北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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花田紀凱・元週刊文春編集長が、『責任編集』したという月刊『Hanada』5月号に掲載された金美齢氏の『昭恵夫人論』は、雑誌の編集者の手にかかると、『節操なきメディアのアッキー叩き』というタイトルが付けられているが、素直に読むと、実は重大な『総理夫人批判』を含んだ文章である。

前回、引用した箇所に引き続く部分は、次のようになっている。



イメージ 1
イメージ 2


ここは、『公人以外の何者でもない』という見出しが付けられていることに注目されたい。

都合の良い部分を『つまみ食い』したのだろう、と思われたくないので詳しく紹介する。

<ただし一点、言っておかなければならないのは、首相夫人は「公人」であるということです。
「公人だったら問題だ、税金で働いている役人が同行している」などと批判している野党に与(くみ)するものでは全くありませんが、首相夫人が公人であるという点については明確にしておくべきです。

首相は24時間、365日、首相の立場です。そうである以上、ファーストレディーも24時間、365日、ファーストレディーであることに変わりはなく、都合よく使い分けることは許されません。

ましてや、世界で5本の指に入る日本という国の首相夫人。その自覚が昭恵さんにはあまりに足りなかったのではないかと思います。

首相夫人も一種の権力者ですから、その力を利用したい人たちはたくさんいることを忘れてはなりません。>


そして、<今回のことは昭恵さんにとって、とてもいい教訓になったのではないでしょうか。>とも書かれている。


ここまで書けば、本来、『昭恵夫人評』としては十分と思える。
金美齢氏は、立派に、昭恵夫人の総理大臣夫人としての『責任を問う』グループの見解の中に含めることのできるような文章を書かれている。


だが、それでも金美齢氏は、あくまでも昭恵夫人に対して優しい。
しかし、それは『ある種の誤解』の上に成立しているのではないかと思う。

イメージ 3

金美齢氏は、次のようにも書かれている。

<昭恵さんはインターネットも積極的に活用しているそうで、私は直接見たことはありませんが、いつ誰と会ったのかはもちろん、安倍首相のオフショットまで掲載しているとか。

また、そこには「反安倍派」による首相への批判や、昭恵さん自身への批判、中傷紛(まが)いのコメントが含まれています。>


ここで、『私は直接見たことはありませんが』と書かれているのだが、是非、ご覧になっていただきたい。

『月刊Hanada』編集部も、そのくらいの『サービス』は雑誌の書き手に対して行っても良いのではなかろうか。
ノートパソコンでも、金美齢さんの自宅に持ち込んで、フェイスブックのページを表示し、見ていただけば良いだけの話なのだから…。


昭恵夫人のフェイスブックへの書き込みは、実に『子供じみた』ものばかりである。
これが『総理大臣夫人』のものなのか…、
と唖然としてしまう。

ただ、ご自分が出席した会合の仲間内の写真をアップしているだけである。

そして、それに、<何も言わずに抱きしめてくれる友がありがたい>とか、
<明るく前を向いて頑張っている○○さんの姿に、私も励まされる思いでした。>、
<魚座の新月。すべてを最善として受け入れ、大きな流れにゆだねる。>、
<昨晩はこんなメンバーに励まされ…>、
<大好きだったベティ。今も守ってくれる…>(これは『愛犬』か何かの葉梨らしい。意味不明)などなどの
まるで、『詩』のような文章が付けられている。


これらが2月に入って、『森友学園』事件が取りざたされ、安倍昭恵夫人の果たした役割についても、注目されるようになって以降、安倍昭恵夫人が、フェイスブックに添えた文章の中で特に、『何だ、これは!』と思われるようなものである。

このような『なぞかけ』が果たして、総理大臣夫人のフェイスブックからの発信として『適切なもの』なのかどうか、非常に疑問に思う。

もしかしたら、金美齢氏もこれらを見たら、『仰天する?』かもしれない。


このほか、この文章にはいろいろ気になる点(金美齢氏が、安倍首相夫妻を『過大評価しているのではないか』と思われる部分)もあるが、それはいちいち指摘する気にはならない。


ただ、金美齢氏がこの文章で書かれている内容を的確に表現するタイトルを付けるとすれば、<節操なきメディアのアッキー叩き>などといったものではなく、せいぜい<『公人』としての覚悟と自覚を持って、頑張って>くらいが『限界』なのではないかと感じる。


だがもちろん、『週刊文春』で(華麗な)編集技術を鍛え上げた、花田編集長にとって、そんな『素人くさい』ことをやる気は全くないであろうが…。





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閉じる コメント(8)

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金美麗でなく金美齢です。この人は安倍応援団で有名な人です。再度総裁選に立つよう応援したグループの一人だったはずです。いまも一年に一度は私邸に安倍氏と安倍氏のごく身近な議員連中を招いており、これは新聞の首相動静にも載っています。NHK経営委員を務める長谷川某との対談本を読んだことがありますが、それはそれは酷いものでした。安倍応援団の中にも昭恵夫人についてはさすが呆れる人が続出するのは当然でしょうね。

