北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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今回の森友学園への国有地払い下げ問題は、ついに火がついた状態になっている。

週刊誌の報道(もともと、どちらかというと安倍首相応援団であるはずの『週刊文春』、『週刊新潮』まで大きく取り上げざるを得ない事態になっている)、テレビのワイドショー、新聞報道など、どっと『解禁状態』になったような印象もある。

ただ、その報道の仕方には、明らかな『誘導』もちらちらしている。安倍首相あるいは昭恵夫人は、『気の毒な被害者』であるといわんばかりの取り上げ方(もちろん、悪いのは籠池夫婦?)も、一つの流れとして見ることができる。


果たして今の報道ぶりが、『みんなで渡れば怖くない』とばかりに、安倍首相流のメディア支配に対して、一矢を報いんとしてのものなのか?
あるいは、逆に、(例によって)『一過性』のこうした盛り上がり方が『一休み状態』になれば(通常、1週間かそこら取り上げていれば、『飽き』が出てくる。ただし、次の『疑惑』が出てくれば、炎上状態が拡大する可能性もあるが…)、その後は、この問題をすっかり忘れてしまって、逆に『安倍首相サイド』からの報復措置が吹き荒れ、いよいよ安倍政権が『長期化』してしまう危険性もある。

今は、その瀬戸際の『攻防』といっても良いのだろう。

3月1日、2日の連続して行われたNHKの国会中継(参議院予算委員会での質疑)は、あるいは生で、あるいは録画で見ていた。
私が注目したのは、共産党の小池晃議員と(今は、会派名は何というのか?)自由党共同代表の山本太郎議員の質問である。

小池議員の質問の仕方はさすがだと思った。
きちんと情報を入手して(もっとも、共産党は鋭い質問をしてくれるからというので、『内部告発』めいた情報が寄せられるケースが多いのだろう)、国会議員の『働きかけ』『介入』について質問した。



この日は、『週刊文春』(の発売日の前の日で)の記事が取り上げた、『鳩山邦夫事務所・参与』の名刺をばらまいていたという経営コンサルタント(安倍事務所にも出入りしていたという)川田祐介なる人物の情報が、(一方では)出回っていたせいで、安倍首相は答弁のなかで、あたかも『安倍事務所』がこの問題にかかわったと小池氏が指摘したかのように、(わざとか?)過敏に反応して見せていた。

だが、小池議員は、極めて冷静にそれに対応していた。
もしかしたら、安倍首相の側が用意していたかもしれない『罠』に陥ることはなかった。

その後、鴻池元防災担当大臣の突然の記者会見が、1日の夜に行われた。
これも、かなり怪しい。


そもそも、鴻池祥肇(よしただ)議員は、小泉内閣の時の元防災担当大臣という経歴よりも、2015年秋の安保法制の国会論議の際に、参議院の平和安全法制特別委員会の委員長をしていたということのほうが、印象に残っている。
その時、自民党議員でありながら、最後まで『抵抗をした』と思われているかたもおられるようだ。

だが、実態は、彼は首相官邸に『屈服した』、あるいはもともと『抵抗をしているふり』をしていたのかもしれない。
(一般的に権力者は、一度、歯向かおうとした人物が、屈服したら徹底して屈服させるというのが、通常の姿であろう。)


そういう意味では、『油断のならない政治家』である。

それに、1日の会見では、籠池夫妻に対して人格的な批判を強くしていたようだが(この会見の動画をきちんと見たわけではない)、実は鴻池氏自身、これまで『週刊新潮』などにスキャンダル記事を何度も書かれて、2009年には麻生内閣の内閣官房副長官を更迭されている(らしい。ウィキペディアにはそう書かれている。この人は、『麻生派』に属している。)。

どうも、鴻池氏自身、籠池氏を強く批判できるような『立派な人物』というわけでも、必ずしもないようだ。
それに、鴻池氏は、鴻池事務所のだれかが書いたと思われる文書の流出が報道されるや、今回の会見を行っている。
別に鴻池氏がこの『内部告発』を行ったわけでは、全くないのだろう。

このような鴻池議員の突然の『記者会見』にもかかわらず、それによってもマイナスの影響を受けることのない質問を、小池議員が翌2日午前中に(前日に継続して)行ったのは『さすが』と思った。

ただ、同じく2日午前中の山本太郎議員の質問は、(正直言って)少し『残念』な感じを受けた。
(つづく)







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閉じる コメント(6)

