北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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私は自宅で、『朝日新聞』をとっている。
子供の時から自宅では、『朝日新聞』をずっととっていたが、必ずしも政治的な意味ばかりでなく、何となくこの新聞は評判が悪い(官僚的である、庶民の感情?から遊離している?)ということを聞いた時期があって、『読売新聞』に変えたことがあった。

しかし、ずっと『朝日』をとっていたせいか、非常に読みにくいのでまた朝日にした。比較的、余裕があった時期は、『朝日』『日経』などを併読していた。

また、『朝日新聞』が中国の文化大革命について、毛沢東らの『宣伝』をうのみにして、『偉大なプロレタリア文化大革命』であると礼賛する記事を載せていたことは、おそらく1970年代、1980年代には知っていた。

というのは、私の高校、大学の時代には、『文化大革命』の宣伝にまどわされて、それを真実と思う傾向が一定の時期は、かなり広汎に広がっていたからである。私は、これに『共感』したことが全くなかったとは言えないが、疑問も感じ始めていた。だからこそ、『朝日』の報道の転換は、印象に残った。


日本と中国の関係が露骨に悪くなってから、『朝日』は急に中国の共産党政権の『闇の部分』について書き始めたが、その前までは、中国については、どことなくあいまいな態度の書きっぷりが多かったのは事実である。

北京オリンピック以降、私が中国で暮らしていた時期は、日本の新聞の活字に飢えていたので、昨年春、日本に戻ってから、また『朝日』をとり始めた。


このように『朝日新聞』を読むことの多かった(ただし、必ずしも『朝日ファン』とは言えない)私だが、8月5日(一昨日)と6日(昨日)の『朝日』の紙面には驚いた。

『慰安婦』問題についての朝日の報道の仕方についての検証(ありていにいうと、『お詫び』)の特集を始めたからである。

分量が多いせいもあって、まだ6日の分は、よく読んでいない(『産経』等の、これに対する『ザマアミロ?!』的な批判報道も興味深いし、それがまた大量にある)。

今回は、5日の報道の概要と私の正直な感想を書きたい。

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これが、5日(一昨日)の1面である。
かなりしわくちゃになってしまったが…(これは、出先で読もうとして、リュックの中に入れて持ち歩いていたせいもある)。

イメージ 2

こちらが、1面左端の記事。『編集担当 杉浦信行』の署名がある。

イメージ 3


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この日は、16面、17面という見開きの2面が<慰安婦問題を考える・上>という特集ページだった。

これだけでは朝日新聞が何を謝っているのか、よく分からないかもしれない。

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これらは、16面と17面の下のほうに掲げられていたもの。『読者のみなさまへ』と表題を付けた囲み記事が5つほどあるが、この2つが中心ポイントだろう。

それぞれの内容をもう一度、ここに転記する。

『吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした、済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の核心部分についての矛盾がいくつも明らかになりました。』

『植村氏の記事には、意図的な事実のねじ曲げなどはありません。91年8月の記事の取材のきっかけは、当時のソウル支局長からの情報提供でした。義母との縁戚関係を利用して特別な情報を得たことはありません。』

この初めの方の話は、吉田清治(1913年〜2000年)という人物が山口県労務報国会下関支部の動員部長として、慰安婦の強制連行を韓国の済州島で行ったと言うことを本に書いて、出版したという話である。

この人物は、1977年に『朝鮮人慰安婦と日本人 元下関労報動員部長の手記』を出し、さらに1983年には『私の戦争犯罪』という本を書いた。

そこで彼が書いた『戦時中、済州島で200人の慰安婦を奴隷狩りした』といった内容は、現地での調査、証言によって『嘘』『創作』であったことが明らかになっている。

『朝日新聞』は、この吉田清治の証言を最初に記事に紹介したのは、1982年9月であり、さらに1997年時点でも『(吉田)氏の著述を裏付ける証言は出ておらず、真偽は確認できない』とまだ、記事を訂正しようとはしなかったと、8月6日付の『産経新聞』の記事では報じている。

私自身は、吉田清治なる人物の本を読んだことはない。
また、ここ数年間、中国に行ってから、『歴史問題』の中の何が真実で、何が幻なのかの検証に関心を抱き始めた。

そのため、吉田清治という人物に対する批判は、何度も聞いていたし、てっきり『朝日新聞』も吉田清治に関する記事の間違いは、とっくに気が付いており、何らかの形で『訂正』『謝罪』をしたものだと思っていた。


ところが、今回、上記のような記事を『朝日』が出すということは、これまでずっとウヤムヤにしてきたということになる。

イメージ 7

実際、『読売新聞』の8月6日1面では、このように報じている。

朝日は吉田の記事を1982年に紙面に載せてから、32年かかってようやく撤回したということになる。
朝日は、1990年代には他の新聞も、吉田の記事を載せていたなどと『言い訳』そしているが、これは幾らなんでも遅い。


それに、自らは、『あの件は、間違えたな』と気付いていてもそれがなかったふりをすることは、いわば『読者』を騙すことに等しい。

このような『不誠実』『官僚的』な態度が、朝日新聞により多くのダメージを与えることになる。

そして、『慰安婦』という問題のある存在があったことを否定すること(あるいは、まるごと、その存在を『正当化』しようとすること)が、まるで『正義』であるかのような主張をする勢力に、『手を貸す』ことになってしまう。

『朝日』はいったい、何を考え、どのようにしたいと思っているのだろうか?

(つづく)



 
 
 

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