北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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本日(12日)、2度目の投稿だが、ネットで漏れ伝わっている米朝の声明の内容、あるいはトランプ大統領の単独記者会見の内容(前半だけだが)を見て、あきれはてた。
全く具体性もない、抽象的な言葉が羅列されているだけの『空文句』ではないか?

しかも、今後どのような手順で、この交渉を進めていくかの見通しも示されていない。
トランプ大統領の側の担当者は、ポンペオ国務長官だとかかれているが、北朝鮮側のカウンターパートの名前は記されてすらいない。


この調子では、この問題は、『中間選挙』までのネタとして利用されるだけで、それが終わってしまえば、『メキシコとの間の壁の構築』などの話と同じく、トランプ大統領は、『興味を失ってしまう』可能性がある。
(あるいは、逆に、今度は『武力による解決』の方向にふりこが振れていくかもしれない。)

トランプ大統領が、『G7サミット』で『貿易問題』についてあのようなカオス状態になって逃げ出した後に、『朝鮮半島問題』の解決に向かうと言うので、どうなるかと思ったが、結局、これではトランプ大統領という政治家は、複雑な国際問題に対して、他の問題と同様に『本質的な解決能力』を(あまり)持ち合わせているとはいえない人物らしい、という当選した時からの『疑惑』が全く晴らされていないことを、改めて感じるだけである。

この人物は、物事を『単純化』してみせて、『ショーアップ』するのはうまい。しかし、それだけだ。『視聴率ねらい』のテレビの上での『政治家』ならそれで良いのだろうが、彼はそうではない。『現実世界』の『アメリカ大統領』なのである。


金正恩委員長も、自分の『交渉相手』がこの程度の人物であることを知って、『途方にくれる』思いがしたかもしれない。



なお、この共同声明に、北朝鮮の『体制の保証』が書かれているとの話があったが、私がネット上で見た、日本経済新聞のサイトに掲載されたものによると、英語で『President Trump commited to provide security guarantees to the DPRK』としか書かれていない。

これは、アメリカが北朝鮮と相互防衛条約か何かを締結でもしない限り、『体制の保証』の約束をしたとまで言うことはできないのではなかろうか。

なぜなら、前の記事にも書いた通り、今後、北朝鮮国内において、金正恩委員長が逆に、『国体?』を裏切って、アメリカと内通したと考える軍人たちが出てくる可能性もゼロではないような気がするからだ。
(あの韓国のパクチョンヒ元大統領もまた、自らの最側近によって暗殺が決行されたことを忘れてはならないと思う。)


このように、今回の『米朝会談の成果』なるものは、『はったり不動産屋』みたいな大統領と、破綻しつつある(中小企業?の)『三代目御曹司』との間の、ショーアップされた『すごいM&A契約締結』の報道みたいなものである可能性が高くなりつるある。




にも拘わらず、安倍支持者と反安倍陣営の双方(の一部の人々の間)で、この『政治ショー』を歓迎するムードが存在しているのは、不思議なことである。

反安倍陣営のほうは、安倍首相が『かやの外』に置かれるような話であれば、『何でも良い』ということで歓迎している。
特に、もともと中国と北朝鮮は『平和勢力』であるというような幻想にとらわれている人に、このような傾向が見られる。


他方、安倍首相の熱烈な支持者のほうでも、安倍首相とトランプ大統領は、『緊密な関係』にあって、それゆえ、トランプ大統領のやることは『何でも支持しなければならない』と思い込んでいる人は、『拉致問題のことを会談で取り上げてくれて有難う』ということで、トランプ大統領に感謝の意を表明し、またそれをトランプ大統領に実現させた『安倍首相の力はすごい』ということで感激しているようだ。

しかし、今回の共同宣言に書かれている具体的な4項目に触れられているのは、『POW/MIA』のことである。
これは、NHKの和訳によると『朝鮮戦争中の捕虜や行方不明者の兵士の遺骨の回収』のことであり、どう考えても日本の『拉致被害者』が含まれるはずがない。

そもそも、自国の国民の問題は当事国のトップ(つまり、安倍首相)が自らの『政治生命』をかけて解決すべき問題であり、ゴルフをやったり、間接的に金をばらまいて、他国のトップに代わりに交渉してもらうような種類の問題では、断じてない。

それすら分からないで、トランプ大統領に『口利き』をしてもらうことが、安倍首相の『政治責任の取り方』だと考えている人たちがいるとすれば、それは、少なくとも<自称『愛国者』>の言うことではないような気がするのだが、どうだろうか?


