北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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日本に『一時帰国』している間に、映画館で見た6本の映画のうち、一番、最後に見たのが『スリー・ビルボード』というアメリカ映画である。

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私は、3月6日の夜に、109シネマズ二子玉川という東急系列の映画館で、見た。

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これが、記念に購入したプログラムの表紙。

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3月4日に発表された『アカデミー賞』によれば、主演のフランシス・マクドーマンドさんが、主演女優賞を受賞している。

1957年生まれ、アメリカ・イリノイ州出身というから、この映画を撮ったころは、60歳になったかならないか、というころなのだろう。
すごい『存在感』がある。

日本では、女優というと、『すっぴん』という嫌な言葉があるように、常に化粧して化けていなければならないような存在と思われている。

それだけでなく、『一般人』に対しても『すっぴん』という言葉があるように、日本では常に化粧することが求められているようだ。
(化粧品メーカーが大企業として、大きな顔をして君臨している国らしい現象である。もっとも韓国でも、『化粧』が大流行である。)

この人はすっぴんである(もっとも、そういう化粧をしているのかもしれない)。


こんなことを書くと、いかにも、日本人への『アカデミー賞授賞』にケチをつけるように見えるだろうが、今回、日本人が『メーキャップ賞』で『アカデミー賞初授賞』とはしゃいでいるが、あのような極端な『メーキャップ』は、映画にとって『必然の選択』なのだろうか?

映画『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』を見ていないので、何とも言えない部分もあるが、どうにも解せない部分が残るのも事実である。
(日本では、日本人に『大きな賞』が授賞されたら、それに対して決して批判してはならず、『日本人スゴイ』という合唱に合わせなければならない−−口パクでもいいから−−という不文律があるようだ。)


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映画の題名である、『スリー・ビルボード』というのは、街道沿いの(宣伝用の)看板のことである。
フランシス・マクドーマンド演ずるミルドレッドは、娘を強姦殺人で殺され、その犯人を突き止めるために、地元の警察署長の責任を問う看板広告の看板を出した。


そのことが、さまざまな波紋をひきおこし、このミズーリ州にあるという設定の、小さな田舎町の社会の矛盾をさらけ出す、というのがこの映画のストーリーである。


これ以上、筋を紹介するつもりはない。
(日本アカデミー賞の授賞式の模様などを見ていると、平気で映画の筋を必要以上に紹介しているので、どうかと思う。まあ、本場の『アカデミー賞』ではどの程度やっているのか、知らないが…。)

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ただ言えるのは、この映画は、アメリカ社会の矛盾をありのままに描いているように感じることだ。
そこでは、例えば『ヒラリー・クリントン』流の『美しい言葉』は退けられている。


主人公である、ミルドレッド自身が、差別的な言葉を平気でばらまいている。
また、日本の映画では今や、画面に登場すること自体に制限を課せられているのではないかと思われているような、(『小人』という言葉で昔は、表現された)障害者が生身の姿をさらしている。
(ミルドレッド自身が、彼に対して、ある種の『差別者』として登場する。)


にもかかわらず、この映画では、アメリカでトランプ大統領に投票したに違いないような社会階層の人々と、ミルドレッドとの間の、一種の『共闘関係』が描かれている。

しかし、これは一面では危険性をもはらんでいる。
ミルドレッド自身が、トランプ大統領の支持層の一人である可能性もある。


だが、この映画全体として考えると、<ヒラリーVSトランプ>というアメリカ社会の『分裂構造』を乗り越える契機もはらんでいるような気がする。


分裂させられている人々が、お互いの『立場』を思いやり、『共感を寄せる』といったことが描かれている。
ただし、見方によっては、『ミイラ取りがミイラになる』映画のように見えるかもしれない。

また、別の見方によっては、このような映画を作る人たちの『巧みさ』『ずるさ』を感じ取る人たちもいるかもしれない。

それでも、魅力的な映画であることは事実だ。









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