北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨日(20日)、横浜市内の自宅から藤沢駅(JR・小田急線)まで出かけて行って、安倍首相の演説を今度の選挙で初めて聞きに行ってきた。


(今日も、自由が丘駅あたりにまで出かけて、立憲民主党の枝野代表の演説の様子でも見に行こうかとも思ったが、雨が降っているし、風邪気味ではあるし、ということでヤメにした。

もしかしたら、最寄りの駅前か隣の駅前のコーヒーショップにでも、また出かけて、そこでブログの記事を書くか、新聞などでも読むことになるかもしれない。何となく、回りに人の気配があったほど、ブログの記事を書いたりする気分が盛り上がってくる。

書きたいもののテーマは、まだ幾つか残されている。
それにカミサンが、一足先に台湾に帰ってしまったので、今は、私一人だけだ。)


さて、前の(藤沢の)記事のコメント欄に真鍋雄太郎さんが、自民党の候補者の星野氏もそうだが、安倍首相も『あまり覇気がないように思えました』と書かれていた。
それに対して、私もコメント欄で回答したが、さらに(関連する)思いを書いていきたい。


たしかに、安倍首相の演説(15分くらいだっただろうか、もう少し長かっただろうか)は、あまり強烈な印象がなかった。
話の『間』の取り方も良くない、と感じた。

何となく、決められたフレーズをただ繰り返しているという感じで、あまり聴衆の反応をたしかめたりもしないで、言葉をつないでいた。

要するに彼の言っていたことは、『景気は良くなった』『この道をさらに進めよう』『この国を守るためには、無責任な野党にはまかせられない』というようなことだけである。

『安全保障』に関しては、北朝鮮のことを前面に出して、強調していた。
『憲法改正』のことも言っていたと思うが、さほど印象に残っていない(私は、演説を聞くとき、時にはメモを取りながら聞くが、この日はメモを取っていなかった)。

印象に残っているのは、『外国人観光客が来て、日本人以上に金を落とすという話』など。
要するに、『金を一杯使うから、外国人が来てほしい』というさみしい話である。

もちろん、一般的に日本人でも外国に行った場合のほうが、金を使う傾向があるような気がするが、それにしても日本人観光客が国内で使う金(の総量)が、少ないのは一般の日本人に『余裕』とか『将来への展望』がないからである。
そうなっているのは、どこに問題があるのか、を考えるべきだろう。


また、例によって、『全国すべての地域で有効求人倍率が1を超えている』などと言っていたが、これはある意味では、『労働力不足の深刻さ』を意味しているだけである。
単純に『有効求人倍率』が高ければ高いほど良い、というようなものではない。

彼は、『有効求人倍率』が1を超えていれば、誰でも『仕事を選べる』というようなことを言っていたが、そうではあるまい。

例えば、『コンピュータ・ソフトのプログラミングができる人材』を求めていても、仕事が欲しいという人が、『コンピュータのデータ入力はできるが、プログラミングはできない』という人ばかりであったら、そういう人たちは、『仕事にありつけない』のではなかろうか?

企業にとって、とりあえず『データ入力ができる人材』を採用しておいて、そういう人たちにプログラミングの勉強をしてもらって、戦力として育てていく、そんな余裕のある企業は、非常に少ない(ほとんどない)ことだろう。


そのように考えると、『有効求人倍率』が高いということは、『必要な一定の職種の人材の不足』を意味しているものであり、それはそれで大変なことになっているのだと思う。

また、現在、続いている『株価の続騰』にしても、『外国人投資家の買い』が多いというが、いかなる要因によるものか(首相官邸の意を受けて、選挙対策のために、日本株の『買い』を続けているものか?)分からないし、相場操縦で儲けようとしている者もいるかもしれない。

『株価急騰』でもって、景気の安定が定着した証拠とは言いづらい。


私は、いろいろ彼の話の内容を振り返ってみて、もしかしたら、安倍首相は今度の選挙に入ってからも、実はこれまでも、こんな調子のさえない演説をしていたのかもしれない、と思った。

