北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この問題について書くのが、遅くなってしまったが、決して見過ごすことのできない問題である。
また、小池百合子という政治家が、どのような考え方、スタンスをとっている政治家であるかを知る上でも、重要な問題だと思う。

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24日付の『東京新聞』は、1面と2面で上記のように報じている。
参考に1面の記事の内容を、以下、紹介する。

<東京都の小池百合子知事が、都立横網町(よこあみちょう)公園(墨田区)で9月1日に営まれる関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったことが分かった。

例年、市民団体で構成する主催者の実行委員会が要請し、歴代知事は応じてきた。小池氏も昨年は送付していたが方針転換した。団体側は「震災時に朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」と、近く抗議する。>



<追悼文を断った理由について、都建設局公園緑地部は本紙の取材に、都慰霊協会主催の大法要が関東大震災の9月1日と東京大空襲の3月10日に開催されることを挙げ、「知事はそこに出席し、亡くなった人すべてに哀悼の意を表しているため」と説明。「今後、他の団体から要請があっても出さない」としている。

追悼文は1970年代から出しているとみられ、主催者によると確かなのは2006年以降、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一、小池各知事が送付してきた。

追悼式が行われる横網町公園内には、73年に民間団体が建立した朝鮮人犠牲者追悼碑があり、現在は都が所有している。そこには「あやまった策動と流言蜚語(ひご)のため六千余名にのぼる朝鮮人が尊い生命を奪われた」と刻まれている。

追悼碑を巡っては、今年3月の都議会一般質問で、古賀俊昭議員(自民)が、碑文にある六千余名という数を「根拠が希薄」とした上で、追悼式の案内状にも「六千余名、虐殺の文言がある」と指摘。「知事が歴史をゆがめる行為に加担することになりかねず、追悼の辞の発信を再考すべきだ」と求めた。

これに対し、小池知事は「追悼文は毎年、慣例的に送付してきた。今後については私自身がよく目を通した上で適切に判断する」と答弁しており、都側はこの質疑が「方針を見直すきっかけの一つになった」と認めた。また、都側は虐殺者数について「六千人が正しいのか、正しくないのか特定できないというのが都の立場」としている。

式を主催する団体の赤石英夫・日朝協会都連合会事務局長(76)は「犠牲者数は碑文の人数を踏襲してきた。天災による犠牲と、人の手で虐殺された死は性格が異なり、大法要で一緒に追悼するからという説明は納得できない」と話した。>




記事に書かれた事実経過を見ると、昨年の8月2日に東京都知事に就任した昨年の9月1日の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付の追悼行事では、追悼文を送っている。

ところが、今年の3月の都議会での、古賀俊昭議員(自民)の一般質問を受けて対応を『一変』させたという。
この3月の都議会で、古賀議員が何を質問し、小池都知事がどう答えたのか、改めて確認したいと思う。

以下は、『東京都議会』の本会議議事録より、転載したものである。今年の3月2日に、古賀議員は、自民党議員の一人として、『一般質問』に立っている。
(原文は漢数字になっており、やや読みにくいがそのまま、英数字に変更することなく、転載する。)


<九十八番(古賀俊昭君)
まず、都内墨田区に所在する東京都立横網町公園に建つ朝鮮人犠牲者追悼碑などの問題について質問を行います。

本年は、十万人余が犠牲となった大正十二年の関東大震災から九十四年になります。この震災の混乱の中での不幸な事件により生じたのが、朝鮮人犠牲者であります。

横網町公園内に朝鮮人犠牲者を追悼する施設を設けることに、もとより異論はありませんが、そこに事実に反する一方的な政治的主張と文言を刻むことは、むしろ日本及び日本人に対する主権及び人権侵害が生じる可能性があり、今日的に表現すれば、ヘイトスピーチであって、到底容認できるものではありません。

追悼碑には、誤った策動と流言飛語のため六千余名に上る朝鮮人がとうとい生命を奪われましたと記されています。この碑は、昭和四十八年、共産党の美濃部都知事時代に、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼行事実行委員会が建てて、東京都に寄附したものでありますから、現在、碑文については東京都に全責任があります。

