北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨日(7月2日)の東京都議選の開票速報は、これまでに見たことがないような結果に終わった。
最近の国政選挙であれば(特に衆議院選)、番組スタート(つまり開票開始)と同時に、ほぼ正確な結果の予測が画面に出る。

ところが、昨日の場合、(詳細は忘れたが)かなりあいまいな、幅をもった議席数しか表示されなかった(NHKの場合)。
たしか、『小池陣営勝利』ということは言っていたが、議席数(特に自民党の議席数)はかなり幅を持って表示されていた。

ところが、開票が進むにつれて、自民党の議席予想はどんどん減少していく。
そして、遂に、(選挙前の議席が)57議席だったのが何と23議席(これは6割減である)と半分以下へと激減した(都議会の総議席数は、127)。

『都民ファーストの会』が、49議席(公認候補50人中)で第1位、公明党が(『自党ファースト』の変わり身の速さをフルに発揮して)候補者全員当選の23議席になったため、自民党は公明党と同議席数で第2位(実質、第3位?)である。

共産党も17議席が19議席へと増加したから、自民党と共産党の議席数も、それほど大きくない。
(なお、『都民ファースト』は、自民党がよくやるように、当選と同時に『追加公認』した候補者(推薦していた無所属候補)6人を含めるとさらに数は増えるようだ。これなど、いかにも『自民党』の体質を受け継いでいるグループらしく、今後の『変質?』が早くも懸念される。)


(自民党が、公明党と議席数が同じになってしまうという)これほどまでに、自民党が『転落した姿』を見せるとは、なかなか予測ができなかったことだろう。


実際、(これは、ある意味で『いい加減』な予測だと思うが)『週刊現代』などは、(6月26日発売の)『7月8日号』で<選挙プランナーの松田馨氏の協力で、最新のデータに基づき各選挙区での当落を予測した>という結果を掲載していた。

イメージ 1

これによれば、(もう一度、再録すれば)次のようになるという(これは、民進党などを見ると選挙直前の議席というよりも、少し違う数字と比較しているみたいだが…)。

都民ファースト  5→55(無所属推薦を含む)
自民党      57→34
公明党      22→23
共産党      17→10
民進党      18→4


これなど、自民党と共産党の議席数が、現実の結果と大いに異なっていた。
どちらにしても、(お金をかけることができない?ため)まともな『調査』ではなく、選挙プランナーなる人物に、『予測』させただけの、『いい加減』な数字にすぎなかったようだが、それにしても、共産党の『17→10』という『予測』を見た時は、いかにも『気の毒?』な印象をもったものだ。

こうした、さまざまな事前の予測をも超えて、自民党が『転落』していったことが、この数字を見ても感じ取ることができるだろう。



今回の結果は、はっきり言って、安倍自民党の『自業自得』である。安倍首相のやっていることは、自ら『墓穴を掘るようなことばかり』と感じてきたが、見事、その『墓穴』に自ら転落していった。

国民の潜在的な『不安』『不満』がいかに大きいか、全人口の10分の1を占める首都・東京での地方選挙の選挙結果は、日本全体(国政選挙)の縮図として受け止めるべきだと思う。

ようやく、日本が(中国、北朝鮮や、ロシアなどと違って)『民主主義』の国・社会であることをこれで、少しは世界に対して示せることができたかと思う。


これから、気を抜くことなく、国政選挙でも安倍自民党に対して、『厳しい審判』を下すことができるように、野党勢力は準備を進めるべきだろう。
(ただし、自民党は、次の選挙での政権政党からの脱落をおそれて、今後、安倍首相の首の『すげ替え』を事前に行うことを狙ってくる可能性もゼロとはいえない。)


改めて振り返ってみると、安倍自民党は、『共謀罪』について参議院での委員会採決を省略した『中間報告』など、国民をなめ切った『奇策』と『居直り』を連発したことが、自らの窮地を招くことにつながったと言える。

安倍昭恵夫人の『証人喚問』(参考人招致も含め)の拒否、さらには総理の『お友達』の加計孝太郎氏についても、それらは実現していない。それどころか、この二人については、まともな『記者会見』も何も行われていないのだ。
これは、政府だけでなく、マスコミの追及の甘さであるともいえる。

