北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。

安倍首相の施政方針演説を聞いたのは22日だから、3日前のことになる。その後、衆参両院本会議での代表質問も始まっている。

だから、22日のあとも何度か安倍首相の答弁を既に聞いているのだが、この人物は、本当に『煮ても焼いても食えない人物』という思いを強くしている。

ということは、ツイッターなどで苛立ちを隠さずに、『安倍首相に対する感情的な批判』(ひいては、安倍首相を『許容?』している日本政治あるいは日本の国民への批判)を繰り返しているような人の発言を(よく)見かけるが、そのような対応の仕方では、かえってこちらが、『ドツボ』にはまってしまう危険性がある、と感じる。

まあ、私もどうしたらいいのか、よくわからないのが現状だが、ともかく『安倍がバカだ』とか『日本国民がバカだ』とかそれだけ、何べん繰り返しても、なかなか埒があかない(『安倍がバカだ』ということを強調しすぎる人は、その次の瞬間に、『日本国民はバカだ』(これは、欧米諸国の国民と比べて『民度が低い』?ということらしい)そして、『私は日本を見捨てる?』と書く傾向があるので、極めて危険な感じがする。


ともかく、ここでは安倍首相の施政方針演説に対する『批判』をひととおり書いておきたい(なお、私は当然、安倍首相の『憲法改悪』に対する批判を心に抱きながらこれを書いている。毎度、そのことを書かないと、『違うのでは
ないか?』と疑う人もいるかもしれないが…)。

この記事では(特に『中篇』以降は)『沖縄』について安倍首相が語っていることを中心に取り上げている。それは、私が11〜15日まで沖縄旅行をしてきて、現状では特に沖縄で、日米安保あるいは、日本と朝鮮半島の情勢に関する問題が濃縮して表れているという気がしているからだ(また、3月には、先日、新聞報道がされたように、天皇がいわば『退位前、最後の大きな訪問地』として沖縄を訪れることが公にされている。これもまた、極めて『象徴的な事態』のような気がしている)。

『中篇』で取り上げたこと以外に、安倍首相は、この演説のなかで、『沖縄』について次のようなことを語っていた。
かなり、長文になってしまうが、ここで、ひととおり紹介しておきたい。
(読むのが面倒な人は、『飛ばし読み』でも構わない。)

『6.外交安全保障』のパーツで。
<3年前、私たちは平和安全法制を成立させました。北朝鮮情勢が緊迫する中、自衛隊は初めて米艦艇と航空機の防護の任務に当たりました。互いに助け合うことのできる同盟は、その絆を強くする。
皆さん、日米同盟は、間違いなく、かつてないほど強固なものとなりました。>


<我が国の外交・安全保障の基軸は、これまでも、これからも日米同盟です。
トランプ大統領とは、電話会談を含めて20回を超える首脳会談を行いました。個人的な信頼関係の下、世界の様々な課題に、共に、立ち向かってまいります。

先月末、沖縄の米軍北部訓練場4千ヘクタールが、戦後、70年余りの時を経て、土地所有者の皆様の手元へ戻りました。本土復帰後最大の返還です。地位協定についても、初めて、環境と軍属に関する二つの補足協定を締結しました。

これからも、日米同盟の抑止力を維持しながら、沖縄の方々の気持ちに寄り添い、基地負担の軽減に全力を尽くします。米軍機の飛行には、安全の確保が大前提であることは言うまでもありません。米国に対し、安全面に最大限配慮するとともに、地域住民に与える影響を最小限にとどめるよう、引き続き、強く求めていきます。


学校や住宅に囲まれ、世界で最も危険と言われる普天間飛行場の全面返還を一日も早く成し遂げなければなりません。最高裁判所の判決に従い、名護市辺野古沖への移設工事を進めます。
移設は、三つの基地機能のうち一つに限定するとともに、飛行経路が海上となることで安全性が格段に向上し、普天間では1万数千戸必要であった住宅防音がゼロとなります。安倍内閣は、米国との信頼関係の下、沖縄の基地負担軽減に一つひとつ結果を出してまいります。>

