北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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5月4日に、この記事の『前篇』を書いたが、その後、それっきりになっていた。
どうも『尻切れトンボ』みたいで、気持ちが悪いので、『後篇』を書くことにしたい。


私が、『前篇』を書いたのは、ただ安倍首相に対してのみ疑問を感じているわけではなく、『前篇』のなかで書いた、次のような気持ちを持っているからである。

<私は、『9条守れ』とひたすら言っているだけ(のように見える)運動のあり方については、疑問を感じている。また、『戦争になるぞ』と何年も、言い続けるのもむしろ、『反作用(逆効果)の心配』があるような気がしていて、懐疑的になってきている。>

<安倍首相の発言は、トンデモナイものであるし、しかも実に巧妙なものである。>

今回の発言のポイントの一つとして、次のような指摘をした。

<憲法9条1項と2項を残すと、今までの『自民党改憲草案』を見かけ上、チャラにしたこと><そのうえで、憲法9条3項で『自衛隊の明文化』を主張していること><その理由として、自衛隊『違憲の疑い』を提起されることは耐え難いと、『護憲派』の『弱点』をストレートに突いてきたこと>

<また、共産党や憲法学者(全部ではない)などは、いろいろ反論するだろうが、結局、『自衛隊は違憲の存在』と言いながら、日本の安全保障上、自衛隊が『武装自衛のための<軍隊>』として現に存在していることに対しては、『解釈改憲』を認めるという、『二重構造』的な主張(私は、これは彼らの『弱点』だと思う)に対する、安倍首相による『反撃』でもある。>

さらに、彼の発言の矛盾についても指摘したが、それが気になる人は『前篇』を読み直していただきたい。
さて、それから6日が経過した。
8日、9日と連続して、国会の予算委員会での審議があり、安倍首相も出席して答弁している。

私は、ちょうど日本から台湾に移動する時期に重なったせいもあり、昨日(9日)の審議の模様は、共産党の小池晃議員とのやりとりなどは見たが、民進党の蓮舫代表、あるいは8日の民進党の長妻昭議員の質問への対応などはまだ見ていない。

だから、よくわからない部分もあるが、安倍首相が与党を含む『改憲勢力』が3分の2以上の議席を占めながら、
自らの『求心力の低下』(あるいは『求心力の空洞化』)に悩んでいるような状況も感じる。

それに対して、自分の『次の一手』ないし『将来の目標』を提示していかなければ、『持たなくなる』という危機感があるのではないか。


その背景としては、例えば『森友学園』事件に象徴されるような状況もあると感じる(結局、安倍昭恵夫人は、時には首相の『外遊』に同行はしているものの、『逃げの姿勢』を取り続けて、一貫して『追跡から逃亡している人』という印象をぬぐえない。
安倍首相のほうも、トランプに抱き着いたり、北朝鮮における『危機』を高めようとしたり?、逆に『沈静化』をはかったりとその姿勢はなっきりしないが、結局、フランスと韓国の2つの大統領選を経てみると、安倍首相というのはこの『世界の混とんとしている』中で、どのような国造り・社会の形成を本心では望んでいるのか、それがますます見えなくなってきている。

そもそも、韓国大統領選でムン・ジェイン氏が『勝利』したというのも、ある意味では『安倍首相やトランプ大統領の姿勢』に対する韓国国民の『反発』に由来する部分もあるのかと思う。

中国を『仮想敵国』にして、また、北朝鮮のみならず、韓国に対する『嫌悪の感情』をバネにして、それでもってただちに自らに対する『求心力』を高めるという手法も、『限界』に近くなりつつあるのでは、という気がする。

だからこそ、『次の一手』を支持者にイメージさせるために、安倍首相は、5月3日の『日本会議』系の集会に対する『ビデオメッセージ』を収録したのであろう。


だが、それだけでは結局、<『日本会議』って何なんだ>という、『森友学園』事件から発した国民の疑惑を沈静化することにはならない、むしろ、今度は、<総理大臣という立場と自民党総裁という立場を『手品』みたいに使い分ける>安倍首相の政治姿勢がますます問われることにつながってしまう。

ましてや、<私の『発言』の真意を知りたければ、『読売新聞』を熟読せよ>というのでは、『読売新聞』のほうでも困ってしまうだろう。
これでは、安倍首相は自ら『墓穴』を掘っているだけである。


一体どうなっているのだろうかと思っていたら、本日(10日)発売の『週刊新潮』には、なんと元TBSワシントン支局長である山口敬之氏のスキャンダル記事が掲載されているという(『準強姦逮捕状』が用意されていたのが、『安倍官邸で重用され、大出世した刑事部長』が2年前に救っていたのだという)。

なぜ、2年前の話が今頃、出ているのかよくわからないが、あまりにもタイミングの良すぎる記事ではある(最近、『週刊文春』の書く記事は、安倍首相に対して本質的に危害を加えないような記事ばかりになってしまっているなと感じていたが、むしろ『週刊新潮』のほうが、ダメージを与える記事を書いている)。

このような記事と、安倍首相の5月3日の『発言』がどのようにつながっているのかは分からないが、安倍首相の中心的な部分に打撃、ダメージを与えるような事柄が続いている。

とはいえ、『表面的』には、安倍首相の支持率は低下していないので、現時点は、今後潮の流れがどうなっていくかの『境目』だという気がしている。

5月3日の安倍発言(ビデオメッセージと、『読売新聞』インタビューと)は、ある種の『自爆テロ』のようにも見える。
安倍首相の『敵』にも打撃を与えるが、同時に、安倍首相自身の『信頼』の『基盤』を傷つきかねない『博打』のようでもある。
これが、どのように展開していくかは、まだまだ『行方』がわからない、という気がしている。


なお、最後に付け加えておくと、昨日(9日)の参院での安倍−小池晃対決?を見て、安倍批判派(なおかつ、共産党支持者あるいは『自衛隊違憲論者』)は、小池議員の言っていることが全面的に『正しい』と感じたのかもしれない。


しかし、実際は小池議員も(ある意味で、ぼやきムードになっていたように)、自衛隊の位置づけに対する共産党の見解もわかりにくい。
本来、もっと踏み込んだ『見解』を提示していなければならなかった(従来の見解を変更していなければならなかったの)のが、そのままにしてしまっていたが故に、『国際情勢』から見ると、ひどくずれた感じも残る状況になってしまっているのでは、という気がする。

小池議員の言っていることは、<共産党は、権力の座を目指していないのだから、自衛隊についての見解に関しては、大目に見てほしい>と『ほぼ等しい』というようにも感じる。
極めて、キレの悪い『発言』である。
(そういう意味では、安倍首相の抱えている『矛盾』と『鏡合わせ』の状況になっている。)







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