レコードショップ奮闘記 ジャズとロックの中古レコード屋のブログ

2005年8月から始めた横浜上大岡の中古レコード店ビッグ・ビート・レコードです。 楽しいことや苦しいこと。 ご意見待ってます。

行列の出来るショップを目指して

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レコードショップの開店から設備、問題、広告などの話
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店をやっていますと珍しいレコードに出くわすことがちょくちょくあります。 今、手元にあるのはマイルス・デイビスの名作「ビッチェス・ブリュー」ですが、ジャケットの感じがちょっと違うのにお気づきになられた方も多いと思います。 

そうです Quadraphonic盤です。 正式には SQ Quadraphonic Systemといい、専用のシステムを用いることで4chステレオ・サウンドが楽しめるという訳けです。 他にも日本ビクターが独自で開発したディスクリート4ch、CD−4(正式には Compatib le Discrete 4 channel)というのも発売されたりもしました。 

4chブームの主流は QM マトリックス方式だったようですがデコーダーを用いた方式とスピーカー・マトリックスなるへんてこりんな方式も表れたようです。 これらは70年代始めに発売されましたが大きな盛り上がりにならないまま、数年で姿を消してしまいました。 

今でこそドルビー・サラウンド・システムやホーム・シアター等で迫力のサラウンドが楽しめますが、当時とすれば画期的だったのですが、いかんせん色んなメーカーが独自のシステムをそれぞれ採用した為に混乱を招いたのが衰退の原因でしょう。 
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さて、マイルスのビッチェス・ブリューを実際に聴いてみたいのですが、当然4chをきちんと再生出来るハードがないことから通常の2chステレオで再生してみました。 するとどうでしょう、恐ろしく分厚いディヴ・ホランドのベースに囲まれ、その上空をジョー・ザヴィヌルやラリー・ヤングの電子ピアノが駆け巡り、

奥の洞窟からベニー・モウピンのバスクラが顔を出し、周りを土人がパーカッションを叩きながら練り歩いているといきなりマイルスのトランペットが朝日の如く突き刺すというような迫力。 

いや、まいりましたね、この浮遊感と迫力。 これぞステレオの醍醐味というやつですね。 4ch方式のレコードが十二分に楽しめるということがわかっただけでもめっけもんでした。


72年のスイング・ジャーナルに掲載されていた広告がありましたので添付しました。 「ジャズはソウルだ」というキャッチ・フレーズはすごいですね(笑)。
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ジャズのステレオ・レコードを最初に発売したのは58年にオーディオ・フィデリティ社からだったらしいがステレオ録音はそれより数年前。RCAビクターが Living Stereo、コロンビアが 360 Sounds等それぞれの技術を投入し、最良の音を求めていたようです。その中でもコンテンポラリー社はかなり力が入っていたようで、Stereo Recordsという子会社までも作ってしまい、素晴らしい作品を何枚も発売しましたが数年で閉鎖、コンテンポラリー社に吸収されてしまったようです。


ジャズはモノラルで聴かなきゃっていうオーディオ・ファンが多いことは確かですが、この Stereo Recordsから発売された作品は別。 極端にいえばモノラル盤は足元にも及ばない程の臨場感、音の分離、音の粒がスピーカーの前で弾けるといった感じで、単にレーベルが珍しいというだけではなく、まさにステレオ盤のお手本のような音が楽しめます。 ロックでもジミ・ヘンドリックスの二作目、Axis:Bold As Loveの英国モノラル盤が中古市場で依然高値で取り引きされているようですが、この作品はジミがステレオ録音を最大限に利用、ステレオでなければ彼の求めた音は感じ取れない訳けで、モノラル盤が発売されたこと自体ジミの意志に反したことなんでしょう。