本来、(マスコミが、『不倫』疑惑の芸能人に対してやっているように)彼らの家の前にずっと張り込んでいれば、この二人とも少なくとも、何らかの『記者会見』に応ぜざるをえないはずである。)


そればかりか、稲田防衛大臣の都議選に『自衛隊』を動員するかのような、『自民党への応援のお願い』(板橋区では自民党は全滅、練馬区でも定数6のところ、ようやく1人当選しただけである)、あるいは下村都連会長の『加計学園』からの献金疑惑(それも、選挙が終わってから『説明』するということであった)などなど、投開票日の直前に、不祥事のラッシュが続いた。
(このほか、豊田真由子議員のパワハラや暴力疑惑など『多彩な悪役』が登場した。)


極め付きは、投票日前日(1日)の秋葉原での街頭宣伝における安倍首相の宣伝カーの上での『態度』である。

ちょうど、押しかけた批判派の『市民』からのブーイングがあり、これは、『無視する』か、逆に『おわびを述べる』きっかけとするのが、普通の選択肢であるところ、かえって逆上して、『こんな人たちには負けない』などと聴衆を指さして、居直って見せた。
(さらに、二階幹事長は、安倍首相とのチームワークよろしく?、演説のなかで、マスコミによる批判を念頭において、『落とせるものなら落としてみろ』と豪語した。)

これだけ『挑発』をするのであれば、昨日のような結果は『自ら招いた』ものであることは、明らかであろう。


しかも、昨夜の選挙報道を見て、興味深いものがあった。

安倍首相は、自民党と政府の首脳で『密談』にふけり、昨夜予定されていた『記者会見』すら延期してしまった。
(おわびの言葉も、誰かに『原稿』でも書いてもらえないと話せないのかと思ってしまう。)

それに対して、千代田区の自民党候補で、1日の夕方、安倍首相と一緒に秋葉原の宣伝カーの上に立ち続けていた中村彩氏(27歳の新人候補)の反応が興味深かった。

彼女は、『都民ファースト』の候補と、ほぼダブルスコアの大差で敗北したが、次のようにマスコミに対して語ったという。

<敗れた中村氏は、引退する内田氏の後継候補として擁立された。自民党の公募に応じる前は小池氏の政治塾の塾生だった。

落選が決まると、「自民党として正すべきことがある」と述べ、「人を罵倒したり、お金の問題であったり、国民の代表である人がやらないだろうということをやっている」と悔しさをにじませた。>(『朝日新聞』の記事より)


これなどを見ると、1日の夕方に秋葉原の宣伝カーの上に立っていた時点で、この人は安倍首相とは、だいぶ違った『心境』にいたであろうことは、十分、想像できる。

ともかく、昨日の『都議選』、安倍自民党は負けるべくして負けたのである。






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自民党の皆さん
惨敗おめでとうございます
腐敗した江戸幕府がクーデターで崩壊したように自民党も落ちるところまで落ちて下さいね 削除

2017/7/3(月) 午後 2:43 [ ] 返信する

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ご無沙汰しています。老学生さん。
いやはや。先日の選挙は自民党何とも見事な負けっぷりでしたね。自民党サイドとしても、前回が候補者全員当選という凄まじい圧勝だった以上、大幅な議席減は見込んでいたとは思いますが、ここまで負けるとは思っていなかったように思います。
とはいえ、今回の件を持って、安倍一強の体制が崩れるかはまた、微妙なところではあります。前の三回の都議選では、総選挙あるいは参議院議員選挙が目前に迫ったものであり、言うなれば都議選で巻き起こった雰囲気がそのまま国政選挙に流れた形でしたが、衆議院の人気もまだ一年以上あり、この小池旋風が継続して維持できるかは、また微妙なところではあります。大阪維新の会にしても、名古屋の減税ナゴヤにしても、一度、大きなうねりを巻き起こし、選挙において大量当選を果たしても、議員の不祥事や内紛で、支持率が低下の一途を辿るなんていうシナリオは十分あり得るでしょう。 削除

