経験が歌詞の面でも活かされているのだろうか。 ネオン・パークスが描くブランコに乗ったケーキが赤い靴を蹴り上げ、それを見つめるカタツムリと闘牛士。 「船旅の靴」とはなんぞいや。 今さら誰にも聞けない。 |
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登山で、登りと下山のどっちが辛いかと聞かれれば感覚的にはやっぱり登りかも知れない。 傾斜のきついところだと尚更で、ヒーヒー言いながら登ってる。 でも、登山の事故の大半が下山時に発生してると何かで読んだことがある。 確かに下山には慎重になっている。 しかし登りに比べて下山がやたらと早い知人がいる。 一刻も早く山を下りたいという気持ちの表れなようなスピードで駆け下りていく。 地球の引力の力が働いているのだろうか。 私はというと、その後姿を見ながら「置いていくなよ〜」と声にならない悲鳴をあげながら、後方をテクテクと足元に気をつけながら慎重に下りていく。 この歳で転んで捻挫なんかしたくないし、やはり登りと違って踵やつま先、太ももにかかる負担が大きいような気がする。 だからか意外にもというか当然か、下山時の方が休憩する機会が多かったりする。 これからもやっぱりテクテクとゆっくり下山していることだろう。 さて、男性なのに「これが○○花」とか「あれは○○草」とやたらと花や高山植物に詳しい方がいらっしゃる。 ご自慢の恐ろしく高価なニコンの一眼レフを首から下げられて珍しい花を見かけたら足を止め、パチリ、またパチリ。 こっちは説明を聞きながら「はい」、「そうですか」、「きれいですね」というのがやっとだ。 正直言って登るのでヒーヒー言ってて、花には興味がないもんだから、頭の中では早く昼食が食べたいなと思ったりしてる。 とりあえず相槌を打って、ニコリとしてるが、こちらの顔のひきつりは感づかれなかっただろうか。 しかしパチリパチリと沢山の花の写真を撮られて、一体どうするんだろうか。 写真は現像して、プリントして、アルバムに貼って、眺めてはニヤニヤしてるのだろうか? それともプリントした花の写真を駅前で配っているのだろうか。 仮に夜中に高齢の男性がテーブルの上に山のように積まれた花の写真を眺めて「ウッシッシ」とにやけているのは気持ち悪かったりもする。 しかし、逆にソファにでも腰掛け、ブランデーでも飲みながら数枚の写真を眺め、山での楽しい時間を思い出されているのは格好いいか(その男性はもっぱらビールか焼酎だが)。 その「気持ち悪い」と「格好いい」の境界線となる「枚数」ってのが気になったりもする。 |
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数時間かけて高い山を登り、頂上に着いたら空を眺めながらゴロンと横になる。 心地良い瞬間だ。 その一瞬の為に辛い登りも我慢出来るというものだ。 しかし瑞牆山の頂上でゴロンとなるのは危険が伴っていた。 10月1日に登山好きの知人と瑞牆山に登った。 前日の9月30日の夜に出発して、登山口近くにある駐車場で一泊して翌朝8時過ぎに登山開始だ。 瑞牆山は山梨県北杜市にある2,230mの山で日本百名山のひとつだそうだ。 知人は登りたいという山があったら一人ででも登るそうだが、私には真似出来ない。 私はと言えば、和気藹々と知ってる人や山を通じて知り合った人とくだらないことでも構わない、話をしながら登るのが好きだ。 日本百名山であろうが、すぐそこの裏山であろうが一向に構わない。 それにしても瑞牆山は岩が多い。 前日に雨が降ったから余計に滑りやすくなっている。 二人での登山だから「きついよな」、「ここ気をつけろよ」等と話しながら歩けば気が紛れる。 しかし、仮に一人だとひとり言を言いながら登る訳にもいかないので私なんかは塞ぎこんでしまう気がする。 すっきりしない天気だったから登山道は鬱蒼としていて、やっぱり一人だったら気味が悪い箇所もある。 最近は熊の出現がニュースになっているが、仮に熊に遭遇したら逃げれるかどうか自信がない。 テレビのニュースでは「走らずにゆっくりと後ずさりして逃げるように」が熊対策らしいが、そのような場面で落ち着いて行動出来るだろうか。 たぶんうろたえてしまい、熊にむかって「シッ、シッ」とかと訳のわからないことを口走っていることだろう。 岩塊が多いのはいいが、どれが登山道なのか分かりづらかったりする。 それが自然だといえば当たり前のことなんだが。 綺麗な道しるべがあったらあったで不満を言い、道しるべが無かったら無かったで不満を言う。 己のわがままさ加減が嫌になることがある。 で、頂上に着いた瞬間にきつかった登りの辛さが一瞬に吹っ飛ぶ。 天気が良ければ富士山、八ヶ岳、南アルプスの雄大なパノラマが広がるのだが。 それでも知人と一緒に登れて、楽しい登山だった。 今日、登山会の90周年の記念品をもらった。 小さなマグ・ボトルだ。 ちょっと小さいから中途半端な気がするが、暖かいものを少しだけ飲みたいってときに使えそうだ。 一度、頂上で冷えた缶ビールを飲んでみたいと密かに思っているが、気圧の関係で無理だろうか。 どなたか試した無謀な人はいないだろうか。 Heart of Gold I want to live, I want to give I've been a miner for a heart of gold. It's these expressions I never give that Keep me searching for a heart of gold And I'm getting old. 私は生きたい、与えたい 私は純粋な心を求める鉱夫 こういう表現は得意じゃないけど 純粋な心を捜し続けてる そして、年老いていく 数日前にもニール・ヤングの「ハーヴェスト」のことに触れましたが、その中の「孤独の旅路 Heart of Gold」。 ニール・ヤングが歌うように人は死ぬまで孤独な旅をする旅人かも知れない。 登山でいえば、歩くことで、山に登ることでいろいろな自然が、風景が目に飛び込んでくる。 しかし、その風景はその時の風景でしかない。 木々は移り変わり、雲は流れ、日が差すこともあれば、雨も降るでしょう。 明日はまた違う風景。 明後日もまた違った風景が待っている。 それでも人は何かを求めて歩き続ける。 |
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12日は楽しみにしていた蓼科山への登山。 蓼科山は八ヶ岳連峰の最北端に位置する2530メートルの山だ。 しかし今回は7合目までバスで行くということだから楽勝気分だ。 前日は仕事が遅くなってしまい、帰宅したのは午前2時近く。 おっと、2時間ぐらいしか寝れない。 でも、バスで行くから車中で寝れるからいいや、と床に就いてウトウトしたと思ったら目覚ましがけたたましく鳴り響いた。 横浜駅の中にある崎陽軒で秋弁当なる昼食を買って、集合場所に着いたのは集合時間の10分前の午前6時35分。 今回は余裕で早く着けたと思っていたら他の連中は既にバスの中から私に向かって手を振っている。 そうなんです。 私の参加している登山会の平均年齢は60歳は軽く越えてる(と思う)。 平均年齢は毎年変わらないようだが人数が気持ち減っているように思う。 高齢者の朝はすこぶる早いから、ひょっとしたら私が床に入った午前3時頃には起きて近所を一周してきた方もいたのかも知れない。 しかし昨年仲良くさせていただいた80歳の方の姿が見えない。 都合で来れないのか、それとも。。。余計な詮索は禁物だ。 私がバスに乗り込むやバスはすぐさま発進。 バスは東名に乗り、足柄SAで一服したのち8時には御殿場で下りて須走、富士急ハイランドを横目に大月インターで中央道に。 左手に見える富士山を眺めていたらバスは諏訪インターで下りて再度の休憩。 高齢者が多いから小まめにトイレ休憩が必要なようだ。 隣に座ってる70才前後の方が履いている靴はすごい年期が入ってる。 最近はこのような形はあまり見ないが、キャラバン辺りの靴だと思うが、もう50年ぐらいは履いてるんじゃないだろうか。 でも、ソールを付け替えたりで、手入れは行き届いてるようだ。 まさに歩くシーラカンスだ。 諏訪湖を走る水陸両用のバスが駐車場に停まった。 乗客と目が合ってしまった。 客席が3階ぐらいの位置にあるのが恥ずかしいのか乗客は目を逸らしてしまった。 バスの中で寝れると思っていたら甘かった。 高齢者は朝が早いからみんなずっと賑やかだ。 耳をダンボにして聞いていたら「山芋は冷凍出来るが、こんにゃくは冷凍出来ない」とかと議論してたりする。 それに朝からお菓子やらいろんなものが回ってくる。 梨とかパンなら構わないが朝から漬物は勘弁して欲しい。 いっそのことご飯と味噌汁も用意してくれないかといいたくなる。 しかしゴーヤの漬物は苦味がほとんどなく美味しかった。 周りが喋り疲れて静かになって、やっと寝れると思って喜んでいたら目的地の七合目、一の鳥居に着いてしまった。 登山口にあたる鳥居をくぐって、ある程度整備された、なだらかな道をテクテクと歩く。 こりゃ楽勝、と思っていたら登山道の石がゴロゴロと増えてきて、傾斜がかなり急になってきた。 馬返しという地点を越え、40分ほど歩いたところで昼食。 横浜駅の構内で買った崎陽軒の季節限定の秋弁当だ。 汗をかいたあと、小鳥のさえずりを聞きながら食べるお弁当は美味い。 例によって周りからブドウや梨の差し入れが回ってくるのは嬉しい。 きつい坂道を更に歩き続ける。 日曜日だからか団体や親子連れの登山者で道が詰まったり、阻まれることもしばしば。 将軍平を越えてしばらくすると蓼科山荘に到着。 頂上まであと一息だが、ここで再度の休憩。 頂上直下は岩塊が累々とした急斜面になり、気を抜くと危ないので足元に気をつけながら一歩一歩登る。 おばさん達は身のこなしが軽い。 脂肪が少ないからか岩と岩をひょいひょいと登っていく。 そういえば男性陣に比べると太っている方は見かけない。 ヒー、ヒー言いながら、やっとの思いで蓼科山頂ヒュッテに到着。 山頂は一面を岩塊が覆っており、とても幻想的な気分になる。 360度視線をさえぎるものがない大展望は苦しい思いをして登ってきたご褒美か。 でも、小銭など小さな物を足元に落としたら絶対に取れない程、足元は岩塊だらけだ。 団体さんが記念写真を撮っていたので下山時にバッティングしないように隙を見て早々に下りることになった。 やはり登るときよりも下山時の方が神経を使う。 足がガタガタ震えてるのをみんなに見られなかったか心配になった。 岩塊と岩塊の間に引っかかる恐れがあるからステッキは一切使わなかった。 へたしたら山で棒高跳びになってしまう。 普通、登りよりも短い時間で下山出来るがここは違った。 登山口に戻ったのは午後4時を少し過ぎた頃だったが周りにはビールの自動販売機は見当たらない。 帰りは予想どおり中央道が事故渋滞だったので来たルートを戻ることになった。 しかし大和付近で工事に依る影響からか大渋滞で御殿場インターで高速に乗るまでが大変だった。 横浜駅に到着したのは午後11時になっていたので普段9時頃に床に入る方は大変だっただろう。 道路事情さえ良ければ大満足の登山でした。 やはり日曜日はダメね。 |



