北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。

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近所(台中市内)の『国立公共資訊図書館』というところから、借りてきたこの文庫本。
ご覧のように、表紙も結構、汚れている。

比較的、やさしい感じの文章になっているので、台湾で日本語を学習している人たちが借りて読んでいるのかもしれない。
ところどころ、書き込みがされていたりする。
(例えば、『カタカナ』用語の訳を中国語で書き込んでいたりする。前に、台湾では結構、『台湾語』が使用されていると書いたが、それは『話し言葉』レベルの話だ。『書き言葉』は中国語で統一されていると言ってよいだろう。
ただし、大陸のような簡体字ではなく、繁体字を使用しているが…。)


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なぜ、『やさしい感じの文章』になっているかといえば、この小説は、『中学校の非常勤講師』を主人公(というか、陰の主人公みたいな感じ)にしていて、登場人物は、その生徒たち(いじめられている子、いじめている子などなど)であることが多いからだ。

文章は、(ほぼ)その子たちの視点から書かれている。
この小説を読んで、さらには、その前の『ブランケット・キャッツ』を読んで、『うまい小説』だなと感じた(『ブランケット・キャッツ』は連作集というのだろうか、『レンタル猫』がキーワードになって、各作品がつながっている。こちらの『青い鳥』というのは、非常勤講師の村内先生というのが、いわば『レンタル猫』に相当する位置づけを与えられている)。

ただし、『ブランケット・キャッツ』では、多少、『話がうますぎる』(調子が良すぎる?)という感じも多少した。



ところが、こちらの『青い鳥』では、『言葉がつっかえてうまく話せない』、つまり『吃音』の教師が主人公である。
これは、私自身、子供のころ(そして、大人になってからも、かなりの期間)、『吃音』で悩んでいたので、身につまされた。

特に私の場合、身近にいた『吃音』の子を、半分、からかいながら、マネをしていたら、いつの間にか、自分自身が『吃音』になってしまった。
いわば、『身から出たさび』である。

しかも、自分自身が『吃音』を意識したきっかけが、小学校のクラスで、何か『狂言』みたいなストーリーを考え出して、何人かでやっていた(たしか、そのストーリーの中心は私が考えたような記憶がある)。

それをテープに吹き込んで、教室で披露したところ、私のセリフについて、『○○君の、呼吸の仕方は何か変です』とわざざわ指摘した、クラス委員か何かの女の子がいた。
彼女の指摘で、私は、妙にそのことを意識して、その後、完全に『吃音』になってしまったという嫌な記憶がある。

だから、この『青い鳥』に書かれている、『いじめ』『いじめられ』の関係、その中で、『村内先生の吃音』は、悪ガキたちのからかいの対象にされている、という話もあり、大変、引き込まれた。

しかも、『あとがき』などを読んでいくと、村内先生を『吃音』にしたのは、実は筆者の重松清さん自身が、そうだったからだ、というようなことを書いている。
だから、そうなのかと思って、余計、印象に残った。


もっとも、『吃音』というのは、(人によって異なるのだろうが)ある程度、改善されたりする。あるいは、逆に、年をとると、また『元に戻る?』面もあるみたいだ。

私自身も、一時期は、(資格取得の)予備校みたいなところで、講師をやっていたように、(おそらく)外見的にはほとんどわからないように、『改善した』。
ただし、自分の気持ちのなかでは、どこか『その記憶』が残っているところがある。



重松清という人は、改めて、書いた本などをチェックしてみると、『直木賞』を2000年の下半期に受賞するなどして、多くの作品を残し、またそれがテレビドラマや映画化されることも多いようだ。

ある意味では、『いじめ』とか『自殺』などが多発する社会の状態の反映というような側面もあるのかもしれない。

1963年生まれということで、1948年生まれの私自身と比較すると、15歳くらい若い。
ほかにも、どんなものを書いているのか、また、どういう作品が『ヒット』しているのか、少し注意をして見ていたい。
(そういえば、以前、日本で『朝日新聞』を購読していたときに、彼の小説が連載されていたような記憶がするが、それを読むことはなかった。)








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