本来は、当時、都が受領に際し、六千余名、あるいは流言飛語などの表記、主張に対しては、公的資料などによる根拠を求めるべきでありましたが、何せ共産党を中核とする革新都政でありましたから、相手のいうがままであったと思われます。


私は、小池知事にぜひ目を通してほしい本があります。ノンフィクション作家の工藤美代子さんの「関東大震災 朝鮮人虐殺の真実」であります。工藤さんは、警察、消防、公的機関に保管されている資料を詳細に調べ、震災での死者、行方不明者は二千七百人、そのうち不法行為を働いた朝鮮独立運動家と、彼らに扇動されて追従したために殺害されたと思われる朝鮮人は約八百人、また、過剰防衛により誤って殺害されたと考えられている朝鮮人は二百三十三人だと調べ上げています。

この書籍は「SAPIO」に連載され、現在、産経新聞から単行本として出版されています。


六千余名が根拠が希薄な数であることは、国勢調査からもわかります。日本で初めての国勢調査が、関東大震災の三年前、大正九年に実施されていますが、その中の国籍民籍別人口では、朝鮮人の人口は、埼玉県、千葉県、東京府、神奈川県全てを合わせて三千三百八十五人なのであります。

流言飛語に関しても、当時の我が国の治安状況を知るべきであり、震災の四年前に朝鮮半島で勃発した三・一独立運動に関与した朝鮮人活動家が多数日本に来て、ソビエトや日本人無政府主義者の支援を受けて頻繁に事件を起こしていたことは、現存する当時の新聞記事からも確認できるのであります。

また、彼らは、当時皇太子殿下であった後の昭和天皇のご成婚に合わせての危害行動を準備していました。そのほか、現に震災に乗じて凶悪犯罪が引き起こされたことは、具体的に事件としてたくさん報道されています。
こうした世相と治安状況の中で、日本人自警団が過敏になり、無関係の朝鮮人まで巻き添えになって殺害された旨の文言こそ、公平、中立な立場を保つべき東京都の姿勢ではないでしょうか。

ところで、六年後の平成三十五年は、関東大震災百周年に当たります。朝日新聞や詐話師であった吉田清治が捏造し、世界中に垂れ流し続けた慰安婦強制連行が完全な虚構であったことが判明した今、次に関東大震災百年を捉えて、朝鮮人犠牲者への我が国の謝罪と補償をいい募ってくる可能性があることは否定できません。だからこそ、知事の判断は国益にもかかわることであり、重かつ大であるといわなければならないのです。

都立横網町公園には、平成三十二年東京五輪に向けて多くの外国人が訪れます。また、公園施設を管理運営する公益財団法人東京都慰霊協会が発行している子供向けの冊子、「たんけん!都立横網町公園」は、今はやりのポケモンが表紙を飾り、全てにルビが振られ、わかりやすく解説が加えられているのはよいのでありますが、当該追悼碑の写真と「誤った流言飛語」と表記されており、さらに、聞き覚えのない「アジア・太平洋戦争」なる左翼用語が使われています。これは見直すべきでしょう。

歴史の事実と異なる数字や記述を東京都の公共施設に設置、展示すべきではなく、撤去を含む改善策を講ずるべきと考えますが、知事の所見を伺います。

また、小池知事は、昨年九月一日、同公園で行われた日朝協会が事務局を務める関東大震災犠牲者追悼式典に追悼の辞を寄せています。当組織の案内状には、六千余名、虐殺の文言があります。

なお、この団体は、昨年は申請したようでありますけれども、過去、公園占用許可申請書を一度も提出することもなく公園を使用していたほか、都立公園条例で行為の制限条項により、改めて知事の許可を必要とする広告宣伝、物品販売を堂々と行っていました。

