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店をやっていますと珍しいレコードに出くわすことがちょくちょくあります。 今、手元にあるのはマイルス・デイビスの名作「ビッチェス・ブリュー」ですが、ジャケットの感じがちょっと違うのにお気づきになられた方も多いと思います。 そうです Quadraphonic盤です。 正式には SQ Quadraphonic Systemといい、専用のシステムを用いることで4chステレオ・サウンドが楽しめるという訳けです。 他にも日本ビクターが独自で開発したディスクリート4ch、CD−4(正式には Compatib le Discrete 4 channel)というのも発売されたりもしました。 4chブームの主流は QM マトリックス方式だったようですがデコーダーを用いた方式とスピーカー・マトリックスなるへんてこりんな方式も表れたようです。 これらは70年代始めに発売されましたが大きな盛り上がりにならないまま、数年で姿を消してしまいました。 今でこそドルビー・サラウンド・システムやホーム・シアター等で迫力のサラウンドが楽しめますが、当時とすれば画期的だったのですが、いかんせん色んなメーカーが独自のシステムをそれぞれ採用した為に混乱を招いたのが衰退の原因でしょう。 ||[[attached(2)]] さて、マイルスのビッチェス・ブリューを実際に聴いてみたいのですが、当然4chをきちんと再生出来るハードがないことから通常の2chステレオで再生してみました。 するとどうでしょう、恐ろしく分厚いディヴ・ホランドのベースに囲まれ、その上空をジョー・ザヴィヌルやラリー・ヤングの電子ピアノが駆け巡り、 奥の洞窟からベニー・モウピンのバスクラが顔を出し、周りを土人がパーカッションを叩きながら練り歩いているといきなりマイルスのトランペットが朝日の如く突き刺すというような迫力。 いや、まいりましたね、この浮遊感と迫力。 これぞステレオの醍醐味というやつですね。 4ch方式のレコードが十二分に楽しめるということがわかっただけでもめっけもんでした。 |

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