北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨日(27日)行われた南北首脳会談。
台湾に住んでいて、NHKの海外放送で見ていた。

本日付の新聞(いくつか電子版を定期購読しているが)は、まだあまり読んでいない。
私自身は、昨日(27日)の記事にも書いたように、この『南北首脳会談』についての韓国側の報道を、そのまま真に受けることに関しては『懐疑的』である。


北朝鮮というよりも『朝鮮半島の非核化』について合意がなされたというが、今回の南北会談は金正恩委員長にとっても文在寅大統領にとっても、『成功』しかありえないイベントであった。

金正恩委員長にとっては、『米朝首脳会談』こそが『失敗が許されない会談』であり、今回の会談は、その『前段の会談』という位置づけだったからだ。
文在寅大統領にとっては、彼自身が大統領選で約束した『公約』であり、彼が仕えた廬武鉉元大統領の『無念』(2009年に自殺を遂げた)を晴らすためにも、今回の会談を成功させることが、『至上命題』だったのだろう。


安倍首相が、この南北首脳会談に対して、一貫して否定的な態度を堅持している。
だが、そもそも朝鮮戦争がどのようにして起こり、それによって日本経済がどのような利益を得たかを考えると、日本は『朝鮮の平和問題・統一問題』に対して、ほとんど何事もいう権利などないという気がする。

朝鮮半島が南北に分断されたのは、日本が分断される身代わりとしてであっただろう。また、日本は朝鮮戦争で流された『血』によって、『奇跡的な復興・経済成長』を実現した。
こうしたことに対して、本来、日本が道義というものを重んじる国家であるならば、多少、『負い目』に感じ続けるのが、むしろ普通の感情であろう。


ところが、安倍首相が示しているのは、まるで『朝鮮半島が日本の生命線』であるかのような、『戦前の感覚そのまま』である。
安倍首相の傲慢な態度こそ、北朝鮮、韓国いずれの人々をも『反日』『嫌日』の感情に追いやる動機となっている。

これまでのような経緯で、朝鮮半島が分裂状態になった以上、その人々がどのような『統一への道』あるいは『連邦への道』『共存への道』を選択しようが、それは朝鮮半島の人々が、選択すべき事項である。

たとえ、『統一された以降の朝鮮半島』(これは、いつになるかもわからぬ話だが)において、今の北朝鮮の政治を主導している勢力がイニシアチブを握ったとしても、それは日本がガタガタ言ったとしても、どうにもならない話である。
むしろ、安倍首相をはじめとする日本の政治家が、ガタガタ言うほど、そのようなことが実現する方向に傾斜していきかねないというべきだろう。


ともかく、現状において、安倍首相(あるいは河野太郎外相を含めた、安倍政権)の態度がひどすぎる。
朝鮮半島の状況を『国難』であるとして、選挙に利用しまくる。

今回の首脳会談など、状況が彼らにとってうまくなくなると、今度の『連休』には中東を訪問するのだという。
何とかして『外遊』で支持率を回復したい、ということのようだ。

しかし、今度は中東にどれだけ金をばらまき、約束をしてまわるのか?
東アジアにおいてすら存在感のなくなった日本の首相が、わざわざ中東に出向いて、今度は何をしようというのか?

最近の国内政局では、『森友』『加計』『日報』などの一連の疑惑から、ついに財務省幹部の『セクハラ』『パワハラ』問題へと拡大してきている。
ところが、安倍首相はもとより、麻生太郎副総理など、『セクハラ』『パワハラ』で居直る財務省官僚を擁護する発言が世界に発信されている。

『女性が輝く社会』などという安倍政権の主張が、全くの嘘であったことが明らかになっている。
このように自らの政治の正当性が喪失している中で、『隣国の王様も、裸だ』などと叫んだところで、自分の人気が回復するはずもない。

安倍首相がいつ退陣するのか、わからないが、彼が『権力のトップ』の座から転落するのは、『不可逆的』になりつるあると言わねばならない。
また、そうでなければ、北朝鮮などで、『人権』を犯されながらその地で生きている人々に対して、『申し訳ない』という気がする。

日本人は、『裸の王様』安倍首相を一日も早く、辞めさせることで、日本が『価値観』として掲げているものが、本物なのかどうかを世界に対して発信することができる。











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老学生さん、お久しぶりです。
最近は私事に追われ、老学生さんのブログを読むことはできていなかったのですが、今回の記事を始め、多くの記事を投稿し、ネットの世界で健筆を奮っておられ、安心しました。
私が最後にコメントしたのは、おそらく昨年だったと思うのですが、あの頃はミサイルが度々、北より発射され、戦争というものを極めてリアルに恐れる人々も多く見受けられましたが、今ではそれも懐かしく感じるような状況です。あの二人の首脳の抱擁は、世界中に「融和」という言葉を印象付けるには十分なシーンでした。とはいえ、ヒトラーとチェンバレンらによるミュンヘン会談から一年も経たずに世界大戦が勃発したように、今回の件が北東アジアに平和をもたらすかと言えば、それは極めて不透明と言わざるを得ません。老学生さんが書かれている通り、「本番」たる米朝首脳会談の結果如何では、日本人は戦後経験したことのない緊張を体験することになると思われますし、仮に米朝が何らかの合意に至っても、その合意を北が遵守するとは考え難いと言えます。 削除

