北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この本は、横浜市立図書館(最近はどこでもそうなっているのかもしれないが、市立図書館全体の蔵書からネットで貸し出し予約ができる)から借りてきた本だ。
 
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樋渡啓祐氏の著書で、『沸騰!図書館』という。『100万人が訪れた驚きのハコモノ』と言う副題が付けられていて、株式会社KADOKAWA発行の新書である(この会社、またニコ生の会社と合併したというから、社名が変わっているのかもしれない)。
2014年5月10日初版発行になっている。
この樋渡氏というのは、前(佐賀県)武雄市長、市長を辞任して、昨日(11日)投開票の佐賀県知事選に立候補した。
 
 
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この『朝日新聞』の本日(12日)付記事に出ているように、保守分裂選挙となり、安倍首相の強力な応援を得たが、元総務省官僚の山口祥義氏に敗北し、当選することができなかった。
 
『安倍政権が改革派と位置づけて全面支援した樋渡氏と、地元農協が中心になって擁立した山口氏による「政権対農協」の構図。樋渡氏敗北で、政権には痛手となった。成長戦略の柱として進めようとしている農協改革など規制改革にも影を落としそうだ。』と書かれている。
 
 
私は、『農協改革』の問題で、農協サイドを支持するということでも必ずしもない(というより、『農協改革』などの問題ではわからないことが多い)。
だが、安倍政権の行方には、高い関心を持っている。
 
さらに、樋渡氏が市長時代に進めたという武雄図書館の改革にも関心があった。
(もともと、図書館などを利用するのは大好きなほうだ。)
ツタヤに図書館の運営を全面的にまかせたり、図書館とツタヤの店舗を併設?するような運営の仕方、あるいは、スターバックスの店舗を導入するなどの手法にも関心があった。
(もちろん、それが全面的に良いとも思えない。だが、図書館の利用者が増えたという話は聞くし、逆に全面的に批判して良いのか、何かそこから取り入れるべきものはないのか、という気もした。)
 
そこで、先日、この本を借りた。
もっとも、正直にいうと、樋渡氏苦戦というニュースが報じられていたし、何か明確な問題点が浮き彫りになるような記述があったら、樋渡氏が落選したときに、ブログ記事のネタにしてやろうという気もあった。
 
そこで、この本を予約したのだが、借り出しができるまで(他の図書館から、いつも利用している最寄りの図書館まで運ばれてくる)、多少時間がかかる。
そのため、本を手に取って読みだしたのは、金曜日くらいだったと思う。
 
しかし、この本、少し読みだして、『これは使い物にならないな』と感じた。
というのは、はっきりいって、自分に都合の良いことしか書いていない。
まあ、どちらかというと(もともと)政治的な宣伝効果を狙った本であろうから、そんなものであろうという気はしていたが…。
 
それに、武雄市という地域の事情が、この本を読んだだけでは、よくわからない。
あるいは、武雄図書館の『変革?』が必要になった経緯がよくわからない。
こういうものを元にして、記事を書いても、あまりよい結果はないだろう、と思って記事を(特に、投開票前に)書くのは、断念した。

ちなみに、ウィキペディアの『武雄市立図書館』の項目には、全体の大雑把な経緯について、次のような記述がされている。抜粋のみ記す。
 
『2012年(平成24年)5月4日に市議会の承認を得ないまま株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者にすると発表。
2013年(平成25年)4月1日、全面改装し、CCCを指定管理者とした運営が始まった。CCCは目的外使用の許可を得てスターバックスを含む蔦屋書店を設置。貸出対象を日本国内居住者に拡大。図書館の開館時間を延長、休館日を廃止した。』
 
いわば公設民営?の図書館ということになるのだろうが、かなり大胆な施策であるとはいえる。
それにしても、図書館をCCC(ツタヤ)に任せるというのは、どのような運営基準に基づくものかということもあるが、メリット、デメリット、いろいろ考えられるのは間違いがない。
特に、(購読履歴などの微妙な)『個人情報』などをどのように扱うのか、気になる所である。
 
ところが、この本を読みだして、唖然とさせられていた。
実にあっけらかんとして、自分に都合の良いことしか書いていない、という気がする。
(私が気になった『微妙な問題』に関しては、ほとんど触れていないのである。)
 
この人の言い分を、いちおう、紹介していく。
繰り返すが、彼のいうメリットを全面的に否定しているわけではない(この本の84〜85ページからの引用)。。
****************************************
「市民生活をより豊かにする図書館をつくる。一つのモデルとして全国に波及させたい」
CCC本社、そして佐賀県庁での基本合意発表・記者会見で僕は断言した。
CCCを指定管理者にすることによって、9つの市民価値が実現できることも強調した。
 
9つの市民価値
1.20万冊の知に出会える場所
2.雑誌販売の導入
3.映画・音楽の充実
4.文具販売の導入
5.電子端末を活用した検索サービス
6.カフェ・ダイニングの導入
7.「代官山蔦屋書店」のノウハウを活用した品揃えやサービスの導入
8.Tカード、Tポイントの導入
9.365日、朝9〜夜9時までの開館時間
****************************************
 
『市民価値』というやや大げさな表現を使いながら、その中身は、ずいぶんと細かな話ばかりである。
ここまでは、まだ良いのかもしれない。
 
だが、そのあとが、非常に気にかかる(この内容は、次回、書くことにする)。
ついでに、書いておくと、この図書館の件ではまだそれほど大きな問題は生じていなくて、むしろメリットを実現できたのかもしれないとも思う。
 
だが、この本に書かれているような、非常に『アバウト』で自分勝手な言い分ばかり書いている(批判をする側を矮小化して批判する)ような『政治手法』で(さまざまな課題を抱えている)佐賀県知事をこの人がきちんと務められるかは、大きな疑問符が付けられたとしても(まったく)おかしくはない。
 
逆に、安倍官邸が、なぜこのような人物を(改革派と持ちあがて)『評価するのか?』が気になるくらいなのである。

(つづく)
 
 
 
 
 
 
 
 
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閉じる コメント(4)

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転載しました。感謝です。

2015/1/12(月) 午後 2:58 [ イエスちゃん ] 返信する

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> sat*atu**200*さん
有難うございます。

2015/1/12(月) 午後 3:26 [ 北京老学生 ] 返信する

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佐賀県民が、新年早々、安倍sorry からうけた怪電話のこと、知っとられますか? 削除

2015/1/12(月) 午後 10:59 [ 夕霧 ] 返信する

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> 夕霧さん
知ってますが、どこにどう書こうかと迷ってました。早速、これから書く記事の頭にでも入れましょう。ありがとうございました。

2015/1/13(火) 午前 10:53 [ 北京老学生 ] 返信する

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