北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。

つくづく感じるのは、安倍首相というのは、実に『悪運の強い』男だということである。

名護市長選の投開票日の翌日の2月5日(昨日)、佐賀で陸上自衛隊の戦闘ヘリコプターが墜落した。また、本日(6日)の東京の株式市場では、2日連続して大幅な暴落(本日は、一時、1000円以上の下落)である。

佐賀の墜落異事故に関しては、日本の本土の人間(私も、今は台湾に住んでいるが、基本的に横浜に住民票のある人間だ)も沖縄の人々の味わっている『恐怖』を一瞬だけ覚えたかもしれない。
しかし、(私の見るところ)佐賀の件に関しては、メディアは沖縄の出来事以上に大きな扱いで取り上げているようである。

また、株式の下落について言えば、ニューヨーク株式市場での暴落を引き継ぐもので、既に先週末、ニューヨーク市場は暴落していたから、今週になれば、東京の株式市場が暴落することはわかりきっていた。

さらにいうと、こうしたことが仮に、先週の金曜日に起こっていたとしても、名護市長選の結果は変わらなかったかもしれない。何しろ、3458票という票差(投票総数が37524票という選挙では)は、一日で覆すには、あまりにも大きすぎる。
(もう一つ、付け加えると、安倍首相が『悪運が強い』ということが、日本にとって、そして沖縄にとって、『幸運である』とは決して言えないということである。)

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本日の『沖縄タイムス』と『琉球新報』にざっと目を通したが、名護市長選を振り返る記事の冒頭で、まったく同じ話を紹介している。

代表して、『沖縄タイムス』の記事の冒頭部分を紹介しよう。

<「背筋が凍った。かなりの緩みを感じる」
名護市長選告示の1月28日。稲峯進氏の応援で名護入りした翁長雄志知事が選対幹部にげきを飛ばした。
届け出から数時間が経過しても、選対が法定ポスターを張り切れずにいたことを知ったことが理由だった。

「知事がぶち切れた」
知事が激怒したエピソードは選対内で一気に広まり、知事招集の会議が翌29日の夜に急きょ設定された。>


<翁長知事は「名護市長選は知事選よりも大事だ。相手は国。あぐらをかいている人もたたき起こして、1票につながる行動を」と呼び掛け。

「おやじは1票差で負けた。私は1票の重さを身をもって知っている」。
真和志市長(当時)を務めた父、助静氏の選挙を振り返った。>



このエピソードを、『沖縄タイムス』も『琉球新報』も共通して、市長選総括の冒頭に記しているのである。
このエピソードが物語ることは何か?

一口にいうと、稲峯陣営の『緩み』ということになってしまうが、それは二つの要因を含んでいるようだ。

一つは、この『沖縄タイムス』の記事の見出しにあるように、『諦めムード』である。つまり、国が本気で辺野古新基地建設を力で強行している以上、もう何をしても、それには勝てない(ましてや、名護市長の力で何ともならない)のでは?という気持ち。

もう一つは、これと矛盾するように感じる人もいるかもしれないが、『琉球新報』の記事のほうの見出しに付けられている言葉である。つまりは『陣営内の“楽勝”ムード』であり、選挙に対する『楽観論』である。
『琉球新報』の記事には、次のように記されている。

<陣営幹部の一人は、稲峯氏の“人気の高さ”が陣営にとってあだになったと分析する。
稲峯氏が市街地を遊説すると、家から次々と市民が出てきて手を振り応える。
「この雰囲気で負けるはずがないと感じてしまう(省略)」と悔やむ。>

イメージ 3


その他、『沖縄タイムス』の記事には、一口に名護市民といっても、次のような関係があるという。

<新基地建設工事が進む名護市東海岸の旧久志村地域。住民は市街地のある西海岸を「名護」と呼び、自身が住む「久志」と区別する。>


つまり、名護市民の間で、『新基地建設工事の現場と、そうでない場所』(名護市と言っても、面積は210平方キロメートルあり、かなり広い。
(もっとも、私自身、1月に沖縄旅行に出かけた際も、名護市から宜野湾市までしか言っていないので、名護市のことは全くわかっていない。)

こうした『分断状況』というのは、本土でも『原発問題』を巡って一般に見られることである。
発電所の設置される地域とその電気がもっぱら供給される先である都会との『分断』。
さらには、発電所の立地する地域でも、何らかの形での『恩恵』を受けるかどうかによって、またしても『分断』が生じてしまう。

このような『分断状況』に対して、どのようにすれば有効な戦いができるのか?
まだ、『正解』などは出ていない。

だが、(これもまた、ある意味では、『本土』の人間の視点かもしれないが)安倍内閣が進める『憲法改悪』の策動も、いよいよ大詰め、『正念場』に入りつつある。

『憲法の条文さえ変わらなければ、後はどうでも良い』とは全く考えないが、『憲法改悪』の『発議』、そして『国民投票』の実施も、ありうると考えなければならない状況である。
それに対して、どのようにして戦うのか?
それとも、『諦めてしまう』のか?

いずれにしても、よくネットで見かける(今回の名護市長選の総括に関連しても見かける)、何か都合の悪い結果が発生すると、それを『権力の謀略』とか『選挙の不正』にしてしまうような『短絡的な発想』は見直すべきである。
(これは、決して『選挙の不正』はありえない、と主張しているのではない、具体的な事実、根拠を指摘できないままに、『選挙の不正』などを騒ぎ立てるのは、『オオカミ少年』と同じで、いわゆる『ネトウヨ』と呼ばれる人たちの発想と全く同じだ、と主張しているだけである。)


さらに、上記のように『権力の謀略』や『選挙の不正』という主張がうまくいかなくなると、『選挙民の民度が低い』『意識が低い』さては、『日本人はどうしようもない』などと主張する傾向も見受けられる。

これもまた、意味なく『日本人は、世界一、すばらしい』と主張する、いわゆる『ネトウヨ』と呼ばれる人たちと裏表の発想に過ぎない、と感じる。

このほか、名護市長選に関して感じることがないでもないが、あるいは『誤解』であるかもしれないので、このくらいにしておきたい。












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いや、日本人は朝鮮人や中国人に忖度する翁長にブチギレてますから。
。。 削除

2018/2/6(火) 午後 1:12 [ 竹島侵略者全滅希望 ] 返信する

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> 竹島侵略者全滅希望さん
仮に、同じような表現(論法)の土俵に乗るとしたら、アメリカ(トランプ大統領)への忖度を繰り返す安倍首相に、呆れ果てている日本人も多いかと思いますが…。

2018/2/8(木) 午後 6:25 [ 北京老学生 ] 返信する

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