北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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本日(6日)は、広島市に原爆が投下されてから72年目の日。
現在、台湾の台中市に住んでいるが、『NHKワールド・プレミアム』による被爆式典の中継にチャンネルを合わせた。
(日本とは、1時間の時差があるため、こちらの時間で午前7時から中継がスタートした。)

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この中継番組、日本に住んでいたときは、いつもいつも注目していたとは言い難い。
(先日のNHKニュースによると、『広島に原爆が投下された日と時間』について、日本人の70%が知らないと報じていた。これは、『1945年の午前8時15分』が正解だが、果たしてどの程度、詳しく知らなければ、『知った』ということにならないのか、気にかかる。

『8月6日』ということを知らない人、あるいは関心がない人が、どのくらいいるのだろうか?)

だが、今年は、いくつかの理由が重なって、特に注目した。


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一つの理由は、今年の1月に広島と呉に出かけて(広島の平和公園のそばのホテルに宿泊したこともあって)何度も原爆ドームとその周辺を訪れたせいだ(『原爆資料館』は一部、リニューアル工事中であったが、二度ほど訪れた)。

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もう一つの理由は、この映画『この世界の片隅に』を見たこと(この映画を見たから、余計、広島や呉に行ってみたいと思ったのだが)。

このアニメ映画は、広島が投下された真下の街はどのような様子であったかを、『等身大』に描き、決して『誰も住んでいない場所』に原爆が投下されたわけではないことを、描いている。


そして、もう一つの理由は、昨年の6月に、(長崎の被爆者でもあった)私の母が亡くなり、(白血病のような症状で亡くなったせいもあり)長崎の被爆者死亡リストに加えてもらうことができたのだが、そういうことが重なって、たまたま『長崎』に1948年に生まれただけ(長崎は幼いころに離れて、東京に引っ越しをした)の私も、改めて『8月6日』(そして、長崎の『8月9日』)について、関心を呼び起こされた。


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本日のNHKの中継では、国連で『核兵器禁止条約』が締結されたことの意義、被爆者などが主体的にかかわって、この条約が誕生し、そこに『ヒバクシャ』という言葉が書かれたことの意義を強調していた。

また、同時に、『世界で唯一の戦争被爆国』をキャッチフレーズにしている日本が、この『核兵器禁止条約』に参加していないことの問題も指摘していた。

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式典ではいつものように、松井・広島市長が『平和宣言』を読み上げていた。
その中で、<特に、日本政府には、「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」と明記している日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指してこの核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい。>
というくだりがあった。

この瞬間、NHKのカメラは安倍首相の表情のアップをとらえていた。

この2枚の写真を見ると、どうせ、自分にカメラが向けられるであろうと承知している安倍首相が、眼をつぶったり、薄目をあけたりと落ち着かない状態でいることがうかがえる。

(実は、この2枚の写真の間に、片眼だけあけているという、やや不気味な瞬間の表情もあったのだが、それはとらえきれていない。)

本来、安倍首相は、自分の『イメージアップ』を図りたいのであれば、こういうときの『カメレオン的な表情』(それが日本政府の態度・方針がカメレオン的だからそうなるのだけれど)を払拭し、『平和主義』をたかだかと掲げれば良いはずである。

(それとも、松井市長の言っているようなことは、どうせ、『前文も含めて』日本国憲法を『改正』するのだから、『関係ない』と考えているのだろうか…。)

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これは、その後の、安倍首相が挨拶を述べた時の写真。
安倍首相が挨拶する直前に、NHKのマイクは、『シュプレヒコール』という(さほど大声ではないが)音声をはっきとらえていた。

その後、『アベは帰れー』と叫んでいるような音声が完全に発せられる、その途中で(安倍首相の声をとらえる以外の)マイクの音量は極端に絞り込みがされたようで、完全に聞こえなくなった。

だから、(テレビを見ながら)今のは『空耳だったのだろうか?』と思った視聴者も多かったのかもしれない。
(実際は、ツイッターで同様のことを指摘している人もいたので、たしかに『空耳ではなかった』のだろう。)

ともかく、安倍首相は、その挨拶のなかで、次のように述べていた。
(これは、首相官邸のホームページから、後半部分を引用する。参考資料として、最後まで引用するが決して『いい文章ではない』ので、全部読まなくともかまわないと思う。)

<(省略)このような惨禍が二度と繰り返されてはならない。唯一の戦争被爆国として、「核兵器のない世界」の実現に向けた歩みを着実に前に進める努力を、絶え間なく積み重ねていくこと。それが、今を生きる私たちの責任です。

真に「核兵器のない世界」を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要です。我が国は、非核三原則を堅持し、双方に働きかけを行うことを通じて、国際社会を主導していく決意です。

そのため、あの悲惨な体験の「記憶」を、世代や国境を越えて、人類が共有する「記憶」として継承していかなければなりません。昨年、オバマ大統領が、現職の米国大統領として初めて、この地を訪れ、被爆の実相に触れ、核を保有する国々に対して、核兵器のない世界を追求する勇気を持とうと力強く呼びかけました。

核を保有する国の人々を含め、広島・長崎を訪れる世界中の人々が、被爆の悲惨な実相に触れ、平和への願いを新たにする。若い世代が、被爆者の方々から伝えられた被爆体験を語り継ぐ。政府として、そうした取組をしっかりと推し進めてまいります。

そして、各国の有識者の知見も得ながら、核兵器不拡散条約(NPT)発効五十周年となる二〇二〇年のNPT運用検討会議が意義あるものとなるよう、積極的に貢献してまいります。



被爆者の方々に対しましては、保健、医療、福祉にわたる総合的な援護施策の充実を行ってまいりました。今後とも、被爆者の方々に寄り添いながら、援護施策を着実に推進してまいります。特に、原爆症の認定について、引き続き、一日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査を行ってまいります。

今や、国際平和文化都市として、見事に発展を遂げられた、ここ広島市において、改めて、「核兵器のない世界」と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓い申し上げるとともに、原子爆弾の犠牲となられた方々のご冥福と、ご遺族、被爆者の皆様、並びに、参列者、広島市民の皆様のご平安を祈念いたしまして、私の挨拶といたします。>


ここには、『核兵器禁止条約』という言葉は全くない。
ここに書かれていることから類推すると、『核兵器禁止条約』は、『核兵器国と非核兵器国双方の参画』が得られていないから、我が国も参加しない。

『核兵器禁止条約』に参加しないことを通して、我が国は、『双方に働きかけ』が可能となり、それを通じて、『国際社会を主導していく』ことが可能となるという考えであろう。


これは、『唯一の戦争被爆国』を一種のキャッチフレーズにしている我が国にとって、『極めて重要な論点』であり、もっと一般国民、とりわけ『ヒバクシャ』の方々に納得がいくよう、それこそ『ていねいな説明』が求められるところであろう。

もしそのことをキチンと説明できないようであるならば、安倍首相は『憲法改正』など口にすべきでない(その『資格』がない)とすら思える。





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