北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

全体表示

[ リスト ]

本日(27日)、『朝日新聞』の朝刊のページをめくっていたら、面白い写真が掲載されていた。

 
イメージ 1

 
それがこれ。
『おまえらの命や健康よりも大切なものがある!』
『私たち原発推進派は自民党を支持します』
とショッキングな文字が並んでいる。
 
ただし、その下の『原発推進派ほめご大絶賛ツアー敢行中』という文字で、『タネ』や『仕掛け』は明らかであろう。
この、『ほめご』というのは、ご覧のように『ほめごろし』という文字を書くのを途中でやめたという『設定』になっている。
つまり、『自民党の主張はすばらしい』と言いながら、それを批判しているのだ。
 
イメージ 2

こんな『ツアー』を『敢行』している人はだれかといえば…。
『外山恒一(とやまこういち)』という人だ。
2007年の東京都知事選にも立候補した。
石原慎太郎3選が確実視されるなかで、政見放送で、『外山恒一にやけっぱちの一票を!じゃなきゃ投票なんか行くな!どうせ選挙じゃ何も変わらないんだよ!』と訴えたという(私自身にも、かすかな記憶が残っている)。
こういうタイプの人は、従来の『朝日新聞』であれば、ほとんど取り上げることはなかったのではないかと思うが、この人が『オピニオン』欄で、記者とのインタビューに応じている。
 
大学の准教授のコメントが付けられているのを合わせれば、紙面1ページの4分の3くらいを割いている。
 
イメージ 3

 
かなり大きな扱いである。
『勝ったのはだれか』『選択肢なき選挙』『社会は変わらない』『民主主義は万能か』という見出しが付けられた、この記事を読んでみた(外山氏の肩書きは、『活動家』となっていた。おそらく、本人の希望なのであろう)。
 
『覚えていますか。』で始まる、この記事のリード文。『盛り上がらない参院選のさなか、彼は日本を縦断していました。』
そのあとも、この人の近況の紹介が続く。
引用をしてみよう。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201307260606.html?ref=comkiji_redirect
****************************************
選挙戦最終日の20日。札幌・大通公園周辺を、外山さんが運転する白いバンがよろよろと行く。
6月初旬に福岡県を出発、全国各地で自民党をほめ倒してきた。

「自民党のみなさん、原発推進頑張ってください。
こんな国、滅ぼしましょう原発で。
こんな国終わらせましょう原発で」。
バックに流れるのはザ・タイマーズ。
能天気な音頭のリズムに載せて、ボーカルの忌野清志郎が「原発賛成」と連呼する。
ビクッとする人、にらみつける人、笑う人、手を振る人。
当たり前の日常が、ほんの一瞬、ざらついた。
****************************************
この記事、自分で一部文字入力しながらでも、紹介しょうと思っていたら、ネットで『狂ったか朝日新聞』というコメントをつけながら、この記事のURLを載せている人の文章を見つけた。
そこで、詳細はURL(先に記載したもの)で内容をご覧頂くとして、その中で特に面白いと思った部分を中心に抜粋、紹介する。といっても、このインタビューの8割以上は、載せている。
 
なお、この外山氏の意見に私は、『全面的に賛成』ということでは全くない。
そうでなければ、今度の選挙で、『選挙区で民主党候補、そして比例区で共産党名で投票』というような投票行為をとるわけがない。
ただ、彼の言っていることには、『当たっている』部分(共鳴できる)があるのは、間違いない。ただし、同時に、ひどく『矛盾している』ところがある、ような気がする。
具体的、どういう部分についてそう感じたのかは、次の記事(この記事の続き)ででも書くつもりだ。
****************************************、
――参院選、自民党圧勝でした。
 
 「いや、勝ったのは、棄権を呼びかけ投票率ダウンを推進してきた我々です。棄権率は47・39%で戦後3番目の高さ。選挙なんか多数派のお祭りだ、選挙で何かが変わると思ったら大間違いだという私たちの主張が、やっと理解されつつあります」
 
 ――……いずれにしても何が選ばれたかわからない選挙でした。
(略)
 「まさにこれが民主主義です。選挙では提示された選択肢の中からよりマシな方を選ぶしかない、政治とは悪さ加減の選択なのだと、リベラルな民主主義者はずっと言ってきたじゃないですか。民主主義が機能した結果が、今後3年間は続く自民党1強体制です」

 「選挙によって、人々は意思決定過程に参加させてもらったかのように勘違いしがちですが、体制側の方針なんか最初から決まっているんです。多数決で決めれば多数派が勝つに決まっている。僕は多数決に反対しているんです。自民圧勝を受け、『自民はおごらず、少数意見にも耳を傾けるべきだ』なんて言っている人がいますが、なんてお人よしなんでしょう。傾けるはずありません」
 
 ――しかし当初は「主要候補」扱いされていなかった山本太郎さんが当選したのは、自分の投票で政治を変えるのだと、一票の重みを信じて投票する人が大勢いたからでしょう。
 
 「いい話ですね。気休めにはなります。でも膨大な死票が出る小選挙区制で実感できるのは『一票の軽み』です。そんな制度に変えておきながら、投票に行かない人間は民度が低いと批判する。矛盾してます」
 
