北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨夜(19日)、NHKのワールドプレミアム(国際放送)で、『ニュースウオッチ・ナイン』を見ていたら、『これから2時間後に、トランプ大統領が、国連総会で初演説を行う』と言っていた。

そこで、(台湾のマンションのケーブルテレビで、受信可能なので)CNNテレビで、このトランプ大統領の国連初演説とやらの、生中継を見ていた。
(英語がさほど、わかるわけではないので、かなり抜けのある部分の多いことだろう。

しかし、トランプの演説は、昨年の選挙戦のなかでの大統領候補同士の演説のころから、それなりの回数見ているので、だいぶ、慣れてきた。
それに、彼は極端にわかりやすい、『単純な英語』を使う。)


それで、昨夜見た演説の内容に、かなり『危機感』を感じたのだが(その後、BBCのネット記事などで、できる範囲で演説内容も確認した)、今日(20日)の日本の新聞各紙(いくつかの新聞のデジタル版を購読している)を見ると、どうも、きちんとその内容を報じていない、ような気がする。

あまりにも、ひどい内容、挑発的な内容であるので、それをそのまま報じると、『我が国の政策?』にも影響を与えないかねないことを恐れて、(例によって)『自粛』あるいは『様子見』をしているのかもしれない。

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ただ、新聞各紙のなかで、『産経新聞』だけ?は、トランプ大統領と主張が似ているせいか、比較的詳しく報じている(ちなみに、『読売新聞』は購読していないので、記事の内容はわからない)。


この見出しを見ると、トランプが、日本人拉致被害者のことを取り上げてくれて?、それが、拉致被害者の救出にとって、『有難いこと』であるかのような書きぶり(しかも、それが安倍首相の働きかけによるものとのニュアンス)である。

たしかに、彼は『日本人の13歳の少女が拉致された。彼女はスパイの養成(日本語の教師として−−引用者注)に利用された』というようなことを言っていた。

しかし、それは北朝鮮あるいは金正恩政権の人権侵害の一例として挙げたものであり、その前に、釈放された直後に死亡したアメリカ人大学生の話、そして、兄の金正男氏を暗殺したことを述べていた(2人とも『死者』である)。
つまり、『今すぐ、救出すべき対象者』として日本人拉致被害者のことを述べたわけでは必ずしもない。


さらに、全体的トーンとしては、金正恩を『ロケットマン』と揶揄し、このままでは、アメリカは軍事攻撃に踏み切らざるをえなくなるとして、『北朝鮮は完全に破壊される』と恫喝している。
(この際、どのようにして拉致被害者を救出するかについてなど、一切、述べていない。)


こうした、金正恩と同レベルとも見えるような『恫喝』と『挑発』の演説は、アメリカ大統領の国連総会での初演説として、決して『期待されるレベル』のようなものとは言えないだろう。

それでは、昨夜、テレビの中継を見ながら撮った何枚かの写真を使いながら、トランプ大統領の演説がどのようなものだったのかを、振り返ってみよう。
(ただし、この中継画面につけられたテロップは、あくまでもCNNのものであり、そこにCNNの価値観が反映しているのは当然のことである。)

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場所は、ニューヨークの国連総会。
時刻は、アメリカ東部標準時間で10時過ぎ(演説は全体で40分超。通常、この手の演説は15分くらいらしいので、かなりオーバーしたことになる)。

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トランプは、最初のほうでは、『アメリカは、自らの価値観を誰に対しても押し付けるつもりはない』と、どちらかというと、『低姿勢』のトーンで話し始めた。
これは、もちろん、『自由、民主主義、人権』などの価値観の浸透・波及を掲げてきたオバマ外交に対する、アンチテーゼの展開であろう。

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しかし、それと同時に、アメリカは第二次大戦後、『マーシャル・プラン』でヨーロッパの復興に貢献したことを強調し、『国際連合』もまた、アメリカの世界に対する貢献、国際協調のなかで、構築されたのだと主張していた(つまり、『国際協調』を全く否定しているわけではない)。

この写真のテロップでは、このようにアメリカは、『国際協調』もするが、しかしその政策の基本は、『あくまでも、アメリカ・ファーストである』という。
この後には、『皆さんの国も、それぞれ自国ファーストだろう』などとも言う。


この写真は、この男は何を言うのだろうと、『心配そうな?表情』を浮かべながら、演説を聞く各国代表。
(おそらく、安倍首相の国会内での演説などと異なり、このスピーチは事前に演説内容が、プリントされて配布されるというようなことはなかったようだ。)

トランプ大統領の演説は、いつもながら、平気で矛盾したことを言う。
(基本的に、アメリカの自分の支持者向けの内容みたいなものだから、彼の支持者の『頭』のなかで、それが矛盾していると受け取られなければ良いようである。)

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彼は、『アメリカの価値観を押し付けない』と言いながら、例によって、ブッシュなみに、世界の国々を、『良い国々』と『悪い国々』に分類し始める。
しかも、幾つかの『ならずもの国家』を実名を挙げて非難・攻撃し始める。

この『ならずもの国家』というのが、まだしも『北朝鮮』だけなら、ある程度、話としては分かる。


しかし、国連総会初演説であるため、自分の世界観を全面展開しないと、アメリカの支持者の手前具合が悪いということなのか、北朝鮮以外にも、イラン、シリア、ベネズエラなどなど次々にやり玉に挙げていく。
『イスラム過激派』も非難していたが、それは、『イスラム』と『イスラム過激派』の区分が、それほどきちんとなされていない非難の仕方だったようにも聞こえた。
(ここでは、とりあえず、『北朝鮮』非難の部分までを以下、紹介する。)

イメージ 7


ここで、北朝鮮代表団の一員らしき者の姿も写っていた。
しかし、本日のネットのニュースを見ると、北朝鮮代表団はこのトランプの演説の前に、『抗議』の意味を含めて退席していたと報ぜられていた。
(すると、この人物は、『代表団』ではなく、単なる『記録要員』ということか?)


イメージ 8


たしかに、トランプは、罵倒の限りのような演説をしたいた。
金正恩を揶揄して、『ロケットマン』と呼び、『ロケットマンは、自殺行為の任務を進めている』(直訳するとこうなるが)と言い放った。
(この調子だと、安倍首相もどこかで、『ゴルフ・マン』とか、『ATM』、あるいは『たいこ持ち』などと揶揄されている可能性もある。)

さらに、このままでは、アメリカは軍事攻撃に踏み切らざるを得なくなり、そうしたら、『北朝鮮は完全に破壊される』と断言した。
このように、トランプが言ったときに、会議場内にどよめきが起こった。
(ちなみに、この演説では拍手は、ほとんど起きていない。最後にやや儀礼的な拍手はあったが…。

また、多くの参加者が、眉をくもらせて、あるいはうつむいてトランプの演説を聞いているのに、ただイスラエルなどが、にこにこして聞いていたのは、印象的だった。)


普通、いくら相手が、『挑発してきている』とはいえ、一国のトップが、しかも国連総会というような公式の場でもって、このような露骨な揶揄と恫喝を行うことは、考えにくい。
ここは、やはり、トランプという特異な政治家が、アメリカ大統領に選出されてしまったがゆえの、『悲劇』(喜劇?)なのであろう。

北朝鮮の首脳が、トランプの言うことを100%真に受けて、(いわば)『逆切れ』などしたら、大変なことになる。
まあ、それほど『愚かではない』ことを、祈るばかりだ。

疑いもなく、世界にとって『脅威』であるのは、金正恩もトランプも同じことである。
(つづく)






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