少なくとも金正恩委員長は、自分の『生命の危険性』も賭けながら、今回、シンガポールにまで乗り込んだのであろう。
別に、安倍首相に『西郷隆盛の真似をしろ』とまでは言わない(そのように言うべき対象とも思えない)が、自分自身のせめて、『政治生命』を賭けて何事かを成し遂げるくらいの覚悟があってしかるべきではなかろうか?


もっとも、森友・加計の問題を巡っても、みっともない答弁を続けている総理大臣に、そのような『覚悟』を期待するほうがどうかしている、ということになるのかもしれないが…。










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私はそこまで否定的には見ていませんが、合意文書にはちょっと気抜けがしたのも確かですね。

薬師寺克行は「朝鮮半島は擬似的平和状態に入った」と言っていますが(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180613-00224988-toyo-bus_all 〜前半は会談の「成果」に疑問を呈していますが、後半では一定の評価もしています)一時は軍事衝突も時間の問題とさえも言われていたことからすれば「息つく間」ができたことはやはり貴重で、この「猶予期間」をいかに活かすか、だと思います。

2018/6/15(金) 午後 1:20 [ 檜垣 鉄心 ] 返信する

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> 檜垣 鉄心さん
紹介いただいた記事は、まだ読んでません、読んだらその時点でコメントさせてください。
私が、『否定的なこと』をどちらかというと強調するのは、ずっと日本では、『ムード的な温和な論調』が優位を得やすい状況があり、そういう状況は、すべて『安倍首相のような政治家に回収されてきた』(例えば、『戦後70年談話』、『日韓合意』などそう)と言う風に感じているからです。
また、戦前においても(30年代は、現在と同じく、複雑な世界であったと思いますが)ナチスとソ連とが手を結んだり、あるいはナチスに対して融和的な世論が広がる時期がありました。
トランプと北朝鮮とどちらも警戒すべき対象であり、それらが手を結ぶという場合、『警戒心』をみがくのが先であるべきと思います。
こういうものと似たものを現在、感じます。『息つく間』というのは、誰がどのように『息をつく間』なのか、それがさらなる『思考停止』につながらないか、それが懸念材料です。

2018/6/15(金) 午後 1:35 [ 北京老学生 ] 返信する

まあ、私のコメントも合意文書同様、かなり曖昧かも知れません。そこが「ムード的」ということでしょうか。
「トランプと北朝鮮が手を結ぶことに警戒心を磨くのが先」というのは、なるほどとも思います。

2018/6/15(金) 午後 2:09 [ 檜垣 鉄心 ] 返信する

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> 檜垣 鉄心さん
薬師寺氏のご指摘の文章、拝見しました。
書かれていることはわからないでもありません。しかし、私が懸念するのは、日韓の国交回復や米中の国交回復にかかった時間の長さよりも、むしろ比較としては、ペレストロイカをスタートとして、ソ連圏が崩壊して、ユーゴやロシア等で内戦を繰り返し、その結果何が生まれたかということです。
『ソ連』『旧ロシア』の崩壊過程が混乱を極めたために、かえって『秩序回復』『ロシアの栄光を取り戻したい』とする現プーチン政権のような歪んだ権力構造が生まれてしまったのではなかろうか?
『疑似的平和状態』というのは、逆にとんでもないものをそこから生み出す危険性もあるのではないか、ということです。

2018/6/15(金) 午後 4:16 [ 北京老学生 ] 返信する

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