北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事は、先週の金曜日(14日)にアップした<【台湾生活】防空演習と『言論の自由の日』 前篇>という記事の続きである。


前の記事では、『防空演習』というものが台湾にはあると書いたので、さては日本の『平和ボケ?』と揶揄される状況を皮肉った記事かと、思われたかたもおられるかもしれない。

たしかに、そういう面は『全く、なかった』というと嘘になるだろう。
日本において、安倍首相の政治的方向性を批判する人の中には、<世界には、『悪い国』は存在しない><だから、『非武装』を徹底すべきだ>と考えている人もいるようだ。

だが、私の考えは異なる。
逆に、何も北朝鮮や中国だけが、『悪い国』なのではなく、アメリカも、日本も、ロシアも、韓国もいつだって、『悪い国』になりうる。
国家権力とはそういうものであり、だからこそ、安倍首相のやっているような『節度』に欠ける暴走政治は危険なのである。


ただし、前回の記事に付け加えて指摘しておきたかったのは、台湾では『防空演習』をやっているだけではなく、『言論の自由の日』もあるということである。

イメージ 1


イメージ 2



これは、4月7日付の『タイペイ・タイムズ』(英字紙)と4月8日付の『自由時報』の記事である。

4月7日が、初の『言論の自由の日』に制定されたことを記している。
『言論の自由の日』とは何か?


『台北駐日経済文化代表処』(通常の中日大使館にあたる機能を果たす機関。日本と台湾の間には国交がないため、このような機関が便宜的に対応している)のフェイスブックのページに、次のような記事がアップされている(これは、昨年の12月23日付のもの)。

<行政院(内閣)は22日、4月7日を「言論の自由の日」とすることを決定した。
4月7日は、台湾における言論の自由を求めた民主運動家の鄭南榕氏が焼身自殺を決行した日。蔡英文総統は今年行われた鄭南榕氏の自決27周年の追悼式典で、総統就任後にこの日を「言論の自由の日」に定めることを約束していた。

 行政院の林全院長(首相)は22日に開催された院会(閣議)において、民主と自由は台湾の基本的価値であり、多くの先人たちが努力して勝ち取ってきた輝かしい成果だと指摘。1989年4月7日は鄭南榕氏が言論の自由を勝ち取るために犠牲になった日であり、その後の改革のきっかけを作った日でもあると述べた。(省略)>


さらに、ここで触れられている『鄭南榕』という人について、『日本李登輝友の会』のサイトでは、次のような記事が、昨年12月26日付でアップされていた。

<戒厳令下の台湾において、台北市内の自社「自由時代社」に籠城し、言論の自由を求めて抗議し続けたのが故鄭南榕氏だ。公開の場で初めて台湾の独立建国を訴え、2・28事件の真相究明をも求めた。1989年4月7日、遂には焼身自決をもって国民党の圧政に抗し、台湾に民主・自由の道を拓いた。

その日から27年目の今年4月7日、総統就任目前の蔡英文氏は墓前で執り行われた慰霊祭で、4月7日を「言論自由の日」と定める作業にかかりたいと表明した。

その意向を受け、行政院は12月22日の閣議で、内政部から提出されていた4月7日を「言論の自由の日」と定める案を承認、年内にも成立する予定だという。(省略)>

この後にもいろいろ書いてあるがカットした。
重複している部分が多いが、次のような話らしい。


鄭南榕氏というのは、1947年生まれの台湾人。『自由時代週刊』という雑誌の発行人。
この誌上に許世楷の『台灣共和國憲法草案』を掲載した事で、台湾国民政府から叛乱罪の容疑で起訴されたため、国民政府の言論の自由に対する弾圧に抗議して、逮捕されようとしていた、1989年4月7日の当日、『自由時代週刊』を発行する『自由時代社』の建物に籠城したまま、焼身自殺した。41歳だった。

(ちなみに、翌1990年、李登輝氏が第8代総統に当選し、就任した。蒋経国の1988年1月の死去後、当時、副総統であった李登輝が既に総統に就任していたが、実際に権力を固めて、民主化政策を進めていったのは、1990年の総統就任以降であった。)

今、日本で『言論の自由』などというと、さも偏った価値観であるかのようにあしらわれ、『言論の自由』なんて古いよ、という声が聞こえてきそうである。
だが、このように台湾では、『言論の自由』が重視されている。

(だからこそ、『言論の自由』を否定するかのような、さまざまな動きに対して、台湾社会のなかで、反発が広がっているように感じる。)


はっきり言って、台湾における『社会の風潮』とは、決して、『親日』一辺倒ではないだろうし、仮に『親日』であったとしても、その『親日』の向かっている方向は、彼らが『理想とする<日本>の姿』に対してであって、日本の安倍首相とその崇拝者たちが、思っているような『醜い<日本の姿>』に対して『親しさ』を感じているのでは全くないと感じる。

(もちろん、台湾にもいろんな人はいるし、何が何でも安倍首相を信奉するという人もいるのであろうという気もするが…。)


基本的に台湾は、日本よりも欧米的な価値観に近い社会であるようだ。
また、もともと個人個人が強く、自立しているということでは、中国人の社会と共通する部分もある。


ただし、『公益』を重視するという意味では、日本統治時代の『プラスの財産』も有している。
しかし、日本は、個人が自立しきれないままに、他方では、家族と『公益』が崩壊しつつあって、ある意味では、台湾よりも悲惨な『社会状況』のなかにあるのでは、という危惧を感じる。







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