北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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作家の野坂昭如(『さん』を付けるより、付けないほうがしっくりする)が9日夜、亡くなった。85歳だったという。

今年は、私自身の父が、6月に97歳で亡くなったせいもあろうが、『戦争を知っている世代』の死というものを強く感じる。
もはや、個別の○○さんがどうこうというレベルではない。

最近でいうと(以下、敬称を省略する)、水木しげる(11月30日)、原節子(9月5日、死亡報道は11月の下旬になってされた)などなど…。

もちろん、北の湖(11月20日、1953年生まれだった)など、戦後生まれだったり、私(現在66歳、年内には67歳になるが)よりも若い人で亡くなっている人もいる。
人間必ずしも、年齢順に亡くなっていくわけではない。

だが、全体として言えば、90歳代、80歳代など、まさに自分の体験として、戦場であれ、空襲等の形であれ、戦争というものを肌で感じた人々が次々と亡くなっている。


野坂昭如が亡くなって、彼を『反戦』を貫いた、一種のリーダーみたいなタッチで書いている新聞記事もあるが、私(たち?の世代)から見ると、彼は必ずしもそのような存在ではなかった。

もっと、『真面目だか、不真面目だか、よくわからない人』、『群集の先頭ではなく、群衆が騒いでいる、その横で、一人ウイスキーグラスを抱えながら、クダを巻いている』ようなそんな感じの人だった。
『11PM』などのテレビの深夜番組で、よく見かけたような気がする。

また、たしかに、彼は1983年に参議院の比例代表区で当選しているが、その前にさんざん、落選していたし、参議院にも6月に当選(『二院クラブ』だったという)後、その年の12月には、金権政治を批判するという理屈をつけて、田中角栄と同じ選挙区から出馬(衆議院選)、当然、誰しも予想するだろうように落選している。
まったく、政治的な動きをする人のようには、見えなかった。

いわゆる『タレント候補』的な扱いの人とされていたような印象が残る。
もちろん、そのころは、中山千夏さんなど、従来の『タレント候補』のような枠ではくくれない人が登場して、活動をつづけていたころではあったと記憶するが…。

どちらにしても、戦争というものを肌で知って、全身で戦争と戦おうとするような人たちが、相次いで亡くなっている。
これは、今年だけでなく、昨年の菅原文太さんの死の頃にも感じたことだが…。


しかし、今年は特に、『安保法制』が成立してしまい、最近では『イスラム国』の『テロ』を口実に、『テロと戦う戦争(空爆)』みたいな、わけのわからないことが当たり前のように行われつつある状況である。

おまけに、『安保法制』を強行可決した安倍内閣は、一時の『支持率低下』も下げ止まり、最近ではまた上昇(回復?)してきている。

さらに、来年の参議院選(衆参ダブル選挙になることも取り沙されている)に向けて、消費税の『軽減税率』をもてあそび、まさに、『票を税で買う』『国民から預かっている税金を、自分のカネのように使う』ような露骨なことを、安倍首相は行っている。
まるで『軽減税率』ではなく、『改憲税率』として、税金、社会保障をもてあそんでいる(完全に私物化している)といっても過言ではない。

国民は、まるで『タコが自分の手足を食う』ようなことをさせられているのだが、それでも、喜んで安倍首相を支持する人もいるようである。


こうした状況の中で、『優等生』というイメージではないがゆえに、妙に『空気を読まず』(別の意味で、『空気』を読んでいたのだろうが)に、上に述べたような行動を繰り広げた野坂昭如が亡くなっていくことは、どこか象徴的な気がする。

彼が亡くなった12月9日は、開戦記念日(1941年12月8日に真珠湾攻撃が行われた)の12月8日の翌日、また10日は、あの『特定秘密保護法』が1年前に施行された日だった。

安倍首相は、60年安保あるいは、1970年の安保反対闘争のことなどを取り上げて、『戦争に巻き込まれるという、反対派の主張はことごとく嘘だった』などと、言い触らしているが、この『特定秘密保護法』の施行によって(その前から予想されていたように)、『(戦争などにからんだ)事実の追及や報道』というものが一段と困難になっていることは、間違いがない。


このような状況の中で、どのようにして『戦争を肌で知った人々』の体験や記憶をどうしたら、少しでも引き継ぐことができるのか、考えて(行動して)いかなければならないと、感じる。




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