東京都を代表する知事が歴史をゆがめる行為に加担することになりかねず、今後は追悼の辞の発信を再考すべきと考えますが、所見を伺います。>

このほか、8月15日に『靖国神社』を参拝すべきとの『質問』も連続して行っているので、その部分も紹介する。



<次に、戦没者慰霊について知事に質問いたします。

毎年めぐり来る八月十五日は、昭和五十七年、戦没者を追悼し、平和を祈念する日として閣議決定され、国民が戦争と平和について思いを深める象徴的な日であります。祖国日本の危難に際し、国安かれと一死をもって戦陣に倒れた英霊をお祭りする靖国神社参拝は、ご遺族、戦友が年ごとに減少をたどる中、知事の大きな責務の一つとして重みを増しつつあると考えます。

靖国神社は、二年後、平成三十一年に、ご創立百五十年の節目の年を迎えることから、昨年より記念事業として、本殿などの改修工事や境内の整備工事等が進められています。広範な国民の賛同も当然必要となりますが、東京都においては、知事の八月十五日の参拝が何よりの奉賛となり、記念事業成功への弾みをつけるものとなると思うのです。

かつて石原元知事は、知事就任の翌年の平成十二年から毎年、五輪招致活動で海外出張の年を除き、八月十五日の参拝を任期中行いましたが、後に続く二人の知事は、八月十五日の靖国神社参拝を見送り、なぜか任期半ばで退陣に追い込まれました。

ちなみに、歴代総理のサンフランシスコ講和条約調印後の靖国神社参拝状況を見ますと、不参拝の総理の内閣は短命であったり、任期途中で退陣を余儀なくされていることの事実は偶然でしょうが、何か暗示的であります。
知事、中韓の内政干渉は歯牙にもかけず、神霊とご遺族の心情に応えられてはいかがかと思います。東京五輪への支障など全くありません。否、むしろ逆でありましょう。所懐を伺います。>

古賀議員は、その他の事柄についても質問しているが、上記の部分に対する小池都知事の答弁は、下記のとおりである。


<知事(小池百合子君) 古賀俊昭議員の一般質問にお答えを申し上げます。
まず、都立横網町公園におけます関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑についてのご質問でございます。

この追悼碑は、ご指摘のように、昭和四十八年、民間の団体が資金を募集し、作成したものを受け入れる形で、犠牲者の追悼を目的に設置したものと聞いております。

大震災の際に、大きな混乱の中で犠牲者が出たことは、大変不幸な出来事でございます。そして、追悼碑にある犠牲者数などについては、さまざまなご意見があることも承知はいたしております。
都政におけますこれまでの経緯なども踏まえて、適切に対応したいと考えます。

そして、この追悼文についてでありますけれども、これまで毎年、慣例的に送付してきたものであり、昨年も事務方において、例に従って送付したとの報告を受けております。
今後につきましては、私自身がよく目を通した上で、適切に判断をいたします。


靖国神社への参拝についてのご質問でございます。
私は常に、そしてどこであっても、戦火の中で亡くなられた諸先輩方々への崇敬の念を心に抱いている一人でございます。それは、今日、私たちが享受している平和と繁栄が、まさしく戦没者の方々の祖国発展に対する強い願い、そしてとうとい犠牲の上に築かれているものとの思いからでございます。



終戦の日、八月十五日に靖国神社を参拝することの重要性につきましても、異論はございません。
一方で、都といたしましても、毎年この日に戦没者追悼式を開催していることはご指摘のとおりでございまして、指摘はされませんでしたかね、されましたかね──はい。私はその主催者の一人といたしまして、昨年もご遺族の皆様に直接寄り添いまして、皆様とともに、全てのみたまに対する深い追悼の意を表したところでございます。

今後とも、戦没された方々の思いを受け継ぎまして、首都のかじ取りを担う都知事として、東京ひいては日本を希望にあふれた平和な都市国家として発展させていきたいと考えております。>


工藤美代子という人物の書いた、『デマ情報』ばかりを集めた本といっても過言ではないものを根拠に、『質問』を行う古賀議員、それに対して、(私も、『右』なのに?)『私の真意を疑うのはとんでもない』とばかりに、『靖国神社参拝は当然』と答弁する小池都知事。

どういう人々が、都政の権力を握りつつあるかを、この『質問』を巡るやりとりは、象徴的に表しているように思われる。
(つづく)




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