このように、(比較的)多くの言葉を割いて『沖縄』について語っている。
しかし、現状、沖縄で起きていることと比べると、とんでもなく、ズレている。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

これらは、『沖縄タイムス』の1月7日、9日、24日の紙面である。

沖縄では、今月に入って、3回も普天間飛行場所属の米軍ヘリコプターが『不時着』を繰り返している。
(『不時着』というと聞こえが良いが、『墜落』と紙一重の差の事態のようだ。)
しかも、こうした飛行機事故の原因が『不明』のままに、飛行が再開されて、こうした事態が繰り返されている。


これに対して、安倍首相が言っていることは、『皆さん、日米同盟は、間違いなく、かつてないほど強固なものとなりました。』というように、日米同盟の『絆』の強さの誇示である。

そもそも、『日米同盟』は日本の国民の安全を守るために存在することで、日本の国民としては、その『意義』を感じうる。
それが、今回のように、沖縄の米軍基地の存在が、沖縄の人々の安全な暮らしを脅かすようでは、まったく『本末転倒』である。


しかも、安倍首相は、こうした『普天間飛行場』に関連した事故の多発をもって、『辺野古新基地建設推進』のための『必要性』を訴える材料として利用している。

『普天間飛行場』と『辺野古』とは別問題であろう。
『辺野古』については、単に普天間飛行場の基地機能を『移設』するというよりも、この機会に、一挙に『新基地建設』を進めようという色彩が強い。

そうでなければ、どうして辺野古の海を大規模に埋め立てて、最新鋭の大規模な基地を建設する必要があろうか?

仮に『辺野古』のことを置いておいたとしても、『普天間』関連で事故が多発している現在、『普天間』の事故原因
の解明と緊急対策の実施が急務である。
それなのに、事故に関して全く原因究明が進まないままに、問題とされたヘリコプターと同型機の再飛行がいとも簡単に繰り返されている。

誰が考えても、日本政府は、沖縄の人々の安全を守るための措置を十分に行っていないのでは…。
再び、沖縄の人々を『差し出し?ながら』、それをテコとしつつ、自らの野望実現を目指しているのではないか?
そのような『疑念』が拡大したとしても、無理からぬと言えるのではなかろうか?

<学校や住宅に囲まれ、世界で最も危険と言われる普天間飛行場の全面返還を一日も早く成し遂げなければなりません。最高裁判所の判決に従い、名護市辺野古沖への移設工事を進めます。>

安倍首相は、このようなことを言っているが、『普天間飛行場の全面返還』が成し遂げられなくとも、『危険な飛行の停止』を実現することは可能である。

『最高裁判所の判決』を自らの政策遂行の『免罪符』としているが、『政策』が人々の気持また、『立法府』に関連した各種選挙が、選挙民の気持ちに沿うとはどういうことなのかを、一つのバロメーターとして示しているはずである。
(結局、安倍首相は、この演説の前段において、『アジアのハブを目指し沖縄の振興に引き続き取り組んでまいります』などと言ってみても、あるいは、『沖縄の方々の気持ちに寄り添い』などという言葉を何度繰り返してみても、最も当面、重要な緊急的・中心的課題に対する取り組みができなければ、それこそ『へそのない政策』『誠意が抜け落ちた政策』と言わざるを得ない。)


先日、沖縄の南城市長選において、現職候補(沖縄の保守系市長会のリーダー的存在)が『たった65票の差』で敗北したのは、まさに、こうした沖縄県民の気持ちを『読みそこなった』『自らの地盤の強さにあぐらをかいていたから』であろう。

安倍首相も、こうした事故の繰り返しのなかで拡大している、『米軍基地は何のためにあるのか』『安倍首相は、トランプ大統領に対して、へつらうことしかできないのか』といった疑問に対して、(仮に)効果的に対応することができなければ、自らの『統治の正当性』に対する疑問も一挙に拡大しかねない状況だということを認識すべきだろう。






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