2017/7/3(月) 午後 6:15 [ 学生A ] 返信する

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ただ、一方で最も政権が恐れるシナリオは、このまま不祥事が相次ぎ、内閣改造後も支持率が低下し続け、総選挙で敗北することのように思います。これでは総理が持つ憲法改正の野望も、東京オリンピックの開会式に参加することも叶わなくなってしまいます。私としてはここで消費税でも下げて欲しいのですが、どうなることでしょう。
それと、今日入ってきたニュースですが、小池知事が都民ファーストの会代表を辞任したとか。代わって野田数幹事長が代表になるようですが、私なんかは、右翼界隈をうろつく事もあるので、在特会と共同で演説を行い、日本国憲法の破棄と帝国憲法の復活を訴え、維新の会を追われた野田数氏が、カナダと同じ経済規模を持つ大都市東京の議会の中心人物とは、何とも感慨深いものです。私なんかは、このまま都議会で日本国憲法の無効決議でもぶち上げて欲しいところです。
現状、総理候補が石破茂や蓮舫両氏ぐらいしか居ない現状、私としては安倍政権の安定的な継続を希望するところですが、今回の敗因は謙虚に受け止めて、低姿勢で政権運営に臨んで欲しいところですね。憲法改正の国民投票もあることですし。 削除

2017/7/3(月) 午後 6:15 [ 学生A ] 返信する

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> 学生Aさん
たしかに自民党は見事すぎる『負けっぷり』であり、私としては安倍首相に対する『不満』がこれである程度、『解消』されてしまうことを恐れているほどです。
また、今回のことでもって、『安倍一強の体制』が崩れるかどうか、たしかに、私自身も『微妙なところ』と感じています。

次の国政選挙(衆議院選挙でしょうが)がいつあるかは見通すことができません。何より、安倍首相の側が、その時期を自由に『設定』できるというのは、他の民主主義の大国ではあまり見られないような、(権力者に都合の良い)ルールのように思えます。

それに引き換え、民主党が、このルールをうまく利用できなかったのは、たしかに彼らが『アマチュア』に過ぎなかったからということでしょう(それに、『小沢一郎』という特異な政治家をその内部に擁していたということから来る難しさもあったかと思います)。

私は正直言って、『都民ファーストの会』や小池氏には、ほとんど興味がありませんが、

2017/7/3(月) 午後 7:16 [ 北京老学生 ] 返信する

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(つづきです)野田数氏という(今度代表に就任することになった)人が、かなりの『右翼』らしいというのは、聞きかじっているところです。
しかし、ともかく(非常に情勢を見るのが、巧みとしかいいようのない)小池氏が、今回『都民ファーストの会』の代表から降りたのは、彼女にとって、『都民ファーストの会』が『資産』ではなく『負債』となりうる可能性を感じたからではないかとも思えます。
(おそらく、その内部のお粗末さは、彼女自身が一番、知っていることでしょうから。)
安倍首相が籠池氏を平気で切り捨てたように、小池氏も逆に『都民ファーストの会』を切り捨てて、自分の生き残りをはかることくらい、『朝飯前』のような気もします。

また私としては、現状の延長では、(ここ当分は)逆に『憲法改正』というのは難しくなったのではないか(これは、私自身の望んでいることでもありますが)という気がします。
最近の世の中を見ていると、(つまらぬ話ですが)例えば『夕刊フジ』が(電子版を?)1カ月なんと100円で提供するというウルトラサービスを展開しています。

2017/7/3(月) 午後 7:18 [ 北京老学生 ] 返信する

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(つづきです)
私は、これなどは『国民投票』の実施に備えて、『メールアドレス』の収集をするための措置(どこからか、『産経新聞社』に対して金額補填などあるのでしょうか?)なのではなかろうかという風に勘ぐっているくらいです。
このように、『国民投票』に向けても、『反改憲勢力』の側の力の弱さ、準備不足が目立つような気のする昨今です。

しかしながら、安倍首相のような『分かりやす過ぎる』正面からの攻撃の仕方は、必ず、日本の『立憲勢力』を鍛えなおし、それをより強固なものに生まれ変わらしてくれるものと(逆に)期待しています。

