北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きである。

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櫻井よしこ氏の主宰するらしい『言論テレビ』で流されたこのコンテンツ(58分の動画)は、どう考えても、前回紹介した『産経新聞』1月1日の紙面に掲載された『座談会』と同一のものであるようだ。

ところが驚くのは、その冒頭、次のような場面があることだ。
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つまりあたかも、『首相官邸』でこの座談会が収録されたかのような装いをこらしている。
(前にも書いたように、『産経新聞』では『首相公邸』となっていた。)


『首相官邸』と『首相公邸』とは大きな違いがある。
同じ敷地のなかに両者はあるが、『官邸』は首相(総理大臣)としての『公務』を行う場所である。
『公邸』は、首相の住まいである(もちろん、首相の私邸は、別にある。これまでは、ほとんど首相公邸で泊まることはなかったとされている)。

安倍首相(あるいは安倍昭恵夫人も含めて)は、森友学園、加計学園いずれの問題でも『公私混同の疑い』が強く非難されてきた。
だが、再び、この『言論テレビ』(櫻井よしこ氏)が、『首相官邸』で座談会が行われたかのように偽装することを許している。


実際は、どちらで行われたのか?
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これは、『産経新聞』(12月26日)に掲載された『安倍日誌』。25日の安倍首相の動向が書かれている。

これを見ると、
<3時23分、官邸発。24分、公邸着。ニッポン放送と産経新聞掲載用にジャーナリストの櫻井よしこさんらと対談。4時31分、公邸発。32分、官邸着。>
となっている。

『官邸』と『公邸』をはっきりと区別したうえで、『公邸』で対談が行われたことを示している。
(ただし、『ニッポン放送』とあるが、『言論テレビ』は出てこないが…。)

また、『朝日新聞』の同様な情報を伝える『首相動静』という欄を見ても、同じように『官邸』と『公邸』を区別した記述になっていた。

櫻井よしこ氏が、仮に『ジャーナリスト』であるならば、『官邸』と『公邸』を区別することは、常識であり、まさに『ファクト』にかかわることであろう。


それ以外にも、この座談会の動画を見ると、おかしなことがたくさん出てくる。
代表的なものとして(しかも、誰も否定できないものとして)、こんなことがあった。

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この人は、前回も紹介したように、平成14年(2002年)から9年間、NHKの気象キャスターを担当していたという半井小絵さんである。『産経新聞』の記事では、『気象予報士・女優』という肩書になっていて、『真相深入り!虎ノ門ニュース』のコメンテーターとも書かれていた。

ところが、この人、『産経新聞』によると次のように発言したことになっている。

<半井  首相はプーチン露大統領やトランプ米大統領ら癖のある外国首脳と親しいので「猛獣使い」とも呼ばれているそうですが、何かコツがあるんでしょうか。>

しかし、先の『言論テレビ』の動画を見ると彼女は、『プーチン首相、トランプ首相…』と『首相』を連発している。
(あまりにも、勢いよく、『プーチン首相、トランプ首相』というので、誰も訂正しようとはしない。うっかり訂正すると、『えっ、首相と大統領って違うんですか?』などという反応が出てくるのを恐れたのかもしれない。)

その後の発言(ちょっと、こわごわという感じで、トランプ大統領などと呼んでいた)の様子を見ても、この人は、『政治』については全くの素人のようである。

現に『産経新聞』の記録を見ても、次のような発言をしている。

<半井  私は2〜3年前まで政治にほとんど興味がなく、頭の中は「お花畑」だったんですが、それに気づいてやっぱり現実を見なきゃと思いまして。でも、まだ多くの国民は北朝鮮や中国の脅威という現実に目を向けていません。>

このように彼女は、いわば『目覚めた』『自覚し始めた』人間として語っているのだが、どうやら、この『座談会』で馬脚があらわれてしまったように、彼女は『首相』と『大統領』が違っていることも、十分、理解できていないようにしか思えない。

