北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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去年(2017年)の3月から台湾の台中市に住み始めて、既に1年が経過した。
良く出掛ける場所は、近所の図書館である。

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以前にも紹介したが、『国立資訊図書館』(英語の表記は、National Library of Public Information)という。何と国立図書館である。
これが、横浜の自宅から近所の図書館(横浜市立山内図書館)までの距離(歩いて20分弱)と同じくらいの場所にあるのだから、不思議なものである。


最近、ここは、今年の11月から来年の4月まで開催される『台中フローラ世界博覧会』(一種の『花博』のようだ)に向けて、(台中市内のいたるところで見られるように)『お化粧なおし』が着々と進行している。

前にはなかった、花を飾った広場というか公園みたいなものが、図書館の前に出来ている。
また、(至る所で同様のことをやっているのだが)シェア自転車の整備も進められている。


1年たって気が付いてみると、かなりの回数、この図書館を利用してきた。
(何より、日本語の本が揃っているので、それを片っ端から?読んでいる。)

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ここは、このように本の返却のために、この機械に一冊ずつ入れていくと、それを所定の場所に自動的に分類していく。
(もちろん、どこかで非常に傷んでしまった本などはチェックしているのだろうけど…。)


ここの図書カードに登録すれば、一度に30日間(の返却期限で)、30冊まで借りられる。
いくら何でも、そんなに借りる人もいないだろうと思っていたら、気が付いたら自分でも、現在12冊借りている。
(ほとんどが、日本の本ばかりだけど…。)

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ここには、英語の雑誌なども置いてある。
どうやら、アメリカやヨーロッパなどに留学したいと考える若い人向けのオリエンテーションを兼ねているようだ。
新聞コーナーには、日本の新聞も置いてある(『朝日』と『産経』を置いてある。『産経』があるのは、日本の新聞のなかでは台湾のことを継続的に記事にしているからだろう)。

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それで一番、最近、私がここで借りた本で読んでいたのは、この佐々木譲という人の小説だ。
日本ではたしか読んだことがなかった。

『警察小説』というジャンルなのだろうか。いわゆるハードボイルド小説のタッチも持っているが、この『笑う警官』『警察庁から来た男』というのは、北海道警の不祥事をテーマにしている。

実際に起こり、北海道警察本部の幹部が『内部告発』をした『裏金つくり』の話、あるいは(他の警察でも共通なのだろうが)キャリア、ノンキャリアの『差別』『二重構造』の上に成立している、『情報隠蔽』体質(暴力団とも一部、癒着をしていた)などなど、ちょうど最近の『森友学園』や『加計学園』『自衛隊のPKO日報隠蔽』などの問題とも重なっていて、興味深い。

『笑う警官』というのを借りて読んで、面白いと思って(それを返却する前に)もう一度この図書館に行ったら、同じ作者の『警察庁から来た男』というのも置いてあったもので、それも借りてきて、読んでしまった。


『笑う警官』というのは、もともと14年前、平成16年(2004年)12月に『うたう警官』というタイトルで角川春樹事務所から刊行されたものを、のちに『改題』している(『ハルキ文庫』に収録されている)。
『うたう警官』というのは、『内部告発する警官』という意味の警察内部の隠語から来ているらしい。

『警察庁から来た男』というのは、『笑う警官』に次ぐ『道警シリーズ』の第2作として、平成18年(2006年)に角川春樹事務所から刊行されたもの(やはり『ハルキ文庫』に収録されている)。


佐々木譲という作家は、1979年に『第55回オール読物新人賞』でデビュー。ハードボイルド、冒険小説、恋愛小説、ホラー、歴史小説などさまざまなジャンルの作品を発表してきたが、『いまいち』という状態だったようだ。
ところが、文庫本のあとがきによると、『今から十年前(1998年ころか?)に角川春樹事務所の編集者が、警察小説の執筆を依頼した』ところ、それが大ヒットにつながったらしい。
(私とほぼ同年齢の作家である。)

ただし、警察小説を執筆する前から、各種の賞を受賞していた。
『笑う警官』のほうは、2009年に東映で映画化されているという。


もっとも、『笑う警官』などは、(これがヒットするなどとは思わないで書いている?)作者自身の鬱屈が投影されているような文体が、非常にインパクトがある。


先日、何気なくツイッターを見ていたら、この佐々木譲という人、あまり政治的なことに直接取り組むタイプではないようだが、最近、国会前のデモに参加(取材の意味もあるのだろうか?)しているみたいだ。
ただし、やたら『正義』を振り回しているようでない感じが好ましい。


こういう人の本を読んだりするのも、近所の図書館に日本語の本があまりないから、手当たり次第に読んでいた結果だと思うと、『面白いものだ』という気がする。


日本に住み続けていたら、もしかしたら、出会うこともなかった作品であり、作家なのかもしれない。
『制限がある蔵書』のなかから、読んでいるので出会ったのかもしれない。

(ただし、これを読んでいたら、そういえば昔、若いころにダシール・ハメットのハードボイルド小説『マルタの鷹』というのを読んで、面白いなと思ったことがあるのを思い出した。
もっとも、どういうのを『ハードボイルド小説』というのか、いまだによくわからないが…。)










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