北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。


25日の(台中市から)日帰りの台北日帰り旅行の最後の部分。
(ついつい、歩き回ってしまうので、疲れが出てきてしまい、3時過ぎには帰りの『高鉄』=新幹線に乗ることになる。

前回、紹介したユニバーシアード台北大会の主会場である陸上競技場から、先はまずバスにちょっとだけ乗ってみた(MRTにばかり乗るのに少し飽きたから)。

台中市内で使っている交通カード(ICカード)がそのまま使えた。
初めて乗ったので、ごく短期間、バスの進路に確信が持てる部分に乗ってみただけ。
(それでも、降りた場所が、ちょっと予想と違っていたので、少し余分に歩いてしまった。)

その後、またMRTに乗って、今度は『国父紀念館』という駅で降りる。

この駅のそばに、こんなものが建っている。

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この写真では、わかりづらいかと思うが、これは、建設中止となった『台北ドーム』(台北大巨蛋)のあと。
台湾初のドーム球場ということで、台湾の遠雄グループが受注し、日本の大林組が建設を請け負って、2013年から建設工事が開始。

ところが、ずさんな違法工事で周辺の史跡などの地盤沈下が明るみに出て、建設停止となった(大林組には、どうやら、今のところ責任はないらしい)。
その結果、台北市と請け負った遠雄グループとの間で紛糾し、汚職問題が疑われていたこともあったらしい。

台北市長は、現在は無所属で、民進党の支持を受けて2014年12月に当選した可(木偏が付く)文哲市が務めているが、それまでは国民党系が当選しており、可(木偏が付く)氏の前の前の市長(2006年12月まで)は、その後、総統に就任した(国民党の)馬英九氏が務めていた。
(まあ、日本でもそうだが、オリンピックとか、巨大なスポーツ施設建設には、『金のにおい』『権力のにおい』がつきまといがちである。)

その結果、今回のユニバーシアード大会は、現在の可(木偏が付く)文哲市長が、既存の施設を活用して、『成功させた』として評価が高まっているようだ。
(彼は、民進党ではなく、『無所属』なので、日本と同様?『無党派層』の票を集めやすいみたいだ。)


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実は、この後、行った『国父起念館』でも何やら工事をやっていて、『ご迷惑をおかけします』といった表示がされていた。

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これが『国父紀念館』の案内図。
公園みたいな感じになっているのだが、リニューアル工事をやっているようだった。

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これが『国父紀念館』の建物。『国父』というのは、『中華民国』の初代臨時大総統に就任した孫文のこと。
孫文は、1866年に生まれ、1925年に亡くなったが、1911年10月10日に起こった辛亥革命の指導者であった。

なお、この建物の向こうに見えている巨大なビルは、『台北101』という台北で最も高いビル。
2004年に完成したが、地上101階建て、高さ509メートルで、建設当時は世界一の超高層建築物であった。
今でも、台北のランドマークとして有名である(私が、以前、台北に来た時は、まだこれは建っていなかったと記憶する)。

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ここが入り口で、『天下為公』(天下をもって公となす)という孫文がよく用いた言葉(古典の『礼記』からの引用)が書かれている。
ちなみに、かの麻生太郎(現、副首相)氏もこの言葉が好きらしくて、『麻生グループ』はかつて『為公会』と称していた(その後、『志公会』と名称を変更し、最近では、他の小派閥を吸収して、自民党第2の派閥となっている)。


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ここの1階にこのような巨大な像もたっている。
これを見ると、『中正紀念堂』の蒋介石の像を思い出すが、蒋介石はいわば、孫文の弟子にあたる存在である。

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このなかには、このような展示もされている。
(ほかに、孫文に関する図書館もあるようだ。)
ただし、全体としては、思ったより少なかった。

というのは、孫文は、珍しく台湾と中国大陸の両方で、讃えられる存在となっているが、台湾では『民主化』が進むにつれ、孫文の評価、あるいは接し方をどうすべきか、いろいろな議論がなされているようだ。

つまり、明らかに『権威主義的』で(中国共産党と同質の)『崇拝』を強要したかつての国民党独裁政権時代への反省が高まるとともに、蒋介石と同様に、孫文もまた、『見直し』(あるいは少なくとも、『絶対化』→『相対化』へ)の対象となっているらしい。

その結果、ここの展示物もどんどん縮小されている。


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そして、この建物の外は、まるで若者の『ダンスの練習場?』みたいになっていて、いくつものグループが、かなり大きな音をバックグラウンドミュージックとしながら、ダンスに励んでいた。
(もっと、大勢いたのだが、何となくアップの写真を撮るのが、ためらわれて、こんなものしか残っていない。)

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さらに、どうしてなのか知らないが、ここには、孫文の像がいくつも外に『捨てられている』のではないだろうが、ロケーションしなおしのためか、『野ざらし』にされていた。

台湾では、蒋介石の像が至る所にあって、それが、『打ち首』など『破壊』されていることも多いという。
(それに対する『復讐』という意味合いなのか、『蒋介石支持派』の一部は、日本関係の像、例えば、台湾の灌漑設備の建設に貢献したといわれる、八田與一の像などを破壊したりしている。)

孫文の像に対する扱いは、蒋介石よりは、かなりマシなようだが、それでも『蒋介石の師匠筋?』にあたるという理解からなのか、嫌悪感、反発心を覚えている人もいるようだ。

ここの状況を見ていると、台湾という国もまた、住民が自らのアイデンティティを見出そうとして、世論が分裂している国なのだなと、感じさせられる。







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