日本の『立憲勢力』は、日本のことばかり考えるのではなく、例えば、中国、台湾、香港、北朝鮮を含む朝鮮半島全体の情勢について目配りするくらいの『広い眼』を持たなければ、『改憲勢力』に勝つことはできません。
しかし、そのような変化の芽というのは、生まれつつあるような気がしています。
(あまりにも、『楽観的』すぎるかもしれませんが…。)

2017/7/3(月) 午後 7:20 [ 北京老学生 ] 返信する

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> あさん
(『ぜさん』と妙に、ハンドルネームが似てますが…)
私は、自民党の『惨敗』をただ喜ぶというつもりはありません。
安倍自民党と、小池『ファーストの会』のどこがどう違うのかも、十分、見極める必要があります。
また、今回の選挙で、共産、民進、社民(ゼロ議席ですが)などの『勢力』の非力さも、改めて見えてきました。
今回は、ようやく『敗北試合』から『延長戦』に持ち込むことができたくらいの話ではないかと思っています。

2017/7/3(月) 午後 7:24 [ 北京老学生 ] 返信する

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先の都知事選から今回の都議会選までの流れをざっと見た感じでは、都知事選が終わった時点で今回の結果は用意されていたように感じます。マスコミの情報の出し方など、基本小池氏不利になるような捉え方はしていませんでした。オリンピックや市場の問題では、やらかした感がありましたが、そこは他のスキャンダルでマスコミはフォロー。自民対にも印象操作してますし。石原慎太郎を選ぶ都民は、予測通りの行動を起こした・・ように映ります。野田某氏はとんでもない人のようですが、小池氏もほぼ一緒ですよ。都民ファーストはシルバーパス廃止をはじめ福祉切り捨ての急先鋒のようですが、選んだ都民はどう思うのかな…。

2017/7/3(月) 午後 9:46 [ tak*_*8 ] 返信する

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> tak*_*8さん
昨年の都知事選以降、小池氏が東京の政治に関しては、全体の流れを作ってきたという印象を私も持ちます。しかし、その原因の一つとして、共産党でも民進党でもいいのですが、(国政における)『反安倍』の勢力が都政レベルでの問題提起をリードしきれていないということがあると感じています。
また、石原慎太郎にしても、彼があれだけ長い期間知事をやったのも、都政に『革新』をもたらしてくれそうな幻想を、(共産党系ともみられた)職員なども活用しながら、初期段階で打ち上げることに成功したことも、大きな要因です。
この辺、どう小池政治に対する切り込み方を変えていくのか、そこらあたりが課題ではないかと思っています。

2017/7/4(火) 午前 8:33 [ 北京老学生 ] 返信する

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あ、さんとハンドルネームの酷似と言うことですがあ、ジミンの大敗は当然だと思っていますが、小池自身のあやふや、アヤシサもニホンシントウの頃からから気がついています。

病気をして四国のホテルで静養中の具体的事情、少し下品ですが興味の有るかたお調べください。

かれこれ三十年、地方政治のヘドのでそうな現実の中でくらました。

つまり、あ、さんと同一人物ではありません。 削除

2017/7/11(火) 午前 0:31 [ ] 返信する

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> ぜさん
『あさん』と同一人物ではない、ということで大変、失礼をいたしました。

2017/7/11(火) 午前 5:45 [ 北京老学生 ] 返信する

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> ぜさん 追加です。
今や、『中央政治』のほうが、もっと『ヘドの出そうな』状態になっていますよ。

2017/7/11(火) 午前 5:46 [ 北京老学生 ] 返信する

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https://twitter.com/nakamuratatu/status/891509411096571905

2017/7/30(日) 午後 1:44 [ - ] 返信する

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> -さん
私の見解を書きます。戦争に関する遺構・遺跡はどのようなものでも、『価値』があるのではないでしょうか?
このかたは、『価値なんてねーよ潰してまえ』と書かれていますが、どういう意味で『価値がない』のかわかりにくいです。
日本語というのは、物事を言い表すのに、字数をたくさん必要とする言語(例えば、英語や中国語などと比べて)のような気がしますので、『ツイッター』にはあまり向いていないという気がしています。
(何が流行っているかを知る上では、役にたちますが…。)

2017/7/30(日) 午後 5:45 [ 北京老学生 ] 返信する

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