 「山本太郎さんが国会議員としてやれることには限界があるでしょう。衆参国会議員合わせて722人分の1ですから。選挙で何かが変わると期待するだけ無駄です」
   ■     ■
 ――ただ、確かに民主主義は様々な問題を抱えてはいるが、今のところ最善の制度だと言われ……。
 
 「民主主義者の人はそう言いますが、ファシストにとってはファシズムの方が、マルクス・レーニン主義の人にとっては共産党一党独裁の方が、民主主義よりもマシな最善の制度です。民主主義者の悪いところは、民主主義もまたイデオロギーであるという自覚がないことです」
 
 「不可解なのは、民主主義者ほどいま民主主義は機能不全に陥っているとか言いがちなことです。自分たちの意見が政治に反映されないという不満があるんでしょう。でも民主主義が理想なら、理想は既に実現されている。世論調査をすれば脱原発派が多くても、民主主義の結果、原発はなくならない。あなたの眼前で起きていることは全て民主主義が機能した結果です。だから民主主義そのものを疑うべきなのです」
 
 「民主主義を守れとか言っているリベラルな人たちが思い描くような世の中にならないのが、民主主義です。リベラルな人たちは、自らの問題を言葉にしたり、変革したりする回路すら持っていない社会的弱者に寄り添っているつもりでものを考えてきたと思いますが、インターネットが普及し、そういう人たちが言葉を持ち始めると、ネット右翼みたいなのがどんどん出てきて、それに影響されて世の中の風潮もどんどん右傾化していく。この皮肉な現実を、リベラルな人たちはもっとかみ締めた方がいいと思います」
 
 ――選挙は無意味だと言いながら、なぜ都知事選に出たのですか。
 
 「仲間を集めるきっかけづくりです。アメリカの『ウォールストリート占拠』や『アラブの春』のような騒ぎが起きれば、中曽根政権だろうが共産党政権だろうが対処せざるを得ない。民主主義では社会は変えられない。議会の外でそういう状況をつくることが社会を変えることになると考え、行動しています」
 
 「ただ、都知事選に味をしめ、熊本市議選と鹿児島市議選にも立候補したのですが、ミーハーばっかり集まってくるんですよ。こっちはまじめな賛同者を集めているのに『またなんか面白いことやってくれ』みたいな。ネットが広まったおかげで何も起きなくなっている気がします。消費者なんですよ。自分では何もやらず、誰かが何かをやってくれるのを待っている。そういう消費者根性が蔓延(まんえん)している。もう選挙に出るつもりはありません」
 
 「ネットで熟議が起きるなんて幻想です。違う意見の人とネット上で出会っても罵倒しあうだけです。対面だったら殴り合いになるのを避けようと、妥協したり相手を説得する理屈を考えたりしますが、ネット上だと殴られませんから」
 
 ――政見放送では「私には建設的な提案なんかひとつもない!」と言い切る。真摯(しんし)に不真面目ですね。
 
 「はい。当選するつもりはないわけですから。しかし、日本の政治はただの不真面目ですよ。党名がそれを象徴しています。イデオロギー、理念に立脚してこそ政党なのに、『日本新党』『新生党』と新しさだけを強調した政党名ブームがあり、その後は非イデオロギーに開き直った『みんなの党』。『たちあがれ日本』『国民の生活が第一』に至ってはただのかけ声で、前回衆院選前には『日本未来の党』『太陽の党』が出来て、『太陽系議員』『未来が分裂』みたいな表現がメディアをにぎわせました。SFかよ!って」
 
   ■     ■
 ――要するに、有権者は消費者ではない、もっと賢くなれということですか。意外と普通ですね。
(略)

 「新聞社は『あなたにぴったりの候補者はこの人』みたいな情報を提供して有権者という名の消費者を甘やかしている暇があるなら、もっと偏るべきです。旗色を鮮明に『今回の選挙ではこれを争点にすべきだ』と主張することで議論が生まれる。新聞社が不偏不党をやめれば、政治はもう少しは活性化するはずです」
 
 ――しかし、システムそのものをひっくり返すことを目的にした運動が悲惨な結果を招いてきたことを、歴史は教えます。将棋の駒を一つずつ進めることを考えた方が現実的ではないですか。

 
 「それは欺瞞(ぎまん)です。フランスやアメリカで将棋盤がひっくり返されたから議会制民主主義が生まれたわけだし、戦後の日本だって、アメリカに将棋盤をひっくり返されて生まれているのですから。このゲームのルールでは絶対に自分たちには勝ち目がないのに、それでもゲームを続けようとするのは不真面目です。そもそも日本では、ゲームのルールは書き換えられるんだということすら忘れられている。だから頑固な反原発派の私が、こうやって不真面目に訴え続けているのです」
 
 (聞き手・高橋純子)
****************************************
(続く)
 
 
 
[http://politics.blogmura.com/politicalissue/ranking_out.html にほんブログ村 政治・社会問題]
 
 にほんブログ村のランキングに参加しています。
 この記事が面白いと思われたかたは、上記URLをクリックしてください。
 よろしくお願いします。       

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事