北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。


小池都知事が、関東大震災における朝鮮人犠牲者の追悼式に、追悼文を送付することを拒否し、今後は送付しないと発言している。
(昨年、送付したのは、たまたま『事務的に送付』しただけであって、自分の判断を仰がなかったのは、都職員のミスであるかのような発言ぶりである。)

この問題は、かなり『根が深い』問題であると思う。
単に小池都知事の『体質』に根差すものだけではなく、場合によっては、今後『ポスト安倍』がどのような政治・社会状況になっていくかを暗示するもののような気がする。


そこで、前回、煩雑ではあるが、今年の3月の都議会における、古賀俊昭議員(自民)との間の『やりとり』の全体を都議会議事録より転載して、紹介した。

もう一度、その内容を確認してみよう。

まず、古賀俊昭議員というのは、1947年生まれ(現在、69歳)、1993年の都議会日野市選挙区(多摩地域の選挙区である)で初当選以降、連続6期当選しているベテラン議員である。
昨日、今日当選したばかりで、都議会の事情もよくわかっていない『○○チルドレン』の類では全くない。


しかも彼は、所属政党が、<日本新党→新進党→無所属→自民党>と変わってきており、同様に、(1993年初当選で)所属政党が、<日本新党→新進党→自由党→保守党→保守クラブ→自民党→都民ファーストの会>と変わってきた小池都知事と、ある意味で似ているところがある。
(もっとも、古賀氏は都議会での話であるのに対して、小池氏は国会を主な舞台にしてきたので、『同一視』すると、小池氏サイドからは『格が違う』と叱責を受けてしまうかもしれないが…。)

ところで、古賀氏のほうは、学生時代から、新民族主義運動の団体『日本学生同盟』に加入し、2006年には、『日本教育再生機構』に発起人として参加、2009年には、旧『在特会』(在日特権を許さない市民の会)の桜井誠氏が開催した慰安婦のイベントでスピーチするなど、『日本会議』(日本会議地方議員連盟の副会長を務めたこともあるようだ)系の運動にずっと参加しているようである(ウィキペディアの記事より)。
ある意味では、『ぶれない人』(懲りない人?)と言いうるのかもしれない。

ここで確認すべきなのは、彼が、どのような資料、主張を元にして、小池都知事に迫っているのかということである。
もう一度、その(中心)部分を再掲載する。


<私は、小池知事にぜひ目を通してほしい本があります。
ノンフィクション作家の工藤美代子さんの「関東大震災 朝鮮人虐殺の真実」であります。

工藤さんは、警察、消防、公的機関に保管されている資料を詳細に調べ、震災での死者、行方不明者は二千七百人、そのうち不法行為を働いた朝鮮独立運動家と、彼らに扇動されて追従したために殺害されたと思われる朝鮮人は約八百人、また、過剰防衛により誤って殺害されたと考えられている朝鮮人は二百三十三人だと調べ上げています。

この書籍は「SAPIO」に連載され、現在、産経新聞から単行本として出版されています。>

これは、有名な本である。
私自身、図書館で借りて読んだか、あるいは自分自身、この本を購入して読んだ記憶がある(今、台湾で暮らしているので、横浜市の自宅の蔵書を『一時帰国』したおりにチェックしないと、どちらだったのか、はっきり記憶していない)。

今、ネットで調べると、2009年に工藤美代子氏名義で『関東大震災「朝鮮人虐殺」の真実』(産経新聞出版)が出版されたが、2014年には、それに加筆した『関東大震災「朝鮮人虐殺」はなかった』(WACより発行)という本が、今度は加藤康男氏名義で出版されたという。

ところが、加藤康夫氏とは工藤美代子氏の夫であり、しかも後者の本の『加筆』の部分は、ごくわずかだという。
なぜ、このような面倒な、『手品みたいなこと』をやるのかよく分からないが、ともかくこのような本が出版されている。

(あるいは、こうした主張の本が1冊だけでなく、2冊も発行されている、という形にしたかったのかもしれないが…。それとも、この『工藤本』があまりにも有名になり過ぎると、工藤氏自身の『講演活動』などに影響があるとかいうようなことがあるのかもしれない、とも思う。
実際、工藤氏自身は、かなり幅広いイメージを与えるような著作活動を行っている。)


それでは、これらの本(実質、同一の本)の主張は何か?

これも、ネットのあるサイトの記述を参考にしたい。
(私自身、少なくとも前者の本を読んでいるので、自分自身の『判断』も含めて、サイトの記述に同意できると考えるので、紹介する。)


<朝鮮人虐殺なんてなかった。なぜなら、それは地震に乗じて暴動を起こした朝鮮人に対する日本人の反撃であって一方的な虐殺ではなかったから。>

というのが、彼ら(工藤/加藤)の主張である。

しかし、それを一体、どのような『証拠』と『論法』で主張しているのか?
この部分が、一番、唖然とさせられるところである。
これも先のサイトの記述を引用する。

<工藤夫妻は、何を根拠に“朝鮮人暴動は実在した”というのであろうか。
震災当時の新聞記事である。新聞を見れば、朝鮮人暴動を伝える記事が無数にあるではないか、これが証拠だ−−というのだ。>


全く、ニワトリとタマゴ(あるいは、原因と結果?)がひっくり返ってしまったような、主張の仕方である。

関東大震災の際に、『流言飛語』が飛び交って、それに突き動かされた人々が、朝鮮人虐殺を行ったとされているのに、その『流言飛語』が掲載された新聞記事をデータとして、朝鮮人虐殺を行った人々の行為は、『正当性があった』、だから『虐殺ではない』→『虐殺はなかった』という論理展開をしている。


そして、このような(おかしな)主張をてんこ盛りした本を、そのタイトルまであげて、古賀都議は都議会における質問で小池知事に迫ったわけであるが、それに対して、小池知事は何と答えているのか、そのことをきちんと検証する必要がある。
(つづく)






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