北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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本日(10日)は朝から、NHKで国会中継(加計学園疑惑に関する閉会中審査)が9時すぎから5時ころまであり、それをずっと見ていた。
(午前中の『衆院』での審議の最後の部分、それと午後の『参院』での審議の森ゆうこ議員などの最後の部分は、NHKでは放送されなかったが、それはインターネット中継で見ていた。)

これは、見ていて、結構、しんどさを感じる部分のある『作業』でもある。

何しろ、自民党は、前川参考人(文部科学省・前事務次官)に対して、さまざまな攻撃的な質問を仕掛けるほか、原英史参考人(国家戦略特区ワーキンググループのメンバー)や加戸守行参考人(前愛媛県知事、元文部官僚)などを立てて、前川証言の信頼性を覆すようなことを試みていた。

おまけに、(いつもながらの部分はあるが)野党側の質問者(特に民進党の質問者)などの中には、元官僚出身ということを自慢しながら、質問している者もおり、かえって国民の間の『反感』を招くだけではと危惧させられるような雰囲気を醸し出している。


それに(これもいつもながらのことなのだが)、質問によって、どういう状況を『実現』しようとしているのか、よくわからないままに、質問しているような質問者もそれなりにいる。
(もちろん、敵に『質問の意図』をさとらせないままに、うまく『真実』を吐き出させることができ、その結果、相手を『矛盾』に追い込むことができれば、それが『最上』なのかもしれないけど…。)

しかし、今、自宅のそばの喫茶店にまで出かけて、この記事を入力しているのだが、サラリーマンらしき人たち(私よりはずっと若い)の会話に耳を傾けていると、今日の国会審議を話題にしている話声も聞こえてくる。

おまけに、ほとんど最後の質問者であった自由党の森ゆうこ議員(やはり、短い持ち時間ながら、核心部分の質問をして、相手が戸惑う状況に追い込んでいた)のことなど話題にしている。
かなり、この問題に関心を持っているようだ。


さて、今日の国会審議だが、何か新しい『ネタ』が野党の側から示されたということではないようにも感じる。
しかし、これまでマスコミ報道レベルでしかなかった、前川氏の証言が国会の場で行われた(考えてみると、私も、前川氏の『記者会見』の模様を動画などできちんと見ていたわけではなかった)。

前川氏は、非常に落ち着いて、安定した答弁を行っていたように感じた。
『産経』や『読売』などの論調は、これまで記者会見であたかも前川氏がやたらに『汗』をかいていたかのようなことばかり強調し(実際は、『記者会見』の場が非常に暑かっただけの話だが)、例の歌舞伎町の『出会い系』バーに出入りしていたことを含めて、前川氏に何か『やましいこと』があるかのような『印象操作』ばかりを行ってきた。

しかし、本日の審議を見た人は、『意外と落ち着いているな』と思ったのかもしれない。
また、前川氏は質問者が、挑発的に『規制緩和自体に反対しているのだろう』と非難を含んだ質問を投げかけても、『国家戦略特区』における行政手続きがゆがめられ、『不公正・不透明』なことが実行されてしまった疑惑を問題にしているのだと、『問題のポイント』を整理し続けていた。

特に、本日の与党系の発言でいうと、加戸守行参考人と(自民党の)青山繁晴議員の間でのやりとりの部分が、ある意味では『滑稽』でもあり、『ひどい内容』だった。

加戸参考人は、あたかも加計学園による獣医学部の新設が、旧勢力による『既得権擁護』を打破し、日本の獣医学部の研究レベルを一挙に引き揚げるものであるかのように語った。

それと同時に、彼一流の『愛媛』愛に由来するものなのか、獣医学部の新設が『愛媛』や『四国』対する『不当な差別』を打破するものであるかのように言った。
(80歳という高齢のゆえもあってか、『自分の感情をぶつける』ことで、いっぱいいっぱいになってしまっているせいもあるのだろうが…。それにしても、この人は、外の会議の場でも、このような『自分だけの世界』の話し方をしているようだ。)


さらに加戸氏に対して(かなり中心的に)質問した青山繁晴氏は、(昨年の参院選で当選したばかりの人と認識するが)いわゆる『右派の論客』という評判をこれまで聞いていたとおり、『右翼っぽい雰囲気』と安倍首相らと共通の『規制緩和は常に正しいのだという、新自由主義的な思想』とのミックスした姿をアピールしている。


驚いたのは、『質問』といいながら、一種の『陰謀論』を延々と主張し続けることである(普通は、いちおう『質問』の形にまとめながら、進行するものだが…)。
さらに、(新人議員だからであろう)NHKのカメラの位置は全くおかまいなしに、変な立ち位置のまま、長時間喋り続け、『異様な雰囲気』を醸し出していた。

