北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。


安倍昭恵夫人の『愛国?』小学校の名誉校長辞任の件について書いていたら、こちらを書くのが後回しになってしまった。
23日(一昨日)開催の東洋経済オンラインの『メディア戦略セミナー』−−『ワセダクロニクルが目指す調査報道とは?』についての報告の続きだ。

『ワセダクロニクル』の編集長である渡辺周(まこと)氏を、『東洋経済新報』の風間直樹記者がインタビューしていた(二人ともかつては、『朝日新聞』の特別報道部で机を並べていた同僚であったという)。

『ワセダクロニクル』の組織体制について、風間氏が質問した。以下、風間氏をK、渡辺氏をWとして、やりとりを抜粋する(私の雑なメモを起こしただけなので、詳細部分の確実性については、保証しがたい)。


K:早稲田大学とはどういう関係なのか?

W:いわばプロジェクト(ジャーナリズム研究所)のなかのプロジェクト(ワセダクロニクル)という関係である。
早稲田大学自体からはカネは入っていない。早稲田大学に勤務している人たちが自発的に寄付してくれているということはあるが…。
この種のプロジェクトには、『広告をもらう』モデル、あるいは『課金をする』モデルなどありうると思うが、クラウド・ファンディング(つまり寄付で運営するモデル)を追求している。

K:韓国の『??』の例か?(注:ちょっと聞き漏らしてしまった)。

W:現地に行って、いろいろ話を聞いてきた。月額1000円の会員が4万人もいるという。

K:日本の人口の半分くらいなのに、それはすごい。

K:ワセダクロニクルの書き手は何人くらいいるのか?

W:メインとなるのは10人くらい、元新聞記者とかドキュメンタリー作家(ドキュメンタリー映画の意味か?)などもいる。
 それにリサーチャーとして学生が20人くらい。学生には取材はさせていない。

K:最近の学生の気質はどうか?

W:本当に優秀ですよ。自分が学生のころは、ジャーナリズムについてまじめに考えるようなことはなかった気がする。それに比べると、志が高い。

K:昔よりも優秀なのがいるのか?(注:メモが不完全なので多分、こんな意味の発言かと思って採録した)

W:自分たちのころは、会社に入ってからOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)で鍛えられた。今の時代は、会社のほうも余裕がないので、学生のうちからきちんとしたトレーニングを受けたほうが良いと思う。

K:もし『朝日新聞』に残ったままであれば、今、『ワセダ・クロニクル』でやっているような仕事はできたか?

W:それはどうでしょうかね?

(このあと、『朝日』のような大組織での制約を、質疑のなかで話していた。)

K:製薬会社が医師に不当な謝礼を出していたという話は、『朝日』に在籍されていたとき、記事にされていたが…。それが、後が続かなかったですね。

W:それについて語り出すと話が長くなってしまう。このことについては、どこかでまとめて書きたいと思っている。

K:今後、現在書いているネタ以外には、どれくらいタマをもっているのか?

W:5つ、6つは抱えている。今後の楽しみということで…。

K:いわゆる流行りものは取り上げないのか?

W:本当にニーズのあるものしか追わない。
単にネットのPV(パブリック・ビュー)を稼ごうとするようなことはやらない。
また、業界の人にしかわからないような題材は扱わない。


ここで予定の午後7時になって、その後は、山田編集長(東洋経済オンライン)も含めて、また会場からの質問を受けながら進行した。

山田:事前にもらった質問も含めて聞いていきたい。
所属している組織の違いによって、何ができるかが違ってくるのか?

W:組織の差でいうと、私たちは圧倒的にお金がない。『朝日』の場合、会社で飛行機も保有していた。だが、そういったことを別にすると、あとはどこでやってもできる部分もある。
ただ、大きな組織だと一つの企画を通すまでに、組織内の『壁』がたくさんあって、それを超えていく必要がある。

K:聞いている人にわかるように、自分の経歴を少し話しておきたい。2001年に東洋経済新報社に入社した。2014年8月に(東洋経済をやめて)『朝日新聞』に移った。特別報道部に最初は配属されたのだが、1年半ほどやったのちに、経済部に異動になった。今年の2月にふたたび、東洋経済に戻った。
ここで、両者を比較すると、東洋経済は社員が300人くらいの会社だが、『朝日』は4000人くらいだろうか? ともかく大きな組織だった。

山田:ツイッターでの質問だが、会場にも来られているが、『アゴラ』の新田編集長からもらっている。
『寄付文化もない日本において、クラウドファンディングだけで資金を集めるのは難しいのではないか?』という質問だ。

W:自分たちは別にマーケティングから始めているのではない。今、存在していない『需要』を掘り起こしたいと思っている。どのような作品を提供できるかがすべてである。
昨年、韓国の○○(先ほど、話題になった組織)の代表と話をした。
『とにかく、やってみよう』ということだ。
寄付してもいいと思える人を、どれだけ獲得できるか。頭のなかで、各国の文化の比較をしてみてもしようがない、と考えている。

(注)この時点で、『アゴラ』の新田哲史編集長とは何者か、私自身、頭が整理できていなかった。『アゴラ』というのは、ある種有名な、池田信夫という元NHK職員で、どこかの教授を務められていたかたのスタートしたネットの『言論プラットフォーム』である。

池田信夫という人は、私が中国にいて暇だったときに、書かれたものを読んでいた時期もあるが、『反原発』に反対するとか、ともかく『懐疑的?』なかたで、他人を専門用語を駆使して批判するのが得意なかただ。
いつからか、『アゴラ』に元読売新聞記者の新田氏をスカウトされたようだ。

したがって、新田氏は、『ライバルとなりうる可能性のある?』異なる志向性のネットでの組織=運動の『状況』を見るために、参加されたようであった(これは、私の勝手な印象)。

『クラウド・ファンディング』に頼っているような連中では、あまり『実力はない?』と踏んでいた可能性がある。
ともかく、新田氏は会場の最前列の真ん中辺に座られていたようだ。
(まあ、別に『ワセダ・クロニクル』が『朝日』の別動隊ということもないだろうが。)
(つづく)






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