北京老同学さんへ

安倍劇場がずっと続いていますね。
第1幕は問題発覚
第2幕はアッキー涙の挨拶
第3幕は鴻池さん登場

小池劇場も続いています。

天皇ご夫妻がベトナム公式訪問中の
報道が少な過ぎて残念です。

正直、正直に言います
安倍劇場うんざりです。大事な事なのは解ってます、たぶん私のように『うんざりだ』と考えを麻痺させようとしている輩がいると思っています。

2017/3/3(金) 午後 2:13 [ カエル☆ちゃん、 ] 返信する

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> カエル☆ちゃん、さん
うんざりだ、というお気持ちはわからなくもありません。
というのは、今の報道の仕方は、いろんなものをゴッチャにして、報道しているからです。そのなかには、安倍首相のシンパのかたがたの、なるべく見ている人が『うんざりするように』といった風の報道も(3分の1くらい?は)含まれています。
私は、お金の問題はもとより、『教育勅語』というものがどういうものなのか? それを暗唱させることが、現在の憲法のうたっている『象徴天皇制』に合致したことなのかを、考える必要があると思います。
テレビでは、私学で『教育勅語』を暗唱させるのは自由だなどと言っている人もいます(『テレビ朝日』の番組では羽鳥アナ自体がそんなことを言っています)。
だが、『教育勅語』は、戦時中に特攻隊や『人間魚雷・回天』などを兵士に(事実上)強制した考え方に結びつくようなものです。
それを、総理大臣夫人が『素晴らしい』というようなことが、『個々人の自由だ』などと見過ごされるような問題とも思えません。
これは、現在の日本の『体制』の根幹にかかわる問題だという気がします。

2017/3/3(金) 午後 3:26 [ 北京老学生 ] 返信する

北京老同学さんへ

『教育勅語』この中身自体は今の時代にはそぐわないと思います。詳しく全文読んでいないからまた読んでみますが

たぶん難解な文章を
姿勢を正して音読、暗唱したりするのは
忍耐力や集中力が養われると思います。

本当に大切な事は子供さんに対する事
(正しい姿勢)(暗唱をして貰う事)
等『持続する力』『忍耐力』をどうやって大人が支援するのか真剣に議論しなければいけないと思っています。

私には子供がいないので偉そうな事は言えませんが未来の社会為に『教育』って
とても大切で先ずは『家庭』も大切だと
思っています。

まとまりがなくてすみません。

2017/3/3(金) 午後 4:37 [ カエル☆ちゃん、 ] 返信する

追文

『暗唱』『暗記』中国語苦労してますが
美しい日本語なら百人一首を暗記したり
古典の名文を『暗記暗唱』で良いと思います。

2017/3/3(金) 午後 4:41 [ カエル☆ちゃん、 ] 返信する

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> カエル☆ちゃん、さん
遅くなってしまい、すみません。
暗唱、あるいは音読というものは、教育上、否定さるべきものではないと思います。私も中国で、いちおう、『留学』している時期があったのですが、そのとき、中国で暗唱が奨励されていることを知り、日本ではやや不足しているな、と感じたものです。
だが、物事には両面があります。中国でも例えば文化大革命のときなど、毛沢東語録の暗唱なども推奨されたのだろうかと思いますが、これは『洗脳』あるいは『ロボット化』のようなものでした。
教育勅語も解釈の仕方によっては、決して、悪いことばかり書いてあるのではないのですけど、それが歴史的にどのように利用されてきたのかを考えると、戦後日本のものの考え方からすれば、『批判の対象』と考えるのが普通かと思います。
(皇室のかたがたから見ても、今回の事件は、不愉快なものではないかと推測します。)

2017/3/4(土) 午前 8:26 [ 北京老学生 ] 返信する

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(続きです)
もちろん、ある程度、思考力のついた段階で、それに対してさまざまな見解を人が抱くのは(もちろん、未成年であっても)自由です。
だが、幼稚園の小さな子供たちに教え込むのは、どうかと思います。
『教育』も『家庭』も『道徳』も大切ですが、塚本幼稚園でやっていたことは、その『建前』とは裏腹に、おかしなことばかりでした。
それが今、問題とされているのだと思います。
特に安倍首相が主張していること、あるいは、安倍首相の『予測』以上に、世の中が流動化していることなどを考えると、子供たちが自分自身で『考える力』を養っていかないと、『利用されてしまう危険性』(もちろん、それはいわゆる『左翼』による『利用』も含めてのことです)があります。
今回の報道でおかしいと思うのは、普段は『長いものに巻かれてばかり?』の傾向を強く感じる大手メディアが、今度は森友学園を、たたいていることが奇妙にして、『皮肉』に感じます。
だが、こうした『皮肉』『奇妙なこと』は、現実にはしばしば起きていることなので、『現実』として受け入れざるを得ないのかもしれません。

2017/3/4(土) 午前 8:29 [ 北京老学生 ] 返信する

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