北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨日、8月15日、終戦記念日(本当は敗戦記念日だが)恒例の全国戦没者追悼式の模様を、NHKで見た。
(ここのところ忙しくて18日中に仕事を片付けるまでは、いろんなテレビの特集番組なども録画したまま、見る時間がなかなか取れない状況だ。ただ、この追悼式は時間も短かったし、録画しながら生で見た。)

8月6日の広島、9日の長崎と比べると、安倍首相は非常に元気良さそうだった。

広島、長崎では歌われなかった(と記憶する)『君が代』なども、安倍首相は大きく、口を開けて歌っていたのが、画面からもうかがえた。なぜか、安倍首相はうれしそうに見えた。


考えてみれば、広島、長崎とは異なり、この戦没者追悼式は、政府の主催であり、いわば自分がホストである。
広島や長崎のように、主催者側の『宣言』や被爆者代表の挨拶の中に自分を批判する言葉が入っている心配もない。

また、広島、長崎では集まった人々の『針のような?視線』がこわかったのだろう。安倍首相は挨拶のあとに、明らかに会場の人々をじっと見るようなそぶりを見せることなく、そそくさと演壇から降りていた。


ところが、どうだ。この戦没者追悼式は、『ホームグラウンド』だという安心感が、彼を支えているのだろう。到底、同一人物とは思えないような『落ち着きぶり?』を見せていた。

安倍首相の『式辞』を聞いていると、結局、この戦没者追悼式というのは、日本の軍人、その他日本人で亡くなった人たちのみを追悼しているものらしいということがわかる。


彼があげているのは、『祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられた御霊』あるいは『戦後、遠い異郷に亡くなられた御霊』だけである。

なぜ、彼らが『遠い異郷』で死ななければならなかったのか、しかも、戦死者の6割は『餓死』であったということも言われているが、そのような死を迎えねばならなかったのか。
それは、祖国を守るために祖国の中で戦うのではなく、遠い異郷に動員されての闘いであったからだろう。


彼は、『日本の野山を、蝉しぐれが包んでいます。
69年前もそうだったのでしょう。』という。

しかし、ほとんどの人が亡くなったのは、『蝉しぐれ』も聞こえない『遠い異郷』においてなのだ。
そして同じ戦争で日本人以外の人たちが、どれだけ亡くなったのかも、安倍首相は触れない。


安倍首相の式辞を聞いていると、日本はいったい、どのような戦争を戦ったのだろうかと思う。
白人たちが、日本の領土内に侵入してきたのに対して、自衛の闘いを展開したのか?
あるいは、アジアの人々と共に、白人の列強たちの支配に抗して闘ったというのか?


なぜ、中国や朝鮮半島で、大勢の中国人、朝鮮人が犠牲になったのか、それは全く分からない。

彼が言っているのは、日本人の『戦没者の皆様の、貴い犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります』(そりゃあ、彼のようにしょっちゅう、御馳走ばかり食べていたら、『平和』と『繁栄』を『享受』していると実感できるのだろう)。ほとんど、これに尽きる。

『アジア諸国への加害責任』や『深い反省』を昨年に続き、口にしていないこと、また『平和』と言う言葉は何度も繰り返すが、かつて述べられていた『不戦の誓い』という言葉を使わなかったことは、朝日新聞だけでなく、産経新聞も認めている。

『世界の恒久平和』についても『能(あた)うる限り貢献』といっている。つまり、『できるだけ貢献』するということだ。必要ならば、『戦争をすることも躊躇しない』という言外の意味である。


安倍首相の式辞を聞いて、改めてこの男は、『確信犯』だと思った。


最近の新聞を見ていると、8月になって実施された世論調査では、朝日新聞の『慰安婦問題』検証記事の影響などもあってか、また安倍首相の支持率は、若干、上がっているという結果を示すものが多いようだ(もっとも、最近、発表された時事通信の調査では、継続して低下していたが)。

日本人は、『心優しい?』というか、簡単に『悪を許してしまう?』人が多いように思う。

(その代り、必ずしも『悪』と言えないような人に、集団的なバッシングを浴びせるような事態に対しては、『加担する』か『見て見ぬふりをする』くらいしかできない人が多いようだ。これは、自分自身を含めての話でもある。)


このような国民性を背負った国民だから、安倍首相が、ご本人が言っているように『2020年まで首相を続ける』というのは、ちょっと難しいかもしれないが、あと3〜4年くらい首相を続けられてしまうと言う『余地』は結構、ありそうな気がする。

もしそうなったら、日本の今後は、かなり厳しい状況が、『前途』にひかえていることになるだろう。
日本人が、心を『鬼』にして、そうはさせないことを『祈る』ばかりである。




 

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こんにちは!

追悼式の様子を教えていただきありがとうございました。

アベの心の中では、戦争責任は全く政治家にはないようですね
指導者が悪かったから戦争がおこり、たくさんの人たちがなくなったとは、彼は思わないのでしょうね。

ありがとうございました

2014/8/17(日) 午前 0:12 [ 開運サリー ] 返信する

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開運サリーさん、今日は。安倍首相に好感を抱く人が依然として多いのは、彼が『いい人』だと信じている人が多いからではないかと感じています。おそらく安倍首相は自分自身では、『必要なこと、国のためになること』をやっているのだという思いなのでしょう。だが、長崎の式典で、テレビ中継がとらえた表情のように、彼は『あれっ、自分の想定しなかったことが起こってしまったぞ』という顔つきをします。日本をどこかに連れて行ってしまった後に、彼は『そんなつもりではなかったんですけど…』と言いながら、辞任表明をするかもしれません。

2014/8/17(日) 午前 9:40 [ 北京老学生 ] 返信する

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