2018/4/29(日) 午前 8:23 [ 学生A ] 返信する

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ミュンヘン会談といえば、当時、その国際合意をヨーロッパの人々の圧倒的多数が歓迎したのに対して、一貫して強い態度で否定したのは、チャーチルでした。そんなチャーチルの当時の英国人の評価は散々なものでしたが、結果として今では世界史上屈指の名指導者と称えられている訳ですので、歴史というものは奇妙なものです。総理がチャーチルの映画を鑑賞したのも、自身の北への政策とチャーチルを重ねたからかもしれません。
最後に重箱の隅をつつくようで恐縮なのですが、本記事の文中で登場する、朝鮮戦争特需によってもたらされた高度経済成長という趣旨の記述ですが、昨今の研究では朝鮮戦争における特需の効果は限定的であり、むしろ戦争特需により国内産業の自由な発展が阻害されたする意見もあります。また朝鮮戦争中、海上保安庁が日本海で機雷掃海の作業に犠牲者を出しながら従事しており、誤解を恐れず言えば、我が国も戦争の間接的な「被害者」といえるのではないでしょうか。 削除

2018/4/29(日) 午前 8:23 [ 学生A ] 返信する

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> 学生Aさん
お久しぶりです。
私は、チャーチルについては、あまり知らなかったのですが、先日映画を見て、もう少し1930年代の世界について勉強をしなければと少しだけ感じました(なにぶん、怠け者で移り気なもので、どうなるかわかりませんが)。
今回の『南北会談』については、どういうことなのか、きちんと評価すべき、あるいはじっくり状況を見ていないと何がどうなっているのかわからないという気持ちです。

どうも、世間には安倍首相が嫌いなばかりに、その裏返し?として超主観的な世界観を披露される方が、結構、おられるので、人間というのはいろんな考え方の人がいるものだと改めて、感じています。
今日も、これからその観点から記事を書くつもりです。

2018/4/30(月) 午後 2:28 [ 北京老学生 ] 返信する

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> 学生Aさん
つづきです。
朝鮮戦争の特需について言えば、『経済的』に言えば、そうかもしれません。しかし、日本人の『精神史』的に言えばどうでしょうか?
映画『仁義なき戦い』にもあらわされていたように、もっと大きな位置を『精神史』の上で、『朝鮮戦争』は占めているようにも思います。まあ、マッカーサーの占領下で起こった出来事であり、日本人も被害者であるという側面があることは否定しませんが…。
詳細なコメントをいただき、有難うございました。

2018/4/30(月) 午後 2:29 [ 北京老学生 ] 返信する

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> 学生Aさん
『学生A』さん、お久しぶりです。さきほどは、いきなりコメントへの返信を書き出したもので、そこで書けなかった部分を補充します。

今でも、学生をされているのでしょうか?
これまでお書きになっていることを読ませていただくと、研究者、ジャーナリスト、あるいは政治家等々、いろんな人生の選択肢を描きうるような気がしています。

研究者、政治家も良いかもしれませんけど、可能であれば企業などに身をおいて(商社等であれ、マスコミ、出版社等であれ)、組織の在り方、その問題点あるいは、いろんな現場のことなど仮に研究者や政治家などになったら、感じ取ることのできないようなことを体験されるのが、良いのではないかという気がしています。
(まあ、他人の人生にアドバイスができるほどの人間ではありませんが…。自分の人生で後悔というか、若干、反省の気持ちを持っていることとからんで書いています。)

それにしても、佐伯啓思氏の文章や、あるいは西部邁氏のこと、安倍昭恵氏のことなど考えると、(そういえば、あの人はどうしているのだろうかと)時々思い出してました。
お元気そうで、何よりです。

2018/4/30(月) 午後 3:40 [ 北京老学生 ] 返信する

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?做梦都没想到金胖子那???截?干?利落。安倍家的公子哥天壤之別。 削除

2018/5/12(土) 午後 6:18 [ 妙祖英 ] 返信する

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> 妙祖英さん
すみません。中国語、ほとんどわからないもので(以前は、もう少しわかるつもりだったのですが…)。
金正恩(金デブ?)や安倍首相(安倍家のおぼっちゃま?)のことを批判されているらしきことは、感じ取れるのですけど…。

2018/5/22(火) 午前 11:05 [ 北京老学生 ] 返信する

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