そのような人物を、『論客』として呼んで、『憲法改正』の意義を語らせるというのは、明らかに無理が存在している。


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その他、『沖縄・政治活動家』という肩書で登場した我那覇真子氏にしてもおかしなことを述べている。

彼女は、産経新聞の記事のうえでも、次のように述べている。

<我那覇  マスコミは「オール沖縄で反基地だ」と報道しますが、私の住む名護市でも多くの人が米軍基地に理解を示しています。その証拠に沖縄県11市のうち9市は保守系市長なんですよ。

今日、初めて安倍首相とお会いしましたが、こんなに人相のよい、かっこいい首相が、沖縄の新聞ではいつも怖い顔で登場するんです。私たちは印象操作されてるなと思いまして。>


しかし、沖縄の(彼らからすると)『問題』であり、『特徴』といえるのは、そもそも翁長知事のようなもともと『自民党』の中心的な人物であった人が、『オール沖縄』を唱え、沖縄の基地の問題を鋭く提起する立場にたっていることなのである。

それを『沖縄県11市のうち9市は保守系市長なんですよ。』などと言ってみても、全くずれているという気しかしない。
(問題のとらえ方自体が、現状から大きく遊離している。)


最後に、なぜ、安倍首相がこのように、櫻井よしこ氏らに『サービス』しているかということであるが、次のような『やりとり』があった。

<田北  首相は昨年5月3日、9条を堅持した上で自衛隊を明記する改憲案を提案しましたが、今後の展望をどう描いているのでしょうか?

安倍  櫻井さんのセミナーで憲法改正に関する私の考え方を述べさせていただきました。残念ながらこれまで憲法議論は進んでこなかったんですね。

自民党は党是である憲法改正を進めていく責任があります。過去5回の国政選挙で公約に掲げてきましたからね。私はまず一石を投じて議論を活性化させようと思いました。党内議論は活発化し、国民の皆さまにも野党にもご注目をいただいていると思います。

櫻井  あれはすごいくせ玉でしたからね。

安倍  政治は現実ですから、いくらやりたいと言っても改憲の発議には衆参でそれぞれ3分の2超の議員の賛成が必要です。相当高いハードルです。その後、国民投票というもっと高いハードルがあります。(略)>


思い起こしてみると、昨年5月3日、安倍首相が、『憲法改正=改悪』の私案をいきなりぶち上げたのは、『第19回公開憲法フォーラム』という会合の場である。
これは、『民間臨調』と『美しい日本の憲法をつくる国民の会』の共催で行われたもので、櫻井よしこ氏も中心人物としてかかわっているものであった。
(それで、安倍首相は『櫻井さんのセミナーで憲法改正に関する私の考え方を述べさせていただきました。』と語っている。)


つまり、櫻井よしこというのは、(もしかしたら、まだ多くの人が考えているかもしれないような)『笑い話』の登場人物では、もはやない。
日本の『悲劇』をもたらしつつある『悲しい現実』の登場人物なのである。

さらに、上記、引用部分で櫻井よしこ氏は、改憲私案のことを『あれはすごいくせ玉でしたからね。』と言って、その後、一同で笑いが起きるという場面がある。
つまり、彼らは『くせ玉』(インチキな改悪)であることを百も承知で、ともかく、『日本国憲法』に少しでも手を付けて、『改憲の慣れ』をつけさせれば良いと考えているのである。

安倍首相や櫻井よしこ氏らをいつまでも、『笑い話の対象』としている限り、この策謀に反対する側には、『油断』が潜んだままの状態で終わってしまう。

もちろん、むやみに『恐怖』する必要はない。
(大抵、『油断』していた者は、その後、『現実』に気が付くと、その次の段階では、やたらに『恐怖』を抱き始める。)

しかし、正しく『敵』をとらえ、(必要な)反撃をしていかなければならないと言えるだろう。







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