北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

全体表示

[ リスト ]

昨日(12日)、台湾でNHKの海外放送をかなり、長時間見ていた。
ときどき、CNNやら、台湾のニュース番組をチェック。


面白かったのは、『NHKのニュース』、午後7時(日本時間)のニュースと午後9時からの『ニュースウオッチ9』とでかなり論調が異なっていたという点だ。

午後7時のは、米朝会談を『歴史的な会談』と持ち上げ、そのなかで拉致問題がとりあげられたのは、安倍首相とトランプ大統領との強い結びつきがあったからだと、例によって岩田明子記者が登場して解説していた。
これは、安倍首相に寄り添うタッチの番組だったと言えよう。

それに対して、9時のほうは、今回の『共同声明』の内容に注目し、トランプ大統領の自画自賛ぶりとの乖離を指摘していた。
(こちらは、『お祭りムード』とはほど遠い感じで、シンガポールから有馬キャスターが、解説を担当していた。)

このように、(NHKだけとってみても)午後7時と9時とで、これほど違っている。
他の民放の番組は、私は(台湾から見れるような手段を講じていないので)見ることが出来ていない。


今日(13日)の日本の新聞の論調はどうなのかと思ってみてみた。
(昨日の夕刊は、共同声明などの内容がまだ入っていなかったせいだろうが、『最大級の見出し』で『世紀の会談』をたたえる『祝福ムード』がただよっていたみたいだ。私は、馬鹿馬鹿しいので、あまり読む気はしなかった。)


今朝の朝刊は、安倍首相に批判的な論調の『朝日』『毎日』と、安倍首相に同調的な『日経』『産経』の4紙をざっと見たが、どれも意外と、『米朝会談』に対して批判的なトーンで書かれていた。

建前としての『平和』に(いつも)弱いという印象のある『朝日』や『毎日』なども、意外と書くべきことは書いている。
『朝日』の国際報道部長の論説では、最後をこう結んでいる。

<両首脳が一度は手を結んだとはいえ、今後の実務者協議や非核化の過程で、ささいな挑発が合意を破棄する着火点になりかねない。
両首脳は会談を歴史的な偉業と演出したが、実は米朝が、和平と戦火の岐路に立った印象すらある。>


『毎日』も外信部長名の『ここから先が長い』と題する論説の最後はこうだ。
<米国と北朝鮮による本格的な駆け引きが始まった。
派手なだけの「政治ショー」では解決できない課題が、双方に残っている。>


『産経』と『日経』は安倍首相に対する依存度が高いため、どうしても『安倍首相はどうするか(どうしてくれるか)?』という観点が強い。
しかし、その『産経』でも1面の『それでもショーは続く』と題する執行役員東京編集局長名の論説は次のような結びだ。

(この論説は、昨日の『米朝会談』を42年前の、アントニオ猪木とムハマド・アリの『異種格闘技世界一を競った』一戦にたとえている。
これは、当時、『世界一の凡戦』とも言われた。)

<「ショーほど楽しいものはない」と両座長(トランプ、金正恩のこと……引用者注)は喜んでいるだろうが、猪木・アリ戦では終了後、怒った観客がリングにモノを投げつけ、罵声を浴びせたという。

この際、安倍晋三首相は盟友にハッキリいうべきだろう。
「三文芝居に出すカネは一文たりともない」、と。>

この文章は明らかに、安倍首相に対して『温かい雰囲気』の文章ではない。
『産経』がこのような論説を1面に出すのも(ある種の)驚きだが、先ほども紹介したように、この文章の書き手の(産経社内での)地位はさほど高いものではない。
つまり、『産経』は保険をかけているのである。)


そして、5面では、立命館大学教授・宮家邦彦氏の文章が掲載されていて、それの結びは、次のようになっている。

<これまでの北朝鮮の対応を踏まえれば、今回の結果はある程度予想できた。日本政府は驚くべきではないし、日本は「蚊帳の外」でもない。トランプ氏に正論を言えるのは世界中で安倍晋三首相しかいない。

拉致問題の解決には日朝交渉が不可欠だ。安倍首相はトランプ氏と緊密に連携し、北朝鮮に非核化に向けた具体的な行動を求めていく強い姿勢が求められる。>


こちらは、先ほどの『三文芝居に出すカネは一文たりともない』という文章とは、ずいぶん、トーンが違っている。
(どちらかというと、従来通りの『安倍首相に寄り添う』路線が貫かれている。)

では、『日経新聞』も結局は、同じようなトーンなのかというと、必ずしもそうは言い切れない。
こちらは、1面に『チーフエディター』なる肩書の人の論説を載せている。
(どの新聞も、中途半端な肩書の人の論説ばかりを掲載しているのは、要するに今後、どう変わっているか予想がつかないので、いつでも『とかげの尻尾切り』の対象にできるようなレベルの人物の論説を載せて、『様子見』をしているのだと言えよう。)


こちらも、末尾の部分を紹介すると、こうなっている。
<米朝首脳会談が実現するまでの間、日本は不安な視線で成り行きを見つめざるを得なかった。当事者なのに主役になれないのは、安全保障を米国に頼る宿命である。

しかし、トランプ氏が期待する北朝鮮への経済支援で日本は、脇役以上の存在だ。日朝交渉では主役そのものである。情勢を分析し、国内世論をまとめ、外交力を発揮して国益を守らなければならない。安倍晋三首相に備えはあるだろうか。>

これは、『安倍首相応援団』としては、はなはだ心もとない『応援の仕方』である。
安倍首相に『備え』や『覚悟』がないのであれば、そろそろ『総理大臣の座』から降りられてもしようがないでしょう、というような『突き放したトーン』を感じるのは、私だけだろうか?

もっとも、何度も書くように、この人は『日経新聞社内の序列』としては、おそらくあまり上位ではないのだろう。
この問題については、トランプ大統領の側を中心に、もう少し見て行こうと思う。











https://politics.blogmura.com/politicalissue/ranking_out.html にほんブログ村 政治・社会問題]
にほんブログ村のランキングに参加しています。
よかったら、この記事にクリックをお願いします。 


この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事