北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

全体表示

[ リスト ]

本日(8日)の『東京新聞』の28面に次のような記事が出ていた。

イメージ 1

安倍内閣による『集団的自衛権の行使』容認の閣議決定の直前、29日の午後に新宿駅付近の歩道橋で、抗議と思える『焼身自殺未遂』事件を起こした男性に関する、追跡報道である。
次のように、この男性の『その後』を伝えている。
***************************************
<自殺未遂を起こしたのは、さいたま市桜区の無職男性(63)。6月29日午後1時ごろ、JR新宿駅南口付近の歩道橋の鉄枠上部によじ登った男性は、用意した紙を見ながら拡声器で演説を始めた。
目撃者によると、男性は「70年間平和だった日本が本当に大好きでした。集団的自衛権で日本が駄目になってしまう」などと主張。歌人の与謝野晶子が日露戦争に従軍した弟を思ってつくった詩「君死にたまふことなかれ」の一部を朗読した後、ペットボトルに入れたガソリンのような液体をかぶり、ライターで火を付けた。
駆けつけた消防隊に救出されたが、顔や手足にやけどを負う重傷。4日現在の情報では都内の病院に入院中だが、警察も事情が聴けない状態だ。
新宿署などの調べでは、男性が政党や政治団体に所属していた形跡は確認できていない。一部テレビ局には、今回の件を予告するような文書を送っている。
男性の自宅は、JR埼京線沿線の3階建てワンルームマンション。一人暮らしだったとみられ、駅などで集めた雑誌を売るなどして生活費の足しにしていたようだ。
同じマンションに住む男性(67)は、「あいさつしても、返してくれないぐらいの無口な人。毎日同じ時間帯に自転車で出かける生活だった。きちょうめんな印象を受けた」と話す。>
***************************************
 
この事件そのものについての報道はこれだけだ。
その後が、「不思議な文章」になっている。
***************************************<本紙をはじめ新聞各社は、今回の件を6月30日付朝刊で報じている者の、ほとんどが社会面下段のベタ記事扱いだった。
一方、NHKは全く伝えていない。広報局の担当者は本紙の取材に「個別のニュース判断についてはお答えしかねる」とコメントした。
外交評論家の孫崎享氏は「安倍政権にこびを売っていると思われても仕方ない」と批判する。(省略)
にもかかわらず、なぜ慎重報道が目立つのか。歯止めの一つになっているのが世界保健機関(WHO)がまとめたメディア関係者向けの手引きだ。センセーショナルに自殺を報道しない▽自殺を問題解決法であるかのように扱わない−−などを求めている。法政大の水島宏明教授(ジャーナリズム論)は「命は何よりも大事。自殺の助長を防ぐ観点かは決して忘れてはならない」と指摘する。
ただし、CNNやAFP通信、ロイターなど海外メディアはこぞって大々的に報道した。上智大の田島泰彦教授(メディア法)は(省略)日本のメディアには「自らの命を絶つという究極の方法を選んでまでなぜ抗議しなければならなかったか。この点を丁寧に掘り起こす必要がある」と注文した。>
***************************************
 
これは、とても不思議な記事である。
なぜなら、上記記事にもあるが、ほかならぬ『東京新聞』自体が、ベタ記事でしか、この事件を扱っていなかったからである。
 
イメージ 2

そうすると、この記事は、このような『東京新聞』の上層部の編集方針の意思決定に対して抗議する、いわば『内部告発』的な意味を含むものなのだろうか?
 
なぜ、あえて『東京新聞』が、このような記事をこのタイミングで掲載したのか(しかも、記事の中で、なぜ『東京新聞』がベタ記事扱いにしたのかという、責任者の発言は掲載されていない)。
非常に『不思議』であるし、『疑問』も感じる。

印象としては、『東京新聞』内部から、この事件を『ベタ記事扱い』にしたことに対して抗議の意思を示しているようにも見える。
今後、どうなるか、注目をしたい。

また、他の新聞が、これに追随してこの事件の『男性』のその後、ないし事件の動機などを報じないか、注目(応援?)していきたい。


 
 

[https://politics.blogmura.com/politicalissue/ranking_out.html にほんブログ村 政治・社会問題]
 
 にほんブログ村のランキングに参加しています。
 この記事が面白いと思われたかたは、上記URLをクリックしてください。

この記事に

閉じる コメント(4)

顔アイコン

外に政治的な意見の表明・表現方法が許されている中で、自殺によってそれを表現しようとするのは愚かな選択ではありませんかね。決して助長するような事があってはならないと思いますが。

2014/7/8(火) 午後 7:39 [ TJ Adventure ] 返信する

顔アイコン

私は「愚かな選択」などと言って断罪する気はしません。この人が、どういう状況の中で、こうした選択をしたのか、それが報道されない。このように「東京新聞」を含めてあらゆるマスコミが談合してもみ消しを図るような状況は、むしろ「中国以下」なのかもしれません。

2014/7/8(火) 午後 9:26 [ 北京老学生 ] 返信する

顔アイコン

私は始め「センセーショナルに自殺を報道しない」ということなのだと思っていましたが、北京老学生さんのこの記事を読んで、それ以外の力学も働いているのかな、という気がしてきました。

よくよく考えてみると、「センセーショナルに報道しない」ということは、「報道しない」「報道を控える」ということとイコールではないはずですよね。

2014/7/8(火) 午後 11:57 [ 小春日和 ] 返信する

顔アイコン

私も、最初はそれほど気にしていなかったのですが、現在のような一斉に報道をしない状況を見ると、これはやはり、政府筋のさまざまな圧力というか、『指導』が何か行われた結果、このようになっているのだろうなとますます感じるようになってきました。

2014/7/9(水) 午前 11:18 [ 北京老学生 ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事