北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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カミサンと一緒に大分に行っていた間の先月28日に、『主権回復式典』とやらを政府が主催して行った。

天皇・皇后両陛下も出席するとのことで、一体、どのような式典を行うものかと思った。
私は、こういう式典ならNHKで中継放送をするのだろう(それならば、予約録画をしておこう)と思って、新聞、ネットなどでテレビ番組の予定表を見たがさっぱり載っていなかった。
 
(29日に)大分から帰ってきて、28日の新聞を見ても、テレビ番組表に載っていなかったから、中継はされなかったのだろう。
それにしても、どのような式典を行ったものか?
 
29日の『朝日新聞』を見ると、一面に次のような記事が出ている。

 
イメージ 1

 
<沖縄『屈辱』再び><政府、主権回復式典><首相『希望と決意の日』>という見出しである。
場所は、都内の憲政記念館というところ。
国会議員や知事ら約390人が出席ということで、あまり広い会場ではないらしい。
 
社民党、共産党の党首が欠席というのは納得できるが、日本維新の会、みんなの党も党首が欠席とのこと(そもそも日本維新の会は、党首といっても、共同代表で二人もいるが、なぜ欠席したのか、理由がよくわからない)。
 
この写真を見ると、天皇・皇后両陛下は会場のど真ん中にいる。これには、びっくりした。
 
イメージ 2

こちらは(大分で宿泊していたホテルでもらった)『毎日新聞』の紙面から。
沖縄での抗議集会を大きく載せている。

 
沖縄から見れば、1952年4月28日は、沖縄を日本から切り離して正式に米国の統治下にした日である。『屈辱の日』ととらえることはあっても、祝福すべき日には思えないのだろう。
 
それにしても、安倍首相らは、沖縄県民のこうした反発を予想できなかったのだろうか。
それに、サンフランシスコ条約から発効61年目という中途半端な時期に、わざわざ、こういう式典をやる理由も理解ができない。
 
『主権回復の日』ではなく、自民党の『政権復帰』を祝い、『憲法改正』に向けてはずみをつけるための式典なのではないかと、疑わざるをえない。
 
おまけに、この式典で『ハプニング』があったという。

 
イメージ 3

これは、『朝日新聞』に掲載されていた写真である。
<式典が終わり、天皇、皇后両陛下が退席する際、『天皇陛下、万歳!』の声が上がった。>とのキャプションが付けられている。
 
『毎日新聞』の3面には、次のように書かれている。

***************************************
政府の用意した式次第にない「ハプニング」が起こったのは、菅義偉官房長官が閉式の辞を述べた直後だった。退席しようとする天皇、皇后両陛下に、出席者から「万歳」の三唱が広がった。「われわれのシナリオにはなかったことだ」。式典後、政府関係者は戸惑いを隠せなかった。
(省略)
式典に出席した公明党の山口那津男代表は(中略)、式典後の万歳三唱については「憲法で国民主権がはっきり規定されている。その意義を十分に踏まえた行動だったかどうかが問われる」と苦言を呈した。
****************************************
 
これに対して、『朝日新聞』の記述は、トーンが少し違っている。

****************************************
首相の意向を色濃く反映した主権回復の日。式典終了後、退場する両陛下に会場から「天皇陛下万歳」の声がかかった。国会議員らが万歳三唱すると、首相と麻生氏も両手をあげた。
式典に参加していた公明党の山口那津男代表は同夜、記者団に「日本国憲法が施行されて国民主権が規定されている中で日本の独立が認められた日だ。その意義を十分に踏まえた行動だったかどうかは問われる」と語った。
****************************************
 
『毎日新聞』では、政府関係者の話として、政府の『シナリオ』にはなかったことと書かれているが、『朝日新聞』のはそのような記述はない。この『天皇陛下万歳』に対して、それほど問題にしたくもなさそうな、書き方である。
この両新聞の書き方の違いが、少し気になる。
(最近、朝日新聞は形勢の不利?を察して、安倍首相に対して妥協的な論調に転じているという報道を、週刊誌等で目にするからだ。朝日新聞が、『日和見主義』であることは、昔から有名だが。)
 
ただし、この万歳が『ハプニング』であったというのも、100%信じることはできない。
 
なぜなら、たしか民間団体が、尖閣周辺の船上で『慰霊祭』を行っていた後に、一斉に海に飛び込んで尖閣に強行上陸行動を繰り広げた際にも、たしか『ハプニング』などという言葉が書かれていた気がするからだ。
 
ところで、今回の『主権回復式典』への天皇・皇后両陛下の出席は、現憲法では全く問題はないのだろうか?
 
というのは、(調べてみると)今の憲法は、天皇の行為について、かなり限定的に記述されている。
 
****************************************
第四条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。(二項省略)
 
第六条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する
第七条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
二 国会を召集すること。
三 衆議院を解散すること。
四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。
五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
七 栄典を授与すること。
八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
九 外国の大使及び公使を接受すること。
十 儀式を行ふこと。
************************************
 
 今回の出席は、第七条の十の『儀式』を行うことに該当し、それを『内閣の助言と承認』によって行ったということであろう。
しかし、先日、発表された(産経新聞の)『国民の憲法』要綱によれば、天皇の国事行為に加えて公的行為というものが定められている。
 
イメージ 4

****************************************
第七条 (天皇の国事行為および公的行為)
(国事行為を規定した1項は省略)

2 天皇は、左の公的行為を行う。
 一 伝統に基づく皇室祭祀を行う。
 二 国家的儀式または行事に出席し、国内を巡幸する。
 三 前二号のほか、日本国民統合の象徴としてふさわしい行為を行う。
****************************************
 面倒なのでいちいち紹介しないが、自民党の『憲法改正草案』でも似たような条文がある。
 こうした条文で見ると、今回の『式典出席』は上記の『国家的儀式または行事』に該当するのかなと思える。
 このような条文をわざわざ、憲法改正の内容の一つとしているのは、現憲法の国事行為の一つである『儀式』というのは、本来、かなり限定的に解釈されるべき内容であるからだろう。
 
今回のように、『沖縄県民』の間で反発が強いような行事に、出席をお願いし(しかも会場のど真ん中に着席してもらう)、さらに、『日本国万歳』ならまだしも、『天皇陛下万歳』の三唱を、首相を含めて行うというのは、一体どういうつもりなのだろうか?
 
天皇を『日本国民統合の象徴』ではなく、あたかも『分裂した世論』の一方の側の意向を押し付けるための『象徴』(あるいは『手段』)として利用しようとする、愚かな行為のように思える。
 
ちなみに、安倍首相は、この『式典』が行われた28日の前日の27日、こんな姿で戦車の上でポーズをいたことが、テレビや新聞で報じられている。

 
イメージ 5

 
イメージ 6

(これは、安倍首相ではなく、安倍首相の『そっくりさん』ではないかと思われるかもしれないので、2枚載せておく。)

 
これのタネあかしは、次の記事で。
(多くの人が、ご存知のことだろうけれど。)
 
(続く)
 

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