安倍首相の主導する自民党が、いかに『おかしな人物』たちに占領されかかっているか、逆に『浮彫』にしていたようにも感じたが、一般の反応としては、どうだったのだろうか?
(その他、山本国務大臣が、『4条件』に関連した質問への答弁のなかで、突然、役人の用意した長大な原稿を、いきなり早口で読み飛ばすという『パフォーマンス』を始めたのにはびっくりした。それまでは、市場メカニズムという『神の見えざる手』が獣医師に関する需要と供給を調整する、人間にその需要を測定することなど到底できない、などという『超一般論』を述べていたのだが…。)

このように、狐とタヌキのような役者たちが、多数登場して本日の国会審議は終わった。
結局、何を巡るやりとりであったかというと、文部科学省の側が何を検討していたのかという記録文書に基づきながら主張をしているのに対して、それを『総理の意向』でもって打破しようとした内閣府の側は、一切記録文書がない(すべて廃棄したと称している)状態である。

ならば、人々の『記憶』はどうかというと、肝心の部分は『記憶していない』の連発である。
そのくせ、文部科学省の文書については、(証拠となる文書なしに)『間違いだらけ』と批判する。
普通に考えて、『議論』とはいえないレベルの『議論』を展開している。

この問題は、ちょっと考えれば、<何かおかしなことをやっているのを、誤魔化しているな>と考えるのが普通だろう。


最近の『世論調査』での内閣支持率の地滑り的な低下は、むしろ、そのこと自体が、国民の関心をさらに集めるという具合に螺旋的な下降現象が進行している(これまでの『高支持率』のケースとは、『逆回転』が始まっているようだ)。


この調子で多くの人たちが、さらに森友学園、加計学園の問題について深い関心を抱けば、私は安倍内閣の『問題だらけの体質』に対する、人々の『あきれた感情』はさらに、『何とかしなければ』という気持ちにまで、深化していくのではという気もするのだが…。

(しかしながら、現時点では)私は、安倍首相に対する、<高まりつつある嫌悪感>が、必ずしも野党を『政権につけようとするエネルギー』にまでは結びついていかない可能性のほうが高いような気がしているが、それでも、安倍首相が今後、首相の地位を継続できなくなる、そうした可能性がかなり高くなってきた。

そして、それは『良いこと』だと思える。







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あの映像を見て、青山さんと加戸さんの発言をここまでねじ曲げられるとは、感服しました。
お二人はよく知りません、が。
ちょっと調べれば内容を裏付けする獣医師会のホームページなど自分の目で確認できますよ。
貴方がなんのために野党やテレビや前川さんと同じく現実から目を背けようとしているのかが分かりません。 削除

2017/7/11(火) 午前 3:46 [ ] 返信する

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> 風さん
わざわざ、コメントを頂き、ありがとうございます。この件については、さらに(今日中に)詳しい話を書いていきたいと思います。
それから、『現実』というのは、いろんな見方ができるということを、『認識』されたほうが良いのではないかと、私は思います。
加戸氏のような『見方』がありうることは、『否定』しませんが、しかし、それは『政治を壟断する』ようなものだと思います。

2017/7/11(火) 午前 5:51 [ 北京老学生 ] 返信する

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> 風さん
青山氏、加戸氏に関して記事を書こうかとも思ったのですが、なかなか書き方が難しいです。誤解を受けそうなことをわざわざ書いて、(一部の人の)気持ちをわざわざ傷つけるのもどうかという気がします。
青山氏が、『月刊Hanada』という雑誌に連載している文章を少し読んでみました(実は、私はこの雑誌を結構、購入しています)。『国士』風の文章で、たしかに文章としてはうまくできていますが、しかし、内容は当たっていません(北朝鮮と米国とのクラッシュを予想していました)。単に『当たっていない』だけでなく、なぜ、『予想通りにならなかったのか』という反省がないような気がします。あまり、シンクタンクの専門家らしからぬ態度だという気がします。
この程度にしておきます。

2017/7/12(水) 午後 2:49 [ 北京老学生 ] 返信する

マスコミが、両論併記しないのは、いかがか?

2017/7/26(水) 午前 3:42 [ ish**akiisl**2 ] 返信する

追伸
あなた様は、四国に獣医を養成する学校は、必要かどうかいかが?

また、あなたが、安倍さんだったとしたら、どういうふるまいますか?
友達に、やめとけ、と諭します?

細かいこと、さておき、まともに行こうな、となりません?

どっかの国の歴代大統領じゃあるまいし。

2017/7/26(水) 午前 3:55 [ ish**akiisl**2 ] 返信する

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> ish**akiisl**2さん
マスコミは、何も『両論併記』しなければならない義務などありません。そういう点では、産経新聞など前からその路線を歩まれているのではと思います。

2017/7/26(水) 午前 10:47 [ 北京老学生 ] 返信する

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> ish**akiisl**2さん
『四国に獣医を養成する学校』が必要かどうかは、わかりません。
この問題は、そもそも、そういう論議の仕方になっていないのではないか、という気がします。

2017/7/26(水) 午前 10:49 [ 北京老学生 ] 返信する

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