NHKなどのテレビのニュースで流されるのは、もっとも調子の良い部分をつなぎ合わせたものに過ぎない。
だから、編集によって、いい調子で演説しているように見えても、本当はどうだか、わからない。


それに、安倍首相という人は、『敵』が登場すると、ムキになったり、張り切るタイプではあるが、この張り切りも(告示後の初演説などの)節目の時には、めいっぱい頑張って演説したのであろうが、それ以外は、どうだったか(うまく持続できたのか)分からない。

しかも、最近では『自公で圧勝するのでは?』という『選挙結果予想』が軒並みされている。安倍首相としても、あるいは、緊張の糸が切れかかっているのではなかろうか?


本来であれば、彼は、『憲法9条を軸とした憲法改正の提案』をもっと鮮明に行うべきところだろうが、そんなことをすれば、『寝た子』を起こしてしまう。
国民の『憲法改正(改悪)』を巡る警戒感が一挙に出てくることだろう。

だから、そんなことはしない。
ただでさえ、安倍首相が『北朝鮮における緊張』をやたらに煽っているのは、自分に有利に利用しようとしてではないか、という疑惑が高まっている。

北朝鮮というのは、アメリカを相手にしたいと思っているだけではないか?
アメリカに、北朝鮮の現体制を滅ぼすという姿勢を転換させたがっているだけではないか?
そのような疑問が、国民の間に広がっている可能性が高い。

だから、安倍首相としては、なるべくは、『安全保障』と『憲法』などについて、あまり深堀りしないで、経済問題などを前面に出しながら、選挙戦で訴えていきたいところであろう。
(ところが、その点においても、『アベノミクスは失敗しているのではないか?』『安倍首相は、どんどん日本の財政を破綻させていくだけではないか?』という疑いが浮上している。)


安倍首相としては、いつもそうだが、『左派勢力』とか『希望の党』とか(あるいは、『北朝鮮』や『中国』とか)何でも良い、とにかく『敵というものの姿』を演説の聴衆の前に浮かび上がるようにさせて、それと『懸命に戦っている自分の姿』を対比させて、それで聴衆を『マジック』にかけてしまおうというのが、この人の『定型パターン』である。
だが、しかし、再び政権の座に復帰してからでも、もうすぐ5年近くがたとうとしている。

安倍首相の『演説の仕方』『政治のやり方』にあきあきしたという思いの有権者も多いのではなかろうか?
現在では、『世論調査』というものを行って、そして『安倍内閣を支持しますか、支持しませんか?』と聞くと、(『朝日新聞』の19日付記事によれば)内閣支持率は38%(前回の調査では40%)、不支持率は40%(前回は38%)になっているということである。

しかし、同じ『朝日』の調査で、<安倍首相に今後も首相を続けてほしいかを聞いたところ、「続けてほしい」34%で、「そうは思わない」が51%と半数にのぼった。>という。


私は、『世論調査』とか、『内閣支持率調査』とかそのようなぎょうぎょうしい『方法』でなく、もっとずばり、『安倍首相は好きですか?』『安倍首相は信頼できると思いますか?』『安倍首相にいつまで、総理大臣を続けてほしいと思いますか?』などとストレートに聞いていけば、違った回答が出てくる可能性があると思う。

特に、今回の『世論調査』とか『選挙情勢予想』などを示しながら、『どう思いますか?』と聞くことがもしできたとしたら、『安倍首相は、もういいです』『ほかの人にそろそろ変わってほしいです』という回答が、予想以上に多いのではないかと感じている。

たしかに、『野党』が政権を構成することに対する『不安』が高いのは事実だろう。

しかし、国民の多くの気分としては、『自民党の政権は、現在の野党の政権よりも良い(かもしれない)』、しかし、安倍首相の継続は、『そろそろ勘弁してほしい』というのが、本音ではなかろうか?