2017/4/2(日) 午後 8:34 [ hai*hao*hen**5_09*5 ] 返信する

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政治的な立場や、その依ってたつバックボーンの違いをお互いに検証し合うのに、あまりにも低次元、ワルギハナイ、生来ノーテンキ、全くの善人、、等とひどく疲れる人物であるもかもしれない。

事件、事柄の重要性に比べて、何時も言い様の無いまどろっこしい、幼稚で無益なやりとりに消耗している気になるのはなぜでしょう。

思いつきと、その場かぎりの気まぐれに国や行政、もちろんメディアも振り回されているのではないでしょうか。

話せば話すほど、ソウイッチャ御仕舞い、ソウ言うレベルに持っていかれると、、、と言う徒労感でもあります。 削除

2017/4/2(日) 午後 10:50 [ ] 返信する

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> hai*hao*hen**5_09*5さん
どうも、ご指摘ありがとうございました。何となく、違和感があったのですが、一度、誤変換を選んでしまったらそのあとは、それを繰り返してしまいました。どうも、文字に対する『認識力』『認知力』が低下してきているみたいです。
金美齢という人について見覚えは、何年も前からあるのですが、どうせ『安倍応援団だから』とあまり気にしておりませんでした。ところが、台湾に引っ越しをしてきて、彼女が『もう台湾を見捨てた。今後は、もう一つの祖国=日本を中国の侵略から守るために余生を捧げる』みたいなことを書いているのを発見しました。それで、逆にどういう人か(改めて)気になってきたものです。
私が最初に抱いた印象は、こういう人でも、安倍昭恵夫人に対して、一言注意を述べざるを得ない、(また、もちろん、『公人』ではないかなど)としている点にある種の『驚き』を感じたというのが、このような記事に取り上げた理由です。

2017/4/2(日) 午後 11:27 [ 北京老学生 ] 返信する

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(つづき)今回の『森友学園』事件では関係者の間が、かなりねじれてしまっているので、(おまけに雑誌というのは、発行までタイムラグがありますから)このようなことも発生しているのだと思います。

2017/4/2(日) 午後 11:27 [ 北京老学生 ] 返信する

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> ぜさん
結局は、『教育勅語』を信奉すると、あたかも一種の(単なる)『倫理規定』であるかのようにとらえて『教育勅語』を礼賛する人(=籠池夫婦など)たちが、実は、現政権下で『うまい汁』を吸うことが目的なような人たちであり、そして首相夫婦なども、そういう人物を見抜くことができない、『ヨイショ』されればそれがうれしくて、舞い上がって『利権の大盤ふるまい』に加担するような人たちであること。
そのことが、今回、露呈されたので話がややこしくなっているのだと思います。
メディアがわけがわからなくなっているのは、わざと物事を混乱させようとするようなことをやっているメディア(例えば『産経』のような)が幾つも存在しているからでしょう。

2017/4/2(日) 午後 11:35 [ 北京老学生 ] 返信する

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補足:コメント欄でもご指摘いただきましたが、当初、『金美齢』氏のことを間違って、『金美麗』氏と記していましたが、改めて本文を訂正しました。訂正漏れはないと思いますが、もしありましたら、自分で気がつき次第、訂正します。

2017/4/2(日) 午後 11:38 [ 北京老学生 ] 返信する

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漢字かな混じり、片仮名表記の英語から最近は、ダイレクトに英語表示のパソコン関係など、多種多様な表記、文字を持つわけですから、意図的に或いは半ば無意識に使い分けたり、ゴヨウしたりします。

福島も長崎も、片仮名表記では受け手も話し手もニュアンスが違うでしょう。同時に、固有名詞でも、現地読みか日本慣用でやるか、或いは時には、違うなと思いながら、ソレホドニ疎遠、コレホドニ無自覚と、敢えてマチガイを使っている場合もあるでしょう。

つまり、此のblogなる代物は、プライベート、私個人の気まま情報発信、備忘録にすぎぬ気配さえある訳です。

ですから、金美ーの表記、あまり気にしないで良いのではないでしょうか。本来、中国読みでの人物、同一性でしょう。

誤字、脱字、表記のあれこれが気に入らぬ人は来なくなるでしょうし、自然淘汰、それ良いのではないでしょうか。お手前blog、お座敷猫、ソウ言うのが重大関心事である人は、それはそれで、ソウ言う世界ですから、ナイヨウ、中身で勝負だと思っています。 削除

2017/4/3(月) 午後 2:24 [ ] 返信する

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> ぜさん
ブログといっても、いろんな使い方があるでしょうが、このブログは『他人』に対する発信・呼びかけを意図したものです。

また、私は以前、資格取得のための専門学校で講師をしたり、教材の作成にあたっていたことがあるので、その時、『校正』もしており誤字・脱字に対しては、敏感にならざるを得なくなりました。
そういう人間であったのに、最近は、視力の衰え、あるいは認知症の初期症状か、誤字脱字に気が付かなくなったので、自分でも『残念』だと思っている次第です。
なお、『美齢』という名前は蒋介石夫人が、宋美齢という名前なので(金美齢氏は台湾独立運動家なのに)不思議なものだと思った記憶があります。
こういう経緯があるので、ただちに修正した次第です。

2017/4/4(火) 午前 9:40 [ 北京老学生 ] 返信する

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