北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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注目の『米朝会談』(朝米会談?)が始まった。

と言うものの今回は、本日(12日)かぎりで一応、終わりのようでトランプ大統領は、今夜、アメリカに帰るらしい。

『1対1』の会談(通訳はつくが)も、予定より遅く始まり、早く終わったような印象で、40分もやらなかったのではないか?
その後、すぐ『拡大会談』に移った。

これは、テレビ中継の映像から見ると、朝鮮側は軍を代表する人物は、交渉メンバーに入っていない。
(アメリカ側もマティス国防長官が入っていないので、双方で合わせたのだろう。金正恩委員長の妹の姿が見えないのは、不可解だが、画面に映らなくとも手前のスタッフのなかにいたのかもしれない。)


おそらく、北朝鮮側のとった映像では異なっているのだろうが、NHKで流れた映像では、金正恩委員長は、(2人だけで会った冒頭場面など)落ち着きがなく『不安』そうにも見えた。
(西側の遠慮のない、カメラの前に立ったことなど、ほとんどないから、『止むをえないこと』ではあろうが…。
その点、トランプ大統領など、『百戦錬磨』というか、アメリカの遠慮会釈もないメディアの攻撃にさらされ続けてきたので、慣れたものである。)


2人の身長の『差』、年齢の『差』などがはっきりと映し出されている。
改めて、金正恩委員長というのは、父の金正日が2011年12月に亡くなった直後、まだ少年のような『無防備な姿』をさらしながら、『国際政治の注目』にさらされていたことを思い出した。
まだそれから、6年ちょっとしか経っていない。


本日の会談のこうした映像を見ていると、何となく、昭和天皇とマッカーサーが初めて会ったときのこと(当時の新聞に発表された写真)を思い出す。

マッカーサーは、『征服者』としてふんぞり返り、昭和天皇はそれまでほとんどの日本人にとって、『御真影』のなかでしか見たことはなかったのであろうが、その『御真影』の権威を打ち砕くような写真が、新聞に掲載された。
北朝鮮では、今回の会談をどのように『編集』して北朝鮮の人民に説明するのか、ある意味では『見もの』ではある。


今回の会談は、ある意味で、アメリカ(トランプの側)にとって、より『リスクは小さい』のだと思う。
どのような結論に達しようと、現時点で北朝鮮が、アメリカを(十分、的確に)攻撃できるようなICBMを開発できていると見る観測は、ゼロといって良いだろう。

北朝鮮は、アメリカを交渉に引っ張り出すために、ICBMや核を開発したのであろうし、そういう意味では、北朝鮮の戦略は、ここまでは『成功』してきているとも言えるのだろう(あの程度の国力しかなくて、よくもここまで『引っ張ってきた』とも言える。)


しかし、今回の『会談』は双方にとって、『失敗』で終わらすことはできない。
しかも北朝鮮にとって、その『失敗』は体制の存亡にかかわる。

『失敗』すれば、アメリカから攻撃を受ける可能性があるだけでなく、従来の『金王朝』を信奉する人民内部からでも、金正恩委員長は(金日成や金正日が築いてきた)『共和国』を売り渡そうとしたのか?という『失望』や『怒り』が噴出する可能性がゼロとは言えないだろう。
(今は、金委員長は、『自分の命をかけてシンガポールに乗り込んだ』というようなストーリーで人々の心をひきつけようとしているのだろうけど…。)


しかし、それだけでなく、トランプ大統領にとっても傷は残る。
彼は、『自分はディールの名人である』という神話でアメリカの国民の(少なくとも)半分近くをひきつけてきた。

だが、G7サミットの状況などで、トランプが『ディール』を成功させることができるのは、『安倍首相の日本』などごく限られた(弱い?)相手だけだ、ということになれば、『トランプの神話』のメッキははがれてしまうことになる。
そして、秋の『中間選挙』で敗北してしまう可能性が高くなってしまう。


そういう意味では、今回の会談は、トランプにとっても、金正恩委員長にとっても『失敗は許されない』会談なのであろう。
であるならば、現時点ですぐに『一致できない部分』はどうするのか?

おそらく、ある種の『枠組みの合意』ないしは『交渉開始の合意』にとどめて、次回の会談のおよその設定などで、今回は、お茶をにごすのではなかろうか?

そのようにしなければ、現在の状況では、(特に)金正恩のほうが持たないような気がする。
(逆に、トランプにとっても、金正恩の体制が持ってもらわなければ、自分の『輝かしいディールの神話』に傷がついてしまう可能性もある。)


北朝鮮は、『体制の保証』を要求しているというが、何も、アメリカが攻撃をしないことだけが『体制の保証』ではないだろう。
下手な内容で『合意』してしまえば、逆にそこで金正恩の権威に傷が付く。
(そもそも、北朝鮮では、日本でいう外務省などというのは、本当に『弱い存在』であり、何よりも軍人たちが、権力を持っているのだという。)

今回、会談を前に『軍のトップ』を大幅に入れ替えたように報道されている。
それらの軍人たちは、(少なくとも、今日の拡大)会談に参加していないようだ。
参加していない軍人たちが、金正恩がこれまでの金王朝の路線を転換させたと判断すれば、国内でどのようなことが起こるかわからない。

例えば日本でも、敗戦時に、あのように『あっけなく』軍部や右翼たちが、白旗をあげるとは必ずしも予想されていなかったのではなかろうか?

もちろん、『日本の一番ながい日』などの本や映画で描かれたように、宮城周辺でも一種のクーデター的な状況が起きていたのだが…。


日本の場合は、少なくとも、それまでの戦争で日本が徹底的に負けたこと、また沖縄で『決戦』が戦われ、広島や長崎に原爆が落とされたという経過があった。
北朝鮮では、どうだろうか?

もちろん、今の北朝鮮は、中国やソ連によって支えられている。その点は大きな違いだろう。
しかし、『体制の保証』ということは、何もアメリカが北朝鮮を攻撃をしてこないこということだけが、『保証』になるのではなく、むしろそうした『からくり』が国内に見えてしまうと、『北朝鮮の体制』は内側から崩壊していく可能性がある。


トランプにとっても金正恩にとっても、今回の会談が、『何の始まり』になるのか、まだ見えていないという気がする。










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