米国のタワーレコードが破産宣告(チャプター11申請)に対して日本のタワーレコード株式会社は全く影響を受けないという案内を行っており、確かに資本上、営業上、契約上も米国のタワーレコードとは関係が無いことから影響はないでしょう。 しかし米国のタワーレコードの破産はCDの売上げが激減したせいだと言われています。 そういう観点から見ればあながち無関係とは言えないような気もします。 近年はネット配信が増加しているとの記事が朝日新聞に載っており、前年同期比7割強という勢いであるもCDの売上げも2%増で踏ん張っているようです。 CDの登場でレコードの生産が打ち切られ、レコードの売上げががた減りした80年代後半。 確かにCDは無くなりはしないでしょうが、売上げ自体は今後どうなるのか。 新しいメディアがCDに取って代わる可能性もあるでしょう。 それに依っては日本のタワーレコードやレコード会社の生き残り方が違ってくるでしょう。
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朝日新聞の調査ではCDを買う年零層は30〜40代が一番多いとのこと。 ひょっとしたらレコード盤は見たことも無い、という方もその中にはいらっしゃるかも知れません。 ネット配信というものは曲の触りを聴いて、気に入ったらダウンロードして購入するという切り売り。 私が幼い頃はシングル、いわゆるドーナッツ盤をせっせと購入していました。 欧米ではシングル盤にはジャケットが付いていないものが当時多かったようですが、日本のドーナッツ盤には綺麗なスリーヴが付いていて、裏には評論家の書いた評論や歌詞が印刷されていたり。 シングル盤で気にいったら他の曲も聴きたい、とLP盤を購入というのがひとつの流れだったとも言えます。 昨今、演奏者がシングル盤用の曲以外には力を入れていないかといえばたぶんそうではない筈ですが、リスナーがネット配信で好みの曲だけに絞ってダウンロードするということであれば埋もれて、一度も聴かれない曲も増えてくるとしたら演奏者にとっては不本意なことでしょうね。 昔はレコード化されていない曲なんぞは聴きたくてうずうずしたもんで、そういうのもあって海賊盤なんかがもてはやされた時期もあったようですが、どうも様変わりしているようにも思えます。 演奏者が曲の並べ方にも気を使ってLPを製作していてもリスナー側にとってはもはやそういうのは関係なく、好きな曲を好きに並べ替えて聴いているというのが現状でしょうか。
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どうも今週は雨が続くようですね。連休っていうのは多くの人が行楽に、映画に、デートに、とさぞ休みを満喫されたことと思います。それはレコード・コレクターのみなさんも例外ではなかったようで、連休中の客足はさっぱりでした。連休も終わって、今週なんかは財布の中は気温と相反して涼しくなる訳で、月末まではみんな大人しくしてるんじゃないかな。もともとホームページの通販やオークションでの方が売上げは見込めるような状況ですが、それでも遠方からわざわざお見えになるお客さんも多数いらっしゃるのは嬉しい限り。
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遠方からお見えになるお客さんは当然、雑誌に掲載した広告を観たという訳で、現在の広告媒体はジャズとロックの音楽専門誌に月2〜3ってところ。広告費はバカにならないけど、続けて掲載しないと効果は見込めない。小さな名刺サイズぐらいの広告だから書き込める文字数にも限りがあります。今、オーディオ雑誌への広告掲載も検討していますが一回20万近い金額と聞いていささか尻込みしているような状態です。発行部数がそれほど多くないので広告単価が高いという理屈ですね。最近は音楽雑誌も多様化しており、ジャズ、ロックだけでなく、当然、J-POP、ブルース、フォーク、ブラジル等様々。全ての雑誌に広告を掲載するというのは絶対に無理だし、全てのジャンルの客を満足させるだけの品揃えもない。小生にもジャズとロック以外の音楽の知識もさほどない。また、DJのかける音楽っていうのは過去流行ったものや、あまり知られていない音楽が多いようで、どれが売れるかというのは本当にわからない。
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ブルーノート、プレスティッジ、リバーサイドを一流どころのジャズ・レーベルだとしたらアーゴはその次に位置するジャズ・レーベル。 ところが抱えていたミュージシャンといえばアーマッド・ジャマル、ジェームス・ムーディー、ユセフ・ラティーフ、ジーン・アモンズ、ソニー・スティット、ルー・ドナルドソン、ラムゼイ・ルイス等、錚々たる顔ぶれにも拘わらずどうして一流どころの仲間入りが出来なかったのか。 アーゴは1956年にチェスというブルースとR&Bの草分け的な超有名なレコード会社のジャズ部門として出発していることから当然シカゴを拠点に活躍するグループ、アーティストと専属契約をしていたようです。しかしコルトレーン、マイルス、ロリンズ等のようなビッグ・ネームがいなかったのもメジャーになれなかった理由のひとつでしょう。チェスはご存知、モータウン・レーベルと並んでブルース、R&Bの世界では知らない人はいないという老舗。ということで契約していたミュージシャンのプレイを聴いてもどこかダウン・トウ・アースなブルース、R&Bのフィーリングは感じ取れると思います。
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アーゴ・レーベルには面白いことにいくつかの色のバリエーションがあります。それぞれの色の持つ意味は残念ながらわかりません。ARGOの縦文字が左にあり、モノラルの場合は上部に Audio Odyssey By Argoと入っていますが、中にはその文字の入っていないものもあります。ステレオ盤になると Stereo Odyssey By Argoとなります。
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創設10周年を迎えようとしていた矢先、英国にも全く別の会社でアーゴというレーベル(写真右下の赤いレーベル)が存在した為、65年に社名をアーゴからカデットに変更しています。カデットも後期になると左上にチェスのマークが入りだし、レーベルとしてはやや安っぽい感じに変化してしまうのが残念です。
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余談ですがジーン・アモンズの Soulful Saxophone (1443)は何故かアーゴではなく、チェス(それもアーゴ・デザインのレーベル)から発売されているから不思議です。いずれにしてもアーゴの作品はどれもブルースがベースになっているサウンドが魅力的なものでした。60年代の終わりになると親会社のチェスがGRTに身売りになったことからカデットも71年頃に自然消滅の道を辿ったのは残念としかいいようがありません。
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