だから、(これは既に言われていることであるが)自民党支持者であっても、下手に自民党に圧勝させてしまうと、『安倍政権が続いてしまう』ということを恐れている人たちは、たとえ、小選挙区において、自民の候補に投票することがあったとしても、比例区においては、(自民党に『お灸』をすえるために、また、安倍首相に批判票を投じるために)『立憲民主党』に入れてみようという人たちが続出する可能性があるのではないか、と思う。

これまでも、今まで『共産党』に投票したことがなかったけれど、『自公政権』にお灸をすえるために『共産党に入れる』人たちが出てきている、といったことが伝えられてきた。

しかしむしろ、(自民党支持の人たちにとっては)『立憲民主党』のほうが、『共産党』よりもさらに(投票の対象とする)ハードルが低いであろうから(それに、『機関決定』にしたがって、全員が一致して行動する)『共産党』という組織政党よりも、『立憲民主党』みたいな、ある意味では『いい加減』で、『人間臭い』政党のほうに親近感を抱く人々も、多いことだろうから、私は、『立憲民主党』に対して、(少なくとも)『比例区』で加速度的に票が集中し、それが意外と、『選挙結果』に大きく影響してくる可能性があると思っている。

だから、私が昨日(20日)、藤沢の駅頭で感じた『気分』『雰囲気』というものは、決して『無視できないもの』のような気がしている。


なお、もう一つ、付け加えておくと、駅頭で遭遇した女子高生2人について、かなり『軽い印象』を与えてしまったかもしれない。

しかし、彼女ら(少なくとも、そのうちの一人)は、安倍首相の演説を聞きながら、突然、こんなことを言い出した。
『政治家って、本当に、自分の思っていることをそのまましゃべっているのですか?』
うまく再現できないが、こんな質問だった。

私は、これが、安倍首相の言っていることについて聞いているのか、それとも違うのか、よく判断ができなかった。
それに、私たちの周りには、明らかに安倍首相支持で、『動員』で集まれたというような感じの人間もかなりいた。

だから、少しオブラートに包むような感じで、
『政治家っていうのは、どういう政党の人でも、多少、自分たちに都合の良いように話をする習慣があるものなんだ。だから、そのまま、信じない方がいいと思う。』
こんな趣旨のことを話した(これは、私としても、別に『嘘』を言っている気はしない)。


これの少しあとだったか、彼女らの一人から(これが先ほどの『質問?』をした子と同じかどうか、よくわからない)、『私のお父さんって、共産党が大好きなんです』と、何だか、『家庭の秘密か何か』でもカミングアウトするような調子で話された。

こういう流れを振り返ってみても、彼女たちは、(安倍首相を含む)『政治家というもの』をあまり信じていないのだろう(まあ、小池百合子氏の言動を見ていれば分かるが…)という気がする。


それと同時に、『協調性をやたらに重視する』、例えば高校のような日本社会の中で、『あまり回りから、変わっている人だと、思われたくない』と感じつつ、他方で『何がホントウなんだろうか?』と『好奇心』というアンテナを、少し伸ばしているというのが、彼女らの現状ではなかろうか?

ともかく、『自分の意見を持つことを、これまで奨励されず、むしろ抑圧されてきて、さらに教師たちの言動自体が、かなり管理されてしまっている』学校という社会のなかにいる高校生の一部に、突然、『選挙権というもの』が与えられてしまって(それも、むしろ、政権側の都合もあって、『国民投票』を成功させるために、付与しているような気もする)、とまどっている様子が感じ取られる。
(もっとも、昨日の彼女らは、まだ18歳ではないと思うが…。)







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北朝鮮の脅威云々を言うならば、
韓国にアウトソーシングして企業が、
粛々と仕事をしている事実に、何故気がつかないのか?
騙され易い日本国民ですね〜

2017/10/21(土) 午後 3:04 [ 短足おじさん ] 返信する

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> 短足おじさんさん
まあ、騙されていない国民もいるかとは思いますが、あまりにも『同調性が高すぎる』『おとなしい』国民性なもので(幼稚園に入ったころからそのような教育を受けているので、やむを得ない側面もありますが)、こんな風になってしまうのでしょうか?
まあ、立憲民主党がいわば『ちゃぶ台返し』みたいなことをやってのけたものも、良い傾向だと思っています。

2017/10/21(土) 午後 4:40 [ 北京老学生 ] 返信する

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