北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。


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 会場の映画館『キネカ大森』のあまり広くないロビーには、このようなものが展示してあった。
在りし日の岡本監督の写真、映画『日本のいちばん長い日』を撮影したころの監督と出演者(仲代達矢、三船敏郎)との写真、そして監督の遺品など。
監督は、おしゃれな人だったらしい。いつも『黒づくめの服装』だったと言う。


さて、2本の映画の合間のトークショーは、おそらく午後6時半ころからの40、50分間といったところだったか。舞台の下に椅子を並べて、仲代達矢さんと、岡本喜八監督の孫娘のかた=前田理沙さん(日大芸術学部で映画を専攻されていたらしい)、それに映画評論家の松崎健夫さんという方が司会でそれらの椅子に座っていた。

私は椅子などをセットしている間にトイレに行って、その後、席に戻ったのだが、その間に『写真撮影はできません』などといった注意が流されたのか、誰も携帯電話やタブレット端末の類で写真を撮ろうとしていなかったので、『たぶん、そういうことになるだろう』と思って、私のアイパッドはリュックに入れたままだった。


前回、書いたように、134席くらいのスクリーンだったが、この日は『予約』で一杯、しかも見た感じでは『年配の人ばっかり』ということではなく、若い人も多かった。

仲代達矢さんは、ここ2〜3年の間に他の機会でもトークショーで話を聞いたような記憶があるが、今、はっきりとは思い出せない。これをアップしたあと、このブログの中をもう一度、検索してみよう。自分の『記憶』が頭のなかにあるのではなく、ブログのなかにあるというのも、妙なものだが…。

どちらにしても、前に『見た?』ときより、お元気良さそうな印象をもった。
現在、84歳ということだが、声も大きい。


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最近、このような映画の主演をしたということで、これは6月に公開が予定されている。
前回、書いた(?)ように岡本監督の孫娘(次女の娘とのこと)の前田理沙さんとハグをしていた。
仲代さんは、映画『殺人狂時代』を『皆さんと一緒に見ていた』と語った(このあとの、『大菩薩峠』も見ていたらしい)。

そして、トークショーの初めには、本日は、有難うございます。『キハっちゃんにかわって、御礼申し上げます。役者の仲代達矢です。多少、風邪をひいていて、声がおかしいですがよろしくお願いします』と挨拶した。
その後、仲代さん、前田さん、それぞれ岡本監督のことやら、この日上映された映画の思い出などを語った。


前田さんは、次のように話した。
<祖父は、私が10歳の時に亡くなった。
本当にしゃべらない人で、私が学校であったことを話しても、『うん』『うん』というだけだった。
亡くなったのちに祖父の作品を見て、『こんなことを考えていたんだ』と思い、祖父との対話を続けています。>

<ただし、まじめに絵コンテを一杯描く人という印象もある。
結構、お茶目なところもあった人で、小学生を相手にくだらない下ネタを平気でしゃべっていた。オンとオフの切り替えがすごかったのでは。>


仲代さんは、こういう。
<助監督時代からの友達だった。
いつも黒づくめの服装をしていたが、風呂に入るのが大嫌いで、『黒い服だと汚れが目立たない』などと言っていた。

しょっちゅう、岡本家に潜入して酒をごちそうになった。若者がいつも大勢いた。奥さんが質屋通いをしながら、映画青年たちを飲ませていた。>

映画『殺人狂時代』について、司会の松崎さんが、『短いカットがたくさんある。当時は、あまり見られない撮り方だったのでは』と聞くと、


仲代さんは<本当は、漫画映画を作りかったのでは、という気もする。
今、『殺人狂時代』を見ると、アニメの感じがすごくする。
公開された当時は、時代に合わなかったのか、あまり評判は良くなかった。

ただし、今でも大好きだというファンのかたがいる。
『時代を超越した映画』という感じもする。

今これを見ると、今の時代の時代の状況にどこか沿っている感じもする。
映画のなかに戦争批判が強く入っているなと、つくづく思う。>
などと語った。

私は、『殺人狂時代』を見ながら、どこかアニメ映画『ルパン三世』か何かみたいなタッチを感じさせるなとも思っていた(と言いながら、『ルパン三世』をきっちり見た記憶があるわけでもないのだが…)。

また、『殺人狂時代』に含まれる戦争批判は、強く感じていた(この映画の言う『殺人狂』とはまさに、『戦争を好む』ことを指している)ので、仲代さんの発言に同感した。


その他、映画『大菩薩峠』の話も出たが、この記事では省略しておく。
仲代さんは、さきほど述べた6月公開の新作発表に向けてなのか、今、84歳にして『ツイッター』を始めたのだという。
(もっとも、ご本人が入力するのでなく、口述したものを入力、発信してもらうらしい。)

1日に200人くらい、『いいね!』が来る、『独居老人なのに、仲間が増えたような気がする』と話していた。
ただし、『悪い意味で使われると、シンドイのでは…』とも語っていた。


このように楽しい話がいっぱい聞けたトークショーだった。
仲代達矢さんが、自身の生い立ちや、映画人生などを語る本(インタビュー集)が、何年か前に出ていた(私は購入して、一読した)。

仲代ファン、あるいは当時の映画界の状況などに興味のある人には、お薦めしたい本だ。
<春日太一著『仲代達矢が語る 日本映画黄金時代』(PHP新書、2013年1月発行>という。








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岡本喜八監督作品で一番好きなのは「江分利満氏の優雅な生活」です。
これは喜劇なのですが、極めて斬新な映像表現と、徹底した戦争批判に満ちた作品。
原作者で主人公のモデルとなった山口瞳、主人公を演じた小林桂樹、岡本監督の三人はほぼ同世代であり、みな戦争経験があります。
名作です。

2017/2/22(水) 午前 1:33 [ みんけんひで ] 返信する

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> みんけんひでさん
この作品は、私も気になってました(見たことはありませんが…)。山口瞳という名前も記憶に残っています。そのうち、DVDででも見てみようかと思っています。来月の台湾行きまでは、まだ見たい映画が、2〜3本あるのでそれまでには見られないかもしれませんけど…。
この作品は、1963年公開のようですが、まだ戦後20年も経過していなくて、(今から振り返ると)日本社会のあちこちに『戦争の記憶・匂い』が残っていた時代なのだと思います。

2017/2/22(水) 午前 8:51 [ 